2019年6月10日放送の『新説!所JAPAN』で、関西に伝わる風習「逆さ札」が紹介されることになっています。京都でもごくまれに見るものですが、番組では京都の風習として紹介されるようです。この「逆さ札」というのは「十二月十二日」と札に書いて玄関などに逆さまに貼るもので、泥棒よけになると信じられています。
十二月十二日を逆さにして玄関に貼る京都の風習とは
京都の古い風習が2019年6月10日放送の『新説!所JAPAN』で紹介されると予告されています。
予告では「京都謎逆さ札の意外なワケ」と書かれており
京都の逆さ数字のお札を玄関に貼る理由を解明すると予告されていました。
これは「逆さ札(さかさふだ)」と呼ばれる風習で、玄関に貼っておくと泥棒よけになるとされている民間伝承です。
・場所は玄関・扉・窓など出入り可能な場所
・京都だけではなく関西で見られる風習
【軒先民俗学】
「十二月十二日」(泥棒除け)
なんでも、石川五右衛門が鴨川河川敷で釜茹になった日だとか。
逆向けに貼るのは、まじない的な効力を期待してでしょうか。
(左:京都今出川、右:京都祇園) pic.twitter.com/smFWjCD5Y9— 神学ネコ (@takogata_ufo) 2018年7月12日
なぜ逆さ札には「十二月十二日」と書かれているのか?
なぜ、この逆さ札には「十二月十二日」と書かれているのかは、よくある説明として「石川五右衛門の命日を泥棒に見せるため」というのがあります。
しかし、実際の石川五右衛門の命日は「文禄3年8月24日」で、今でいえば1594年10月8日のことです。
別の資料では「1594年の夏」とも記されており、12月という寒い時期の出来事ではないため、「十二月十二日」を五右衛門の命日とする説明は実際の命日とは異なるので分かりづらいと言えます。
また「十二月十二日」を逆さまに貼るのは、屋根から侵入する泥棒が読みやすいためとの説明されていますが、屋根伝いにやってきた泥棒が屋根から入口を探る時に逆さまに見るとは限りません。
ですが、民間伝承として伝えられているのは、屋根から侵入しようとする泥棒に天下の大泥棒であった石川五右衛門の命日を見せて、そんな日くらいは仕事を休めと戒めるためというものです。
では、なぜ命日でもない「十二月十二日」となっているのでしょうか。
実はこれ、石川五右衛門の命日ではなく・・・・
誕生日と言われている日なのです。
伝承によれば永禄元年12月12日(今で言う1559年1月20日)が石川五右衛門の生まれた日なのですが、それを逆さにして「命日(文禄3年8月24日)」を意味しているのです。
泥棒に石川五右衛門の命日を知らせることで、その日くらいは石川五右衛門の供養をして休みなさいと諭す、そんな意味あいが「逆さ札」にあるのです。
分かりづらいですよね(笑)
・誕生日を逆に書くことで「命日」を意味する
新説!所JAPAN 2019年6月10日 予告
新説!所JAPAN 2019年6月10日 予告は以下の通りです。
所ジョージが日本の身近な謎に迫る!あなたは“こしあん派?つぶあん派?”あんこと日本人の深いつながり徹底調査!&京都の玄関にナゼ?「逆さ数字お札」の秘密を解明!
所ジョージが日本にまつわる身近な謎に迫る知的バラエティー! 新コーナー「謎解きJAPAN」では、京都の奇妙な風習を調査するため品川庄司・庄司智春が京都へ。和紙に「十二月十二日」と手書きで書いたお札を逆さまにし、お店や家の中に貼るという奇妙な風習に、所も「初めて見たら怖いね」と興味津々。庄司が京都で地道に調査するとある意外な答えにたどり着く。いったいその目的とは?続いて、今回特集するのは、日本を代表するソウルスイーツ・あんこ。 所JAPANでは、さまざまな料理にあんこを用いる愛知県名古屋市へ。そこで想像を絶するあんこグルメが続々登場!所や陣内智則も引き気味になるほど強いあんこ愛はなぜ生まれたのか?その秘密は名古屋人の気質にあった! そして「こしあんVSつぶあん論争」を掘り下げると、西日本と東日本で好みが違うことが判明。つぶあんが広まったきっかけは徳川吉宗だった!?地域による好みの違いをその歴史的背景から解説する。そして、小倉あんはつぶあんとは違う!?第3勢力・小倉あんの知られざる正体とは?さらに「小倉」はブランドの証!?その名の意味を歴史学者・磯田道史が解説すると、所も「大部分の人は知らないわ」と感嘆する。
テレビで紹介される商品や店舗などをまとめ、それを参考に商品開発や起業が行いやすくすることが目的です。また、撮影ロケ地などの情報で地元が盛り上がる点に着目し、どのような地域がロケ地になるのかなどを参考にして、地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
京都の穴場案内 「京いってみた」 や「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。