京都の街中の桜はどこも散ってしまいましたが、その時期になると咲き誇るのが「京北の桜」です。京北には桜がたくさんあり、特に素晴らしいのは「魚ヶ渕吊り橋の桜」、それが終わる頃に咲くのが今回紹介する「黒田百年桜と常照皇寺の門前一本桜」です。
黒田百年桜と常照皇寺の門前一本桜が満開に
京都市内の桜はもう完全に散った時期になると咲き始める桜があります。
それが「京北の桜」です。
すでに「魚ヶ渕吊り橋の桜」が満開であることはお知らせしましたが、その後に咲く桜が「黒田百年桜」や「常照皇寺の門前一本桜」といった桜なのです。
今回はその「黒田百年桜」と、そこへ至る途中にある「常照皇寺の門前一本桜」の満開写真を公開いたします。
どちらも2019年4月23日時点で満開となっていました。
黒田百年桜
黒田百年桜は山桜の突然変異をした桜で、八重桜であるにもかかわらず「一重の花が混じる」という珍しい品種です。
高さは8メートルあり、幹周りは3メートルほど。
横に広がる豪華絢爛な桜です。
突然変異であるため種子が実らない桜なのですが、京都の桜守である佐野籐右衛門により苗が作られました。
その苗は造幣局にも寄与されており、その親ザクラがこの「黒田百年桜」です。
なお、2019年の開花は4月18日でした。
常照皇寺の門前一本桜
常照皇寺の境内にも一重と八重の桜が1枝に咲く「御車返しの桜」があり、京都御所から株分けした「左近の桜」さらに天然記念物の「九重桜(ここのえさくら)」があります。
それらは拝観料を支払った上で寺内の庭園で見ることができるのですが、ひとつ無料で見られる桜があります。
それが「門前一本桜」です。
門前一本桜は、その名前のとおりで境内に入る山門の手前にある桜です。
芝生の小高い地に植えられており、360度どの角度からも見られるという桜です。
見る角度で雰囲気が一変する桜で、勇壮であったり、可憐であったりと見るものを楽しませる桜です。
少し離れて駐車場から見下ろすのもまた一興。
境内の桜より後に咲くので、今がまさに見頃となっていました(2019年4月23日時点)。