移動スーパーとくし丸、日本全国47都道府県に展開している移動スーパーです。それが京都でもよく見かけるようになってきました。京都は高齢者が多く、近場にスーパーがない人がたくさんいます。そして、自動車運転できない高齢者や、50メートル先のスーパーに行くのも大変な高齢者がいるのです。
移動スーパーとくし丸が日本全国47都道府県に展開!京都にも来た!
皆さんは「移動スーパーとくし丸」をご存じですか?
知らないですよね。
軽ワゴンでスーパーがない場所までやってきて、日用品や食料品を販売してくれる移動スーパーのことです。
上の写真は2020年5月15日撮影、京都・鷹峯のスーパーが遠い割に高齢者の多いエリアで移動販売をしている「移動スーパーとくし丸」の勇姿です。
この「とくし丸」さん、京都でも見かけることはあったのですが、まだまだレアな存在です。
しかし、地元で移動販売中の姿を目撃。
調べてみると、2020年5月12日からなんと!
日本全国47都道府県に展開(予定)
を開始したというのです!
移動スーパーとくし丸ってなに?
移動スーパーとくし丸は「オイシックス・ラ・大地」のグループで、連結子会社の「株式会社とくし丸」が運営しています(オイシックスに買収され連結子会社になってます)。
本社は徳島県徳島市、これまでも全国展開してきましたが、沖縄県での出店で日本全国47都道府県での出店を達成する予定です。
日本全国では526台の移動スーパーが稼働しており(2020年4月末時点)流通総額が12億円を突破、移動スーパー単体の日別の売り上げも10万円を超える成長をしています。
利用者は70歳から80歳の高齢者が主で、近くにスーパーもなく、自家用車で買い物に行くこともできないお年寄りが移動スーパーを利用しています。
京都も特にそうですが、高齢者の割合が多く、その方々の大半は50メートル先のスーパーに行くのも大変というのが実情なのです。
そういった「買い物難民」の皆さんの需要を満たすべく、始まったのが「移動スーパー」という業態です。
1台の車両に400品目、品数は約1200と軽ワゴンに大量の商品を積み込んで、移動しながら販売を行っています。
オイシックスの定期購入モデルを移動スーパーに導入した業態
若い方から見れば「こんな移動販売で売り上げあるの?」と思うかもしれません。
しかし、それは見聞が狭すぎます。
飲食店も同じですが、いわゆる「常連」を確保することは売上を安定させるための唯一の手段です。
オイシックスは通販で野菜を毎月・定期販売していた会社であり、その効果とノウハウを持っている会社さんです。
これを「定期購入モデル(サブスクリプションコマース)」というのですが、顧客ひとりひとりの趣向や購買間隔などもデータ化して、その人が必要としているものを提案していくというビジネスです。
週に2日ほど、定期的に定点で販売することで、スーパーがないエリアの高齢者でも買いだめをすることなく、日用品や食料品を購入できるというのがこのシステムの特徴です。
また、移動販売車の従業員と地域の人々の間で細かい需要と供給を情報共有できるのも、このビジネスの特徴です(次回に何が欲しいとか注文もできる)。
昨今は新型コロナウイルスの影響で外出を控えている方もいますので、身近なところでもし見かけたら・・・・
移動スーパーとくし丸
で買い物してみてください。