NHK『ブラタモリ』で、京都府京都市の「旧東海道・山科本願寺跡・史跡山科本願寺跡公園」が紹介されます。京都・山科~要衝・山科は何を生んだ?~という内容です。
京都・山科~要衝・山科は何を生んだ?~「山科本願寺跡」
NHK『ブラタモリ』で京都府京都市にある『山科本願寺跡』が紹介されます。
放送日は2023年5月20日で、京都・山科~要衝・山科は何を生んだ?~という内容です。
山科本願寺跡というのは1478年(文明10年)に浄土真宗・蓮如上人(れんにょしょうにん)により造営が開始された寺院町のこと。
寺院町の周囲には防御施設として土塁や堀がめぐらされ、中には主要堂舎のある「御本寺(ごほんじ)」と有力末寺の坊舎や僧侶などが生活する「内寺内(うちじない)」に門徒や寺に関わる職人や商人が生活する「外寺内(そとじない)」がありました。
今も石風呂跡や井戸の跡が残る史跡「史跡山科本願寺跡公園」として見学することができます。
※石風呂というのは今で言うサウナみたいなもの。
場所は山科駅から南へ今の国道1号のくらいまでのエリアで、かつてここには要塞化された山科本願寺があったのです。
その山科本願寺跡をタモリさんが訪れて要衝・山科は何を生んだのかを解き明かしていくというのが番組の趣旨となっています。
山科本願寺 土塁跡
先ほどの「史跡山科本願寺跡公園」から北東へ、近くの山科中央公園に小高い丘が残っています。
この丘が「山科本願寺 土塁跡」です。
それと分かるものは「石標」のみ。
土塁跡の上は散策路があり歩くこともできますが、言われなければここが土塁跡だとは気が付かないと思います。
なお、山科本願寺は1532年(天文元年)に細川晴元による攻撃で陥落しています。
旧東海道(九条山 車石)
どうやらタモリさん一行は山科区から旧東海道を通り、京都中心部へと入る道を歩いたようです。
というのも、予告で「東海道で発見した謎の石から分かる江戸時代の先進的交通システム」と書かれているからです。
謎の石というのは旧東海道にある「九条山 車石」のことだと思われます。
江戸時代、旧東海道には牛車(うしぐるま)が円滑に通れるように石で作られた道がありました。
これを予告では「江戸時代の先進的交通システム」と呼んでいると思われます。
今は広場になっていて、この広場は三条通の四車線化と歩道の整備を記念して設置されたものです。
※溝は牛車が通ることで出来たものです。
なお、予告では「日本初の山越え鉄道誕生秘話」も紹介されます。
ブラタモリ 2023年5月20日 予告
ブラタモリ 2023年5月20日 予告は以下の通りです。
今回の舞台は山科。京都と東日本をつなぐ要衝だからこそ生まれた数々のすごいものとは?タモリさんがブラブラ歩いて解き明かす▽500年前の寺に“サウナ”があった!?
「ブラタモリ#234」で訪れたのは京都・山科。旅のお題「要衝・山科は何を生んだ?」を探る▽“知るも知らぬも逢坂関”を知れば山科が分かる!▽意外と短い?逢坂峠を生んだ奇跡の地形とは▽下を向いて歩こう♪東海道で発見した謎の石から分かる江戸時代の先進的交通システム▽山科のど真ん中に巨大要塞出現!?正体は…なんと寺▽戦国大名も見習った?時代先取りの防衛技術とは▽要衝ならでは!日本初の“山越え”鉄道誕生秘話