早いもので、今年もあと362日となりました。2015年1月3日、今日でお正月三が日も最終日で、大晦日からガチで働いている我々にも通常運行の毎日が戻ってきます。
京都は、大晦日から今日まで連日の大雪で、バイク派の我々はプチ孤立状態に陥り、取材も出来ず、毎日ネットを見続けるという普通の毎日異常な元旦・正月となりました。
山へ行きましょう
そんな中、温泉担当から出た企画案が「山へ行きましょう」でありました。
彼の言い分では、こんな雪の日に超キレイな金閣寺とか、超美しい清水の舞台とか撮影しにいくのは○カですよとのこと。いや、お前が○カだろと、言い返しておきました。
しかし、彼によると「○カはお前だ。山っぽいところに行って、山だって記事にするんだよ!」とのこと。
その案で行きましょう!(笑)
手頃な山ってどこ?
念のため、言っておきますが、1月3日の京都市内はドカ雪積もっています。路面は雪が積もって、よくスベります。チェーンのついたカブならまだしも、原付バイクでは馬力不足やらスリップするやらで運転はできません。
京都でお手軽な山といえば「大文字山」ですが、ここ大雨で遭難する人いるくらいで、この大雪では非常に危険です。というか、我々は京都西部に強いので、そっち遠すぎです。
とはいえ、さすがに「市原」とか「京都産業大学」より北は、スキー場のあるようなエリアで、近寄れません。
で、「左大文字山」か「沢山」はどうかと、温泉担当に聞いてみましたが、「沢山」は過去何度かレポートしたように、車で大回りしないといけません。山岳ルートもありますが、今回は「山に登ったと見せかける」のが目的です。本当に、山登ってどーすんねんという話です。
「左大文字山」はお手軽なのですが、入山ルートがないとのこと。
そこで、温泉担当が「前行った、京都のプチ孤立集落の原谷は?」というのですが、フード担当が調べたところ「京都市バスM1系統」は11時くらいにならないと動かないそうです。あ、「京都市バスM1系統」って、原谷に行く唯一のバスで、「立命館大前」か「わら天神」の北側バス停(M1専用)で乗ることができます(パスタ屋前)。10:30に「原谷に除雪剤撒いた」とか情報も入っています。
京都のプチ孤立集落「原谷」に行く裏ルート
すると、温泉担当が「車もバイクもダメで、お手軽に行けて、山らしい所は、氷室道の裏道しかないです」と案を捻り出してきました。これ、どうやら原谷の「さつき保育園」から金閣寺方面に出る裏道とのこと。
子どもには危ないから「チカン出るんで通っちゃダメ」とか言って通らせないような道ですとのこと。
その表現では分からないので、さっそく金閣寺に集合することにしました(笑)
雪山へ行きましょう
編集の私は市内なので、タクシーで金閣寺まで行きました。
フード担当は嵐山なので、車で近くまで来ました。
温泉担当は、山奥に住んでいるので、車も無理なので、徒歩で2時間かけて下山して、嘘登山をしに下りてきました(笑)
金閣寺で出会った温泉担当は、すでにこれから行く所より酷い林道を駆け下りて、ここまでやってきたため、少々ヤツレているようにも見えました(笑)
1月3日、大雪の京都で雪山登山
ということで、1月3日の大雪が降った京都で、雪山登山が敢行されました。
危険であるため、場所は伏せます。また、この章から上も危険なので絶対に読まないでいただきたいと思います。
すでに、杉林は降雪により雪まみれ。山肌は白く輝き、細い林道は雪に埋もれて、崖との境も定かではありません。
雪は20センチ以上積もっており、道は滑ります。
入山道も人は誰もいません。いるわけがありません。なぜなら、ここは山ではない非常に危険な冬の雪山だからです。こんな日に、雪の登山なんて遭難するため、誰一人行きません。我々以外は・・・・。
道なき道を進みます。
空は青く快晴ですが、木上からまんべんなく降り注ぐ残り雪が我々の視界を遮ります。
道中、「ケーンケーン」というキジシカやクマの鳴き声が聴こえ、ここが大自然なのだと、うっかりスッカリ忘れるところだった我々に気が付かせてくれます。
結構なサラサラ雪のため、枝や電線の上にも降り積もっています。
林道があればまだマシですが、それすらもない八甲田山のような風景です。
こんな道を我々は5分ほど1時間近く登っていきます。
雪のため、山道案内のリボンも見つけることができません。
しかし、我々は本能で北を目指します。
ついたー! 展望台です!(?)
なんも見えません(笑)
なぜ、京都の山は、どこもほぼ何も見えないのか!!!!
怒りが沸き起こります。
仕方ないので、京都市のプチ孤立集落「原谷」を目指します。
我々3人の足あと。
原谷までは、峠を3つ越えていきます。所要時間は約15分2時間ほどです。
原谷は、雪のためバスが11時まで動かないので交通機関のない山と山の間にある盆地集落なので、何度も山を越える必要があります。
戦後すぐ、役人が調査に出かけて、なんで京都市内のすぐ近くに、こんな未踏の集落があるのかと驚いた記録が残されています。(『原谷開拓記』より)
今でも、人の行き来もほぼなく、たまに市内から大学生が冒険と称して、地区に入って行方不明になっています。噂では、村人がカマ持って人とは思えない速度で追いかけてくるそうです。
絶壁を登ると頂上です。
頂上から、原谷地区を見下す見下ろす。
遠くに民家が見えますね。
原谷地区は、山と山の間に挟まれ、杉林で集落を隠すかのように存在する「京都の未踏集落」です。
原谷のランドマーク「キティちゃん」
雪に埋もれてますね・・・・。
原谷のランドマーク「キティちゃん」の座標。
原谷は不思議な場所です。我々は、村人に見つからないように調査を進めます。
原谷の謎の「カフェレストラン ソラシド」はランチ500円と書かれていますが、どう見ても老人ホームでした。
他には何もありません(笑)
というわけで、なにも得られなかった我々は動いていたバスで帰るのでありましたとさ。