今回の「京都秘境ハンター」は、京都にある日本一の秘境を探してこい・・・・そんな厳しい罰ゲームを温泉担当にしてみました。そんなものあるわけがない? いえいえ、とても身近な場所に日本一の秘境があったのです!
京都の身近な秘境にある日本一を探せ
今回の「京都秘境ハンター」は、京都にある日本一を探せをテーマにしました。
京都は千年の都、日本一くらいどこにでもあるのですが、前回の記事で大失態をおかした温泉担当への罰ゲームとして・・・・
「京都の身近な秘境にある日本一を探せ」
という課題を押し付けました。
ということで「近場なんだけど秘境であまり知られていない日本一」という難しいテーマになったのです。
さすがに、これには天性困ったちゃんの温泉担当も難色を示したのですが、彼は0.3秒の長考を終えると一目散に「とある場所」へと駆け出したのです。
それも2箇所。
いったい、彼はどんな秘境を紹介してくれるのでしょうか?
京都に日本一の橋があるらしい
さて、罰ゲームを言い渡された温泉担当は少しだけモジモジしながら、こんなことを言い出したのです。
温泉担当 「ふ、ふふふふ・・・・d(ŐдŐ๑)」
おや? なにやら自信がありそうですよ!
温泉担当 「ふ、ふふふふ・・・・富士山!⸜( ´ ꒳ ` )⸝」
あほぉぉぉぉぉぉ!!!!!(笑)
もちろん、それは「日本一」ではありますが、秘境ではありません。
というか、そこは京都違います!
おまけにすごく遠いし、我々にはそんな予算も時間もあるわけがありません。
最低でも京都の秘境でお願いしたいところです。
しかし、彼はそれだけで終わる漢ではありませんでした。
普段は静かに動かす唇を大胆に広げてこう言ったのです・・・・
温泉担当 「はし!(っ’ヮ’c)」
ハシ?
すると彼は、一目散に「とある場所」へと駆け出したのです。
ついて行ってみましょう!
京都にある日本最古の橋
温泉担当がスキップでたどり着いた場所は、京都市山科区の山沿いのとある住宅街でした。
そこからさらに山の方へ向かっていくと、大きな鉄製の施設があり、その先は行き止まりになっているようです。
しかし、温泉担当をその行き止まりを指さして、こう・・・・言ったのです・・・・
温泉担当 「はしぃぃぃ!(灬º﹃º灬)♡」
温泉担当はその橋に向かって走り出すと、橋を渡って対岸へと向かっていきます。
そして、そこにあったのが・・・・
「本邦最初鐵筋混凝土橋」と書かれた石碑でした。
わかりやすく言うと・・・・
「日本初の鉄筋コンクリートの橋」
という意味です。
実はこの石橋は明治36年(1903年)7月に作られた「第11号橋」と呼ばれる日本最古の鉄筋コンクリート橋だったのです。
この橋は「琵琶湖疏水」に架かっている橋で、第三トンネルと呼ばれる水路の手前にある橋です。
鉄筋コンクリートと言っても、当時はまだ専用資材がなかったそうで、疎水工事で使ったトロッコのレールが「混凝(コンクリート)」の中に入っているのだそうです。
この日本で最初の鉄筋コンクリート橋を作った時の知恵が、後に作られる「琵琶湖第二疎水」の土木工事にも活かされました。
今から100年以上前に作られた日本で初めての鉄筋コンクリート橋が、京都の人気のない静かな場所に未だ残っていたのです。
京都にある日本最古で日本一短い?鉄筋コンクリ歩道橋
さて、温泉担当は山科区から蹴上に戻って、迂回して東山区へと向かいだしました。
温泉担当 「ハシっ!ハッシ!(灬º﹃º灬)♡」
そして、八坂の塔を脇に見ながら、とある細い道へと入り込みます。
そこには「大漸寺(だいぜんじ)」というお寺があるのですが・・・・こんな観光地のど真ん中に・・・・
橋なんてあるわけがありません!
いや、ありました(笑)
この界隈はとても有名な観光地で、八坂の塔まで僅か50メートルしかないという観光地のど真ん中なのに、なんと・・・・
橋があったのです!
実はこれ「宝輪橋(ほうりんばし)」という橋なのだそうです。
大正11年(1922年)8月に作られたもので、人や車が通る道に架かる鉄筋コンクリートの歩道橋としては、もしかして「日本最古では?」と言われているのだそうです。
この歩道橋、どちらから渡っても彼岸(心に迷いのない世界)へ渡れるそうで、大漸寺の境内から墓地へと続いています。
残念ながら関係者ではないので渡ることはできませんでしたが、京都の一大観光地から僅か50メートルという目と鼻の先に・・・・
日本最古の鉄筋コンクリートの歩道橋
があったのです!
が、オチがありませんでした!
さすがに、我々もオチがない「京都秘境ハンター」は納得がいかないので(笑)、次回も緊急企画として「罰ゲーム第二弾」を検討中です。
京都の秘境案内「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。京都の起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。