海老芋(京芋)@京都「里芋最高級品種」出荷は11月まで

京都では11月になると「海老芋(えびいも)」の流通が始まります。江戸時代に唐からやってきた「唐芋」を京都で栽培しはじめたのが始まりです。今では「京野菜」として認定されています。いわゆる里芋のことで細長い里芋で静岡や宮崎県の「京芋」と似ています(品種が違います)。

京都では、里芋の最高級品種とも言われているのが「海老芋(えびいも)」です。

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京野菜「海老芋(えびいも)」は11月が旬


海老芋(えびいも)、京都では「京芋」とも呼ばれます

海老芋(えびいも)、京都では「京芋」とも呼ばれます

サトイモ(里芋)の中でも最高級品種である「海老芋(えびいも)」は京都が主要産地です。

大きな品種の芋のことで、もとは外国から持ち込んだものを京都で栽培しはじめたのが由来となっています。

エビと呼ばれるようになったのは、海老のように湾曲しており、表面の皮の模様が海老に似ているからついたと言われています。

京都では11月になると、この「海老芋」が出回り始めますが、流通するのは11月末までです。

江戸時代の安永年間に長崎にやってきた「唐芋」を京都で栽培したのが始まりです。京都で平野権太夫という人物が、海老のように曲がった「唐芋」をエビに似ているからと「海老芋」と呼んだのが始まりです。

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京野菜「海老芋(えびいも)」の特徴


京都の「海老芋(えびいも)」は肉質が柔らかいのが特徴

京都の「海老芋(えびいも)」は肉質が柔らかいのが特徴

京都の「海老芋(えびいも)」は肉質が柔らかいのが特徴です。

柔らかい肉質でがあるのですが、繊維が細かいので加工にも適しています。

そのため、京都の料亭では「京芋」に包丁で細工したものが料理として出されてきました。

海老芋(えびいも)と京芋の違い


海老芋(えびいも)と他府県の「京芋」は別物です

海老芋(えびいも)と他府県の「京芋」は別物です

海老芋(えびいも)は京都の野菜です。

そのため、京都では「京芋(きょういも)」とも呼ばれるのですが、静岡県・宮崎県なども「京芋」の産地です。

ただし、静岡県(出荷量1位)と宮崎県の「京芋」と京都の「海老芋(えびいも)」は別ものです。

・品種が異なる
・宮崎県の「京芋」は京都の「海老芋」に似ていたので名付けられた
・京都では「海老芋」を「京芋」とも呼ぶ
・海老芋は「土寄せ」をして人為的に海老のように曲がった形にしている