レセプションとプレオープンの違いで勘違いしやすい点
レセプションとは
飲食店を開業する場合、レセプションと称して関係者や招待客を招いて無料でお店の雰囲気や食事を体験してもらうお店は多くあります。
レセプションの意味は「歓迎会」であり、工事関係者や知人を招くのが一般的ですが、開業する近隣住民に限定して一般の方を招待する場合もあります。
そのため「レセプション＝招待制の営業」という意味を持っています。
プレオープンとは
グランドオープン（正式オープン）前の試験的な営業を「プレオープン」と呼びます。
プレの意味は「事前の」であり、グランドオープン前に人員や調理のオペレーションや機材の配置および接客方法に問題点があるかないかを確認するテストオープンの意味があります。
そのため「プレオープン＝テスト営業」という意味を持っていますが、ここで勘違いしやすい点は「誰を対象とするか」です。
プレオープンは誰向けの営業か
レセプションは招待制の営業でしたが、プレオープンは招待制の営業ではなく一般向けの営業という点でグランドオープンと何も変わりません。
よって、プレオープンはグランドオープンと同じようにお店を開けて入店してくるお客さんを対象とした営業ということになります。
招待制なのにプレオープンと書く勘違い
筆者は京都の飲食新店を訪れて読者の皆さんに開業速報をお知らせしているため、プレオープンとグランドオープンの日に飲食店に出向くことがほとんどです。レセプションに訪問して記事を書く場合は「広告」と記載しないとステルスマーケティングに抵触するため、一般向けのプレオープンとグランドオープンの日に絞って来店しています。
しかし、招待制なのにプレオープンと書く飲食店が少なからずあり、お店の公式SNSで「プレオープンします」と書いてあったのでお店に行くとお店の方に「招待客のみなんですよ」と言われて無駄足になることがあります。
実際に「プレオープン」として営業する飲食新店の多くは一般の方も対象としているお店がほとんどですが、招待制なのにプレオープンと書く勘違いにより、せっかく遠くから来てくれた方を追い返していることになるのはお店としてマイナスイメージしかありません。
招待制なのにプレオープンと書く勘違いの原因
招待制なのにプレオープンと書く勘違いの原因はネットの検索結果（SERP）の結果上位に「プレオープン＝招待客向け」と誤解させるような記述をしている記事が表示されるからです。
2023年8月～11月にかけて顕著になっていますが、今の主な検索エンジンは記事の正確性よりも筆者の肩書で上位表示されていることが多く、たとえ内容が間違っていても肩書さえあれば上位表示されていることがあります。
そのため、検索結果に出てきた記事は10件ほど全部目を通して確認し内容を精査するのがお薦めです。
