福井県小浜市の新名物「酔っぱらいサバ」が青空レストランで紹介されるようです。現状「酔っぱらいサバ」を食べることができるお店は「SABAR 小浜田烏店」のみですが、京都の酒粕を餌に混ぜて養殖したサバということで注目されている新名物です。
この「酔っぱらいサバ」を食べる方法などを小浜や田烏に行って調べて来ました。
福井県小浜市の新名物「酔っぱらいサバ」が青空レストランで紹介
2018年9月29日放送『満天☆青空レストラン』で、福井県小浜市の新名物「酔っぱらいサバ」が紹介されることになっています。
常々、何度もテレビで紹介されている「酔っぱらいサバ」ですが、全国区の超人気番組で紹介されるとなると、さらに入手困難になってきそうです。
しかし、もともと「酔っぱらいサバは、どこで食べられるのか?」という情報すら、まともに出回っていません。
そこで、今回は福井県小浜の人々に色々とインタビューしたり、観光案内所でリサーチしたり、実際に『満天☆青空レストラン』に料理人として登場・・・・するのを断った方(笑)に話を聞いたりしてきました。
では、この「酔っぱらいサバ」いったいどんな鯖なのでしょうか?
酔っぱらいサバとは
福井県小浜市で養殖された鯖が「酔っぱらいサバ」というブランドです。
サバ料理専門店「SABAR(サバ)」さんが小浜市と提携して売出し中の新名物のことです。
ちなみに上の写真は実際の「酔っぱらいサバ」のチラシなので、本物の「酔っぱらいサバ」です。
すぐに写真を勝手に使う「まとめブログ」対策のため「C」マーク入れていますがチラシからの引用です。
餌に京都の酒粕を使っているのも「酔っぱらいサバ」の特徴のひとつです。
その酒粕は「松井酒造(京都)」で作られたものです。
では、なぜ京都の蔵元の酒粕を使うことになったのでしょうか。
それは、小浜から京都へは3つの鯖街道(鯖街道、鞍馬街道、周山街道)があり、江戸時代から京の都には小浜の鯖が運ばれていたからです。
そういった歴史的背景も今に伝えているのが「酔っぱらいサバ」なのです。
酔っぱらいサバの特徴
上の写真は福井県小浜市の「田烏港」です。
田烏は「たがらす」と読み、酔っぱらいサバを食べることができるお店がある場所です。
地元の市場で確認したところ、田烏と小浜周辺で養殖されているということでした。
この「酔っぱらいサバ」は、酒粕を餌に混ぜることで「身に甘み、とろける食感、養殖特有の生臭さがない」という特徴があります。
また、養殖なので寄生虫が付きにくいので「刺身」にして食べるのに向いています。
上の写真が「酔っぱらいサバ」をメニューにしているお店のチラシですが、「酔っぱらいサバの姿造り定食」と「酔っぱらいサバのお造り定食」が掲載されています。
酔っぱらいサバが食べられる店「SABAR 小浜田烏店」
さて、たぶんこれが一番気になる情報でしょう。
それが「酔っぱらいサバが食べられるお店はどこなのか?」という情報です。
結論から言うと1店舗のみです。
それが「SABAR 小浜田烏店」というお店で、酔っぱらいサバを養殖している「鯖や」さんの直営店です。
「SABAR 小浜田烏店」さんでは「国産鯖、とろさば、よっぱらい鯖」などを使った料理を食べることができます。
酔っぱらいサバの料理は前述したように「酔っぱらいサバの姿造り定食」と「酔っぱらいサバのお造り定食」、さらに「酔っぱらいサバのひつまぶし定食」です。
ただし、ネットには掲載されていない情報としては「酔っぱらいサバの姿造り」単品というのもあります。さらに、それのハーフサイズメニューも確認できています。
・天然国産サバの塩焼き定食 1580円
・酔っぱらいサバのひつまぶし定食 2080円
・さば寿司定食 1380円
・さばの漬け丼定食 1380円
・とろさばのみそ煮定食 1280円
・酔っぱらいサバの姿造り定食 2980円
・酔っぱらいサバの姿造り 2480円
・酔っぱらいサバの姿造りハーフ 1780円
・さばのぬたあえ 480円
ちなみに、この情報は小浜市の観光案内所や市場、市民の方々に取材して入手した情報です。
というのも、ネットには現時点で正確な情報がないからです。
なので、この記事と同じことを書いているブログがあるとすれば、この記事をネタ元にしているはずです。(ということを書かないと、時間をかけて現地で調べたことが簡単に転用されますので書かせてください)
また、営業時間と定休日も正しい情報が掲載されていないものが多いので、現地で調べた以下の営業時間や定休日を参照してください。
8月までは金土日祝の営業でしたが、9月から土日祝のみ営業となっているのでご注意ください。
「SABAR 小浜田烏店」店頭の営業カレンダーでは10月も金曜は休みとなっています(10月6日までの記載)。
なお、観光案内所の情報では「民宿で(宿泊時に)リクエストすれば食べられる可能性がある」とのことでした。その民宿は「網元民宿 浜乃家」さんと「民宿 佐助」さんだそうです。
これも、ネットにはない「お墨付き!」ブログだけが掲載する現地情報です。
酔っぱらいサバは京都・東京・大阪で食べられる可能性がある
2018年11月から京都市内の「SABAR」で、この「酔っぱらいサバ」が食べられるようになると予告されています。
そのため、今はまだ小浜市以外では食べることができないのですが、過去に京都・東京・大阪の「SABAR」さんで入荷して販売したことがありました。
現時点では、まだ量産体制が整っていないとのことなので、食べられるようになるまで待てば近くで食べることができるようになるかもしれません。
なぜ「養殖サバ」が必要なのか
さて、ここからは「小浜の鯖」について、現地取材で得た情報を書いておきます。
上の写真は、本物の天然サバ(小浜産)です。
値段は1尾100円、ちなみに小浜駅近くまで行くと1尾300円でした。
100円のものは、小浜港にある卸売市場で一般向けに売られていたもので、料理人の方に天然の地サバであるとの確認を取ってあります。
その料理人さんは、2018年9月29日放送『満天☆青空レストラン』の料理人としてオファーされていた方なのですが、断ってしまったそうです。後から『満天☆青空レストラン』のオファーだったことを知って「宮川大輔さん大好きだから会いたかった」と残念がっていました。
小浜市は2016年にサバの養殖事業を開始しています。
2018年には、大阪の「鯖や(SABAR運営母体)」と鯖の開発を行ってきました。
そうしなくてはならない理由が当然あって、鯖の回遊ルートが変化したことで、天然物の漁獲高が激減したのが直接的な理由です。
また、小浜市は「御食国若狭と鯖街道」が日本遺産に認定されたことで、観光資源としての鯖が必要になったことも理由のひとつになります。
つまり、天然の地サバが少なくなったので「養殖で供給」というアイデアが「酔っぱらいサバ」なのです。
小浜産の天然物の地サバは焼鯖では使われない理由
小浜の焼鯖は、とても有名な特産品です。
しかし、このサバ・・・・
実は、ほとんどがノルウェー産なのです。
天然の地サバが獲れなくなったという理由もあるのですが、国産の地サバと外国産のサバの違いは脂がのっているか否かだからです。
・外国産のサバ(脂がのっており焼いてもコクがある)
また、国内産の地サバは「ピンサバ」といって体長が20cm以下のものが多いそうで、市場価値がとても安いのです。
そのため、地サバは海鮮丼などに使われているとのことでした。
福井県小浜市でオススメのサバ料理店
さて、最後に福井県小浜市でオススメのサバ料理店を4店舗紹介します。
地元の方に聞きまくってお店を選びました。
しかし、地元の方が言うには・・・・
「地元の人はサバ食べないからなぁ・・・・」
とのことでした。
ということで、観光客に人気のお店ということになります。
小浜港「七左」
まずは、小浜港「七左」さん(地図)の「海鮮丼(1600円)」ですが、最初の写真がその海鮮丼です。
この海鮮丼、シメ鯖が入っているのですが、小浜産の本物の地サバを使っていました。
小浜港「五右衛門」
もうひとつ、小浜港にある「五右衛門」さんは行列ができる店です(地図)。
鮮魚店と飲食店が一緒で、刺身定食(1400円)が人気です。
若狭フィッシャーマンズ・ワーフ
小浜港のすぐ近く、観光バスのコースになっている「若狭フィッシャーマンズ・ワーフ」さんも人気があるお店です(地図)。
お刺身がたくさん売られているのですが、ご飯(200円)を買うと、その場で食べていくことができます。
ただし、鯖の刺身はありませんでした。
小浜市まちの駅 かねまつ
最後に、地元の方に聞くと必ず出てくるお店の名前が「かねまつ」さんというお店でした。
相当な有名店で、観光客も多く来るそうです。
今は、最近できたばかりの「小浜市まちの駅 かねまつ」として営業されています(地図)。
酔っぱらいサバ まとめ
ということで、今回は2018年9月29日放送『満天☆青空レストラン』で紹介される「酔っぱらいサバ」の情報まとめでした。
現時点で「酔っぱらいサバ」が食べられるのは「SABAR 小浜田烏店」のみで、それも土日祝営業だけです。
小浜市の田烏という交通不便な場所にあるお店で、予約して行かないと食べられない場合もあるので、もし行こうとされている方は慎重にお願いします。
・酒粕で身に甘みが出る
・酒粕で脂分が出てとろける食感になる
・養殖独特の生臭さが酒粕によって中和される
・養殖で寄生虫が付きにくいので刺身に向く
・現時点で食べられるのは「SABAR 小浜田烏店」のみ
・営業日は土日祝のみ
・民宿「網元民宿 浜乃家」と「民宿 佐助」なら宿泊時の料理でリクエストできるかもしれない
・2018年11月から京都市内の「SABAR」でもメニューに出ると予告されている
満天☆青空レストラン 2018年9月29日 予告
満天☆青空レストラン 2018年9月29日 予告は以下の通りです。
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