これは「京都最強の卵ではないか?!」と思うほどのこだわりと値段の高級卵「有精卵 野たまご」を入手しましたので紹介します。大原の山田農園さんで飼育される鶏は「平飼い、有精卵、独自配合飼料」という3つのキーワードで生産されており、弾力のあるオレンジ色の黄身に、黄緑と薄赤色の白身はふっくらと盛り上がるほど新鮮です。では、この「有精卵 野たまご」どこで買えて、値段はいくらくらいなのでしょうか。
大原の山田農園さんで直接お話を伺って来ました。
1玉85円!高級こだわり卵「有精卵 野たまご」
今回紹介する「京都の食材」は「卵」です。
それもそんじょそこらの「卵」ではありません。
こだわりぬいた・・・・高級卵
有精卵 野たまご(1玉85円)
です。
この「有精卵 野たまご」ですが、1玉85円(税込)とあるように「高級卵」です。
安い卵の10倍弱の値段で「有精卵、平飼い、飼料へのこだわり」を持ち続けて、40年以上の飼育実績のある農園さんです。
京都府が認定する「こだわり畜産物指定農場」にもなっており、直売もしくは「料亭・レストラン・ホテル」にのみ卸しているのでスーパーなどでは入手はできません。
では、この「有精卵 野たまご」いったいどんな卵なのでしょうか。
平飼いにこだわった「野たまご」
平飼い卵というのは「放し飼い」された鶏から採れた卵のことです。
鶏舎で卵を産むだけの狭いスペースで飼育されている鶏と違って、歩き回って適度な運動をしたストレスのない鶏から採れる卵のことです。
京都だと大原・京北あたりは「ほぼ平飼い卵」で、田舎ほど「平飼い」している農家さんが多くあります。
元気な鶏から得られる新鮮卵は「当然おいしい」、これは当たり前のことだと言えます。
有精卵にこだわった「野たまご」
この「野たまご」は有精卵であることにもこだわっています。
有精卵というのは温めれば孵化する卵のことですが、通常は出荷前に水洗いするので孵化することはありません。ただし、農園さんの中には有精卵を布で拭くだけで出荷されているところもあり、そういった卵は孵化する可能性があります。
規定上、鶏舎に雄鶏が5%ほど一緒に飼育されていれば「有精卵」として出荷できるので、卵が全て有精卵である可能性はほぼゼロではありますが(無精卵もありえる)、有精卵だと何か得することがあるのでしょうか。
特にはありませんが、鶏にとっては自然な環境で卵を産むことになるので自然な環境で育った鶏の卵であると言うことはできます。
飼料にこだわった「野たまご」
通常、鶏のエサとなる「飼料」には混合飼料と呼ばれる「とうもろこし、魚粉」を混ぜた飼料が使われることが多いのですが、「野たまご」では「アルファルファミール、蟹の甲羅、牡蠣の殻」などを飼料に混ぜて飼育しています。
アルファルファミールはカロチン・ビタミンEが多く含まれ、それで育った鶏は「ビタミンA、ビタミンB」を摂取することになるので、卵にもその栄養が行くことになります。また、卵の色を引き立たせる「キサントフィル」も含まれる飼料です。
蟹の甲羅や牡蠣の殻を飼料に混ぜると、鶏の体内に摂取されたカルシウムによって卵の殻が強くなります。
卵というのは「飼料」によって色や味に栄養素が変わるので、独自配合された飼料にこだわっている養鶏業者さんの卵には独特なものが多くなってきます。
この卵の栄養価や飼料についての詳しい解説は「卵の疑問を全部解決 あなたの知らない卵の世界」の記事をご覧ください。
京都・大原 山田農園「有精卵 野たまご」紹介
さて、あいかわらず前置きが長いのですが、この大原にある山田農園さんの卵「有精卵 野たまご」を入手しましたので食べてみたいと思います。
卵の殻は「蟹、牡蠣」の殻によって蓄積されたカルシウムによって強靭な殻となっており、普通の卵よりだいぶ強度があります。
その殻を割ってみると、中からは大きめのオレンジ色をした黄身が入っており、周囲には二層の白身が黄身を保護していました。
白身は黄緑が鮮やかで、その周囲にはほんのり赤みがかかった白身の二層構造になっています。
前述のように飼料には「アルファルファミール」や「蟹と牡蠣の殻」が使われているので、独特な白身の色合いになっていました。
黄身も白身も持ち上がりが強く、とても新鮮な卵です。
臭みなどは一切なく、卵かけご飯のように卵をそのまま食べるには良い卵になっていました。
黄身も白身も弾力があるので、食べていて卵の食感を感じることができるのも良いところで、卵かけご飯にはとても合う卵だと言い切って良いでしょう。
普通の卵は水っぽいもの(薄い)で、卵かけご飯にしても生っぽい感覚があるのですが、この「野たまご」は黄身も白身も濃厚さがあり、それ自体に味があります。そのため、卵かけご飯で食べると味わいが深くなりました。
京都・大原 山田農園の卵はどこで購入できる?
さて、この京都・大原 山田農園「有精卵 野たまご」は、京都府内のレストランで採用されている卵です。
生産量は1日1500個ほどで、一部は直売所で販売されています。
直売所は二箇所あって、ひとつは産地の大原、そして修学院(地図)です。
大原は遠いのですが、修学院であれば駅から歩いて行ける距離ですね。
大原での直売所では1個85円で「6個、12個パック」での販売になっており、値段は6個パックで税込み510円となっていました。