江戸時代の究極セレブ料理「たまごふわふわ(卵ふわふわ)」が2020年5月18日放送の『所JAPAN』で紹介されるそうです。二条城で徳川家が後水之尾天皇をもてなす時に出した饗応料理だと『完本日本料理事物起源』で紹介されている料理です。
たまごふわふわ @京都 江戸時代の究極セレブ料理が『所JAPAN』で紹介
2020年5月18日放送の『所JAPAN』で京都グルメがたくさん紹介されるそうです。
予告を見ると「京都といえば鱧料理や抹茶スイーツなど人気の京グルメがたくさんある」と書かれており「うなぎ、湯豆腐、たまごふわふわ」が紹介されるとありました。
鰻は関東と関西で食べ方が違う料理、関東では蒸してから焼くのですが、関西では焼くだけです。
湯豆腐は京都発祥と言われている料理、まるで絹豆腐のような柔らかい木綿豆腐を使って食べられているのが京都では特徴的です(別記事参照)。
そして、最後の「たまごふわふわ」ですが、これは天皇をもてなす究極の卵料理と『所JAPAN』で紹介されるそうです。
書籍『完本日本料理事物起源』によると1626年に京都・二条城で開かれた将軍家の饗応料理だと紹介されています。
京都の「卵ふわふわ」ってなに?
たまごふわふわ(卵ふわふわ)は、江戸時代に後水之尾天皇の為の饗応料理として二条城で食された料理だと言われています。
平たくいえば「徳川家のもてなし料理」のひとつです。
また、袋井宿で「玉子ふわふわ」という料理が出されたと『仙台下向日記』に記録が残っていることから、静岡県袋井市でもご当地グルメとして最近食べられるようになっています。
江戸時代には全国的に名物料理だったらしく『東海道中膝栗毛』では弥次さん喜多さんが藤枝宿で食べる話が出てきます。
ちなみに、近藤勇の好物だという話は近年のドラマによる創作です。
料理としては非常にシンプルなもので、出汁を煮立てた鍋に泡立てた卵を入れて、蓋をして沸騰させたものです。
所JAPAN 2020年5月18日 予告
所JAPAN 2020年5月18日 予告は以下の通りです。
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