フナの子まぶし(ふな子まぶし)- 滋賀 / 琵琶湖の郷土料理
フナの子まぶしは「ふな子まぶし」とか「鮒子まぶし」と書かれることもありますが、岡山県・岐阜県・滋賀県北部で食べられている郷土料理のひとつです。
卵と内臓をとった鮒(ふな)を洗い刺身にして、塩水で茹でたフナの卵をまぶして料理します。
11月~4月の頃に水辺に産卵に来るフナを籠の仕掛け(もんどり漁)で獲って食べるそうです。
卵を持つ春のフナでなければ味わえない琵琶湖畔の郷土料理です。
フナの子まぶし(ふな子まぶし)は今の時期になるとご家庭で作ったり、スーパーで売られたりするそうです。
Wikipediaでは「琵琶湖を中心に抱える滋賀県や、木曽三川など多くの河川に囲まれた岐阜県南西部、鳥取県の湖山池、島根県の宍道湖周辺では、鮒の刺身を食べる習慣がある。」と書かれており、滋賀県だと長浜市あたりで食べられているとのこと。
酢味噌をつけて食べると絶品の料理と言われています。
滋賀県の郷土料理ですが、同じ湖西でも南部の大津市にある産地直売所で確認したところ大津市では聞いたことがないとのことでした。
大津市でも似た料理がありますが、使われるのは「鯛(タイ)」なのだそうです。
5月頃から食べられる料理だそうで、鯛の洗い(刺身)に鯛の卵をまぶして、山椒の芽や酢味噌で食べる郷土料理とのことでした。
同じ滋賀県でも地域で似た料理でも食材や食べ方が違ったりするのは当然ですよね。