今回の「京都案内」は京北産の「いちょういも(銀杏芋)」の紹介です。いわゆる「山芋」のことで「とろろ」などで食べるお芋です。山芋といっても4種類ほどあり、それぞれ粘りも値段も違います。
今回は「とろろ飯」に一番適した「いちょういも」を紹介します。
京都の「いちょういも」をトロロで食べてみる
今回の「京都案内」は、京都・京北産の「いちょういも」の紹介です。
これを「とろろ」にして食べるのが目的ですが、短冊切りにしてそのまま食べても美味しい「やまのいも」です。
「とろろ」で食べるというと、一般家庭では「長芋」を使うと思います。
しかし、長芋はそのまま食べるほうが合う野菜で、とろろにしても少し粘りが少ない品種です。
「とろろ」で食べるなら「自然薯(じねんじょ)」が一番粘りがあります。
一概に「山芋」といっても大きく4種類ほどに分類されるのです。
(2)球形の大和芋(関東では「つくねいも」と呼ばれる)
(3)扇形の大和芋(関西では「いちょういも」と呼ばれ、関東では「大和芋」と呼ばれる)
(4)長芋
粘りが強い「いちょういも」
しかし「自然薯」は非常に高価です。
「つくねいも」も粘りでは「長芋」の4倍くらいの粘りがありますが、これも高いものです。例えば、丹波篠山の「丹波やまのいも」は品種としては「つくねいも」で高価な芋として知られています。
比較的入手しやすくなってくるのは「いちょういも」で、粘りは「つくねいも」にやや劣るくらいです。
そうなると、コスパが良くなってくるのは「いちょういも」でしょう。
・つくねいも 粘りがあるが、これも価格は高い
・いちょういもは比較的入手しやすい
・長芋は安いが粘りは1/4程度になる
いちょういも(銀杏芋)
イチョウイモは、関東では「大和芋」と呼ばれます。(関東が本場)
なので、検索する場合は「やまといも」で検索しないと上手にヒットしないことがあります。
少しややこしいですが、形が台形(二等辺三角形)だったり銀杏の葉みたいだったりするので「銀杏芋(いちょういも)」と呼ばれています。
ちなみに、関西では「やまといも」といえば「つくねいも」のことで、こちらは関西が本場です。
上の写真のはスーパーで見るのと少し違うと思います。
スーパーで見るものは下の台形の部分で、かつ漂白された白いもののはずです。
上の写真のは「根切りされた いちょういも」で「無漂白」のものです。
細い部分がある方が美味しいので、細い部分があるものを選ぶと良いでしょう。
・形が台形や二等辺三角形、または銀杏の葉のような形をしている
・銀杏芋(いちょういも)という呼び名以外に、関東では「大和芋(やまといも)」と呼ばれる
・細い部分があるものを選ぶと良い
いちょういも(銀杏芋)でとろろごはん
「自然薯・つくねいも」は粘りが強いので料亭では出汁で延ばしてあります。
「いちょういも(銀杏芋)」は適度な粘りなので、そのままかけて食べることができるので便利です。
自然薯はコク・香りがかなり強めですが、いちょういも(銀杏芋)はそのまま食べても、芋のコクがちょうど良いくらいな風味なので食べやすいです。
醤油をかけて食べても良いですが、一般的には「卵黄、青海苔、山椒少し」で食べるのが一番多い食べ方でしょう。
・コクや風味もちょうど良いので食べやすい
・「卵黄、青海苔、山椒少し」で食べる
・なければ醤油でも良い
いちょういも(銀杏芋)まとめ
ということで、今回は京北産の「いちょういも」を紹介しました。
粘りが適度なので出汁で延ばす必要がありません。
ごはんにのせて「卵黄」を落としてから、青海苔をかけて、山椒をひとふりすれば食べられますが、それも面倒なら「醤油」だけで食べてもおいしいです。
一般的には「長芋」のトロロを食べることが多いと思いますが、粘りは「いちょういも」や「つくねいも」の方が強いです。
「とろろ」にするには、すりばちが必要なので購入する前には「おろせるものがあるか」を確認してから買うようにしましょう。