広沢古墳群と広沢池人面石の謎!タモリさんも見た嵯峨野 京都秘境ハンター

京都の嵐山に近い「嵯峨野」には「広沢古墳群」や「広沢池・謎の人面石」、そして美しい田畑に広がる「嵯峨七ツ塚古墳群」に、タモリさんもブラタモリで入った石室(玄室)のある「大覚寺古墳群」の狐塚古墳などなど、京都の隠れた古墳スポットがたくさんあります。

今回の「京都秘境ハンター」は我々のド地元である嵐山・嵯峨野の古墳を探索してきましたよ!

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京都秘境ハンター


京都・嵯峨野の広沢池周辺は古墳だらけ?!

京都市内にあるお気楽極楽な秘境を探索する「京都秘境ハンター」、次のターゲットは『ブラタモリ #36京都・嵐山』(4/30放送)でも行った「広沢古墳群と人面石」です。

嵯峨野には、渡来系の古代豪族である秦氏の本拠地があり、土木技術を駆使して平安時代の朝廷を支えたと言われています。

秦氏は百済から渡来した帰化人で、その規模は1万人にもなると言われているように当時の一大勢力でした。日本というのは、朝鮮からの帰化人が技術とともに渡来して発展してきた国でもあります。

広沢池 秦氏が構築とも言われる
広沢古墳群など 秦氏の土木技術を使って構築
広隆寺 秦氏の氏寺(太にある)

嵯峨野にある「広沢池」も秦氏が構築したものと言われ、太秦にある京都最古の「広隆寺」は秦氏の氏寺というのは有名な話です。

今回は、その中でもあまり京都案内では紹介されない「広沢古墳群」など嵯峨野に広がる古墳群と、広沢池の南にあるという謎の人面石に挑戦してみました。

「京都秘境ハンター」始まります!

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広沢池人面石と広沢古墳群


広沢池の人面石

京都市堀川高等学校の嵯峨野グランド内にある祠の中に、広沢池の人面石が安置されていると言います。ここには「広沢古墳群」という4つの古墳があった場所です。

当日は、グラウンドは閉鎖されていて、中に入ることは出来ませんでしたが、広沢池南側を通る府道29号線から祠がすぐ近くに見えます。

1号墳 消失(現在は2号墳隣の祠に人面石のみ安置)
2号墳 京都市堀川高等学校の嵯峨野グランド内
3号墳 広沢公園内

広沢2号墳

左の小さい盛られた部分が「広沢2号墳」ですが、移築古墳のため場所は昔とは異なります。そして、右の祠には「広沢1号墳」(消失)近くで見つかった人面石が安置されていますが、1号墳はすでに存在していません。

合計で4つの古墳があったのですが、現存するのはこの人面石のある2号墳と近くの3号墳のみです。

3号墳は、祠の東200メートルの所にある「世界救世教」のセンター北側の「広沢公園」に現存しています。

ちなみに、人面石の正体は不明ですが、日本中にある道祖神のひとつだと思われます。

稲荷古墳(冨岡大明神)


稲荷古墳(冨岡大明神)

広沢古墳群のすぐ南には「冨岡大明神」があり、そこは昔は古墳だっと思われるものが残っています。「稲荷古墳」と呼ばれています。

稲荷古墳

稲荷古墳の上には、小さな社が設けられており、小山がかつて古墳であったことを想起させる以外は特に何も表記などなく、ひっそりとたたずんでいます。

嵯峨七ツ塚古墳群


嵯峨七ツ塚古墳群

広沢池の西一帯は田畑が広がっており、その中に7つの古墳群があり「嵯峨七ツ塚古墳群」と呼ばれています。

場所は、広沢池と京都府立北嵯峨高等学校の中間に広がる地域で、広沢池西隅にある「兒神社」の西にある北西に向かう小道をまっすぐ行くとあります。

嵯峨七ツ塚古墳群への行き方

ちょうどバス停がある場所の真正面の斜めに入る小道(市道)です。

これをまっすぐ進むと、いかにも古墳らしきものが存在しています。

嵯峨七ツ塚古墳群の農道

この一帯の農道を歩くことができるため、ちょっとした観光コースにもなっていますが、皆さんの興味は嵯峨野の田畑であり風景を見に来ている方が多いようです。

しかし、この一帯には多くの古墳が現存しているスポットでもあるのです。

1号墳 消失
2号墳 市道脇の小屋のすぐ隣
3号墳~6号墳 田畑の中にある大きな古墳
7号墳 小さい土の塚

嵯峨七ツ塚古墳群 2号墳


嵯峨七ツ塚古墳群 2号墳

嵯峨七ツ塚古墳群 2号墳」は「兒神社」から古墳群に向かった所にあります。

手前には、「5号墳」と「6号墳」が並んでいる場所があり、道を先に進むと左手にあります。

盛られた土が少なくなっているのか、中の石が見えてしまっています。ここは道沿いにあるので実際に古墳に触れるという穴場スポットでもあります。

現時点ではほぼ野ざらしといってもいいでしょう。

嵯峨七ツ塚古墳群 2号墳の露出した石

嵯峨七ツ塚古墳群 3号墳


嵯峨七ツ塚古墳群 3号墳

嵯峨七ツ塚古墳群 3号墳」は、2号墳の北の十字路を東に進んだ南側にあります。

田んぼの中で入ることはできませんが、農道から様子を見ることはできます。

嵯峨七ツ塚古墳群 4号墳


嵯峨七ツ塚古墳群 4号墳

嵯峨七ツ塚古墳群 4号墳」は、3号墳の南東にある円墳で、砂利道を南に下ったカーブのところにあります。この一帯では一番古墳らしい古墳です。

道のすぐ近くなので、よく見えるのと、上部には石が露出しています。

周囲を歩くことができますが、入れないように柵が設けられています。

嵯峨七ツ塚古墳群 4号墳の露出した石

嵯峨七ツ塚古墳群 5号墳と6号墳


嵯峨七ツ塚古墳群 5号墳と6号墳

嵯峨七ツ塚古墳群 5号墳と6号墳」は、どちらも円墳でほぼ横並びに並んでいます。

南側の市道からでもよく見えますが、近寄るには北側から農道を行く必要があります。

嵯峨七ツ塚古墳群 5号墳

「嵯峨七ツ塚古墳群 5号墳」はちょっとした段丘のようになっていますが、古墳の土はほとんど削られてしまっています。また、井戸のようなものが設置されています。

嵯峨七ツ塚古墳群 6号墳

「嵯峨七ツ塚古墳群 6号墳」は古墳らしい姿が残ってはいますが、近づけないので望遠で見ると、北側は崩れており中の石が見え始めています。

立札が設置されていますが、どのようなものかは不明です。他の古墳には立札はありません。宮内庁の立札だとは思います。

嵯峨七ツ塚古墳群 7号墳


嵯峨七ツ塚古墳群 7号墳(八条塚)

嵯峨七ツ塚古墳群 7号墳」は、小さい塚のようなものが現存しています。ここは「八条塚」とも呼ばれています。

農地内の車止めのような場所にある土を盛った場所にしか見えないものです。

大覚寺古墳群


大覚寺古墳群

大覚寺古墳群」というのは4つの大きな古墳のことで、大沢池のある大覚寺の南側の広範囲に散在しています。

1号墳 圓山古墳(北嵯峨高校北隣)
2号墳 入道塚古墳(北嵯峨高校内)
3号墳 消失(北嵯峨高校のある場所)
4号墳 狐塚古墳(北嵯峨高校の南の竹林)

大覚寺古墳群 1号墳 圓山古墳


大覚寺古墳群 1号墳 圓山古墳

1号墳は「圓山古墳」と呼ばれ、宮内庁管理の立札が建っています。大きな円墳で石室も大きく現在でも残っています。

北嵯峨高校の左手北側の住宅地内にあり、住宅地の北側私道付近から一望できる他、高校のグラウンドと住宅地の間の路地からアクセスできます。

大覚寺古墳群 4号墳 狐塚古墳


大覚寺古墳群 4号墳 狐塚古墳

大覚寺古墳群 4号墳」は、アパートの敷地北側にある竹林に現存しており、石室が外から見える古墳です。「狐塚古墳」とも呼ばれています。

狐塚古墳の石室1

石室入口は閉ざされており、狭い入口となっています。

しかし、奥(玄室)は少し広めとなっています。

ブラタモリ #36京都・嵐山』(4/16放送)で、タモリさんと近江アナが入った石室というのはココのことです。

狐塚古墳の石室2

近くの「京都府立北嵯峨高等学校」内には2号墳「入道塚」というのがあり、高校の場所には3号墳が昔ありましたが、高校建設時に壊されています。

最新情報:2021年1月時点でこの狐塚古墳(大覚寺古墳群4号)は土地造成で周囲から丸見えになっていました。詳細はこちらでレポートしています。

他にもまだまだある嵯峨野の古墳群


今回は「広沢古墳群」(人面石)、「稲荷古墳」(冨岡大明神)、「嵯峨七ツ塚古墳群」、「大覚寺古墳群」を紹介しました。

「嵯峨七ツ塚古墳群」は嵯峨野の美しい田畑を散策しながら古墳巡りが出来るスポットです。

また、大覚寺古墳群の4号墳(狐塚古墳)は、『ブラタモリ #36京都・嵐山』(4/30放送)でタモリさんが入った石室です。

広沢池の周辺(嵯峨野)は嵐山に近いのですが、まだまだ観光する方はさほど多くありません。しかし、この辺り一帯には隠れた古墳スポットがたくさんあるのも事実です。今回紹介した古墳以外にもまだまだあります。

皆さんも、一度古墳巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

次回の「京都秘境ハンター」もお楽しみに!

京都近郊の街ネタ
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ノーディレイ

京都市在住の著者「ノーディレイ」が毎日京都の街中を100km以上巡って探してくる飲食新店の中からおすすめ出来るお店を選んで紹介しています。口コミサイトや他グルメブログで紹介されていない店舗を優先して紹介しているので他ではレビューされていない魅力的な飲食店が多数掲載されています。しかし、弱小ブログであるためすぐにドメインパワーの強い似たようなサイト(街中調査をしないでネット情報だけで飲食新店を探すサイト)に新店舗情報を引用および流用されるため鳴かず飛ばずで10年以上ブログを運営してきました。毎日の京都街歩きで見つけて掲載したグルメ(飲食新店)は3500軒以上(街ネタを含めると4700件以上)ある新店ハンターの先駆けです。特に京都のラーメン新店やカフェ新店の情報は掲載が速いことで知られています。X(旧Twitter)のフォロワーには京都の飲食店経営者やマスコミ関係者が多く京都のグルメ情報の情報源(一次ソース)ブログとも言われています。

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