今回は京都の珍百景、古墳の上が墓地になっている「恵解山古墳(いげのやまこふん)」の紹介です。古墳の上に墓石が並んでいるという珍しい古墳ですが、これ日本全国でもいくつか事例があります。
京都の珍百景!お墓が並ぶ古墳「恵解山古墳 (京都府長岡京市)」
2020年3月24日にNHKで『あなたも絶対行きたくなる!ミステリアス古墳スペシャル』という番組が放送されるそうです。
紹介される古墳は日本全国から選りすぐった6か所ですが、京都の古墳は紹介されないようです。
そこで、今回の「京都秘境ハンター」は京都府長岡京市にある乙訓では最大の古墳・・・・
恵解山古墳(いげのやまこふん)
を紹介したいと思います!
実はこちら、ストリートビューで見るとハッキリとした前方後円墳が確認できるのですが、なんかちょっと変ではないでしょうか?
上のストリートビューが恵解山古墳公園(いげのやまこふんこうえん)です。
全長約128メートル(周濠を含むと180メートル)という大きな古墳ですが、後円部に何か見えませんでしょうか?
これ実は・・・・
お墓
なんです。
お墓が並ぶ古墳「恵解山古墳」は珍しい
この恵解山古墳の後円部は・・・・
勝龍寺の墓地
になっているのです。
お墓の部分には立ち入りできませんが、それ以外は公園になっているので見学が可能です。
珍しい事例なのですが、この古墳をリノベーションして墓地にするというのは日本国内では結構な数が見られます。
上のストリートビューは長崎県雲仙市にある「守山大塚古墳」です。
こちらも古墳にびっしりと墓石が建てられている古墳です。
大阪府柏原市にある「玉手山2号墳」も、古墳を墓地に転用した事例です。
確かに、古墳=墓地なのだからそうなのですが、発想の転換が面白いですよね。
他にも、墓地を造成していたら、そこが古墳だったという事例もあります・・・・兵庫県宍粟市の「金谷山部古墳」がそうです。
京都では、この恵解山古墳が古墳の上に墓地を作った代表事例なので、気になった方はぜひ行ってみてください。
守山大塚古墳(長崎県雲仙市)
玉手山2号墳(大阪府柏原市)
燈籠山古墳(奈良県天理市)
金谷山部古墳(兵庫県宍粟市)
恵解山古墳 (京都府長岡京市)はどこにある?
では「恵解山古墳」はどこにあるのでしょうか?
場所は京都府長岡京市で阪急京都線「西山天王山駅」から徒歩10分くらいのところです。
1600年前の古墳時代に作られたもの、平成26年秋には整備されて公園になっていますので、気楽に見に行くことができますよ。