京都の新京極通に京都市民御用達の老舗洋食店があるのをご存じでしょうか。お店の名前は「スター食堂 (レストランスター京極店)」で、創業は大正14年です。昭和の時代まで京都市中に支店があったのですが、古くから京都市民に愛されている食堂です。
大正14年創業、京都民のソウルフード「スター食堂」
今回の「京都グルメ」は、京都民のソウルフードとも言えるお店の紹介です。
お店の名前は「スター食堂」さん。
創業は大正14年という老舗で、新京極通にある洋食店です。
スター食堂は1925年(大正14年)に錦天満宮(新京極通)の目の前で始まった洋食店です。
戦前の昭和初期から京都市中に多くの分店(支店)を持っていたほどの人気店で、京都市民であれば古くから親しんできたレストランといえるのが「スター食堂」なのです。
戦時中は「スター」という英語が使えない時代もあって、一時は「東亜食堂」と名乗っていた時期もあったそうです。
お店へと上がる階段には「スター食堂」の歴史が当時の写真と共に掲示してあって、京都での歴史をひときわ感じるお店と言えます。
寺町総本店(現在の寺町錦はウイズユーの場所)1929年(昭和4年)12月開業
出町分店(出町柳)1931年(昭和6年)3月開業
祇園分店(四条縄手東入ル)1932年(昭和7年)4月開業
京極分店(新京極四条上ル)1932年(昭和7年)12月開業
五条分店(五条大橋東入ル)1934年(昭和9年)7月開業
千本分店(千本一条上ル)1935年(昭和10年)12月開業
烏丸分店 1937年(昭和12年)開業
大宮分店(四条大宮東入ル)1941年(昭和16年)2月開業
河原町分店 1959年(昭和34年)4月開業
ちなみに、上記がスター食堂の開店年表ですが、これ以外にも「果実店(寺町錦)」もあったそうです。
当時からチェーン展開で支店を広げてきた洋食店で、昭和初期だけでもこれだけの支店(分店)があったという歴史を感じる「スター食堂」さんです。
では、どんなお店なのか入ってみましょう!
※豆知識※ 昭和初期にはチェーン店を「連鎖店」と呼んでいました。そのまま「連鎖=チェーン」なんですね。
このお店の雰囲気は?
お店は新京極通という観光客が多い場所にありますが、お店に入るとそこは・・・・
京都市民の憩いの場
という雰囲気のレストランになっていました。
この立地だと外国人観光客ばかりというのが当たり前なのですが、スター食堂さんはそういった雰囲気はありません。
新京極通から見たお店の外観は「フツーのレストラン」という感じだからかもしれませんが、店内は明らかに四条に買い物に来た京都市民しかいませんでした。
旅行バッグ(トランク)を持ったお客さんは見た感じではいませんでしたね。
このお店のメニューは?
では、スター食堂さんにはどんなメニューがあるのでしょうか?
メニューも至って普通の洋食屋だと思ってもらっていいです。
ハンバーグやフライ、スパゲティにオムライスやステーキ・・・・などなど思い浮かぶ洋食は当たり前のようにメニューにあります。
人気なのはグラタンやオムライスではあるのですが、「懐かしのレトロ洋食」というメニューもあって、個人的にはそちらがおススメです。
ステンレス食器で出てくる洋食セットのことですが、オムレツ・ハンバーグ・フライなど色々食べることができるのでおススメです。
値段もA・Bランチ共に1280円です。
ただし、今回食べたのは「20cmの大海老フライ(1430円)」です。
こちらは大きなエビフライが2本入って、それを半熟卵の入ったタルタルソースで食べるというスター食堂の名物メニューのひとつです。
エビは20cmあるかないかくらいの大きさ。
まぁツッコミどころもあるエビフライでしたが、京都の老舗レストランのプリッとした大きな海老で満足でした。
このお店への行き方や営業時間は?
さて、この「スター食堂」さんは京都のどこにあるのでしょうか?
現在の店舗は四条通から新京極通を上がっていると左手に大きなオムライスのオブジェがあるお店です。
京極店以外には洛西の高島屋2階にもあります(営業時間は異なります)。
営業時間:11時30分~21時
定休日:年中無休
公式サイト:http://www.star-kyoto.co.jp/restaurant/shop-7/
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