2021年9月5日の放送では、滋賀県近江八幡市(おうみはちまん)に湖に浮かぶ住宅街という珍しいエリアがあります。
では、その場所とはいったいどこなのでしょうか?
滋賀県近江八幡市にある「湖に浮かぶ住宅街」と呼ばれている場所は・・・・
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦
にあります。
上の衛星写真がその場所で、緯度経度でいえば「35.15636515838054, 136.12376934790777」のところ。
琵琶湖からも近い湖の中に密集した住宅街がポツンとあります。
これはいったい何なのでしょうか?
実はこれ「江ノ島住宅」という滋賀県近江八幡市にある住宅街です。
琵琶湖の東側に形成された「春色安土八幡の水郷」にある住宅街で、湖は「西の湖」の呼ばれています。
随所に日本の原風景が残る場所で、水郷めぐりの観光船で遊覧することもできる景勝地のひとつです。
実際には湖に浮いているわけではなく、湖に半島のように突き出した土地にある住宅街です。
北西側には湖の中にある水田「湖中水田・権座・南権座」という観光名所もあるところ。
水深がわずか1.5mという浅い湖で古くからヨシの生息地として知られてきました。
江ノ島住宅があるところは元々は島だったのです。
今は西の湖しか残っていませんが、昭和初期にはこの辺一帯は広大な湖で今の西の湖の北側には「中の湖」というもっと大きな湖がありました。
昭和17年から干拓事業が開始され、広大な中の湖は埋め立てられます。
西の湖の東側には「小中の湖」というのがあって、今の江ノ島住宅があるところは西の湖と小中の湖に挟まれた小さな島だったのです。
昭和22年に小中の湖が干拓されて陸続きになり、今のような地形になっています。