今回の「京都カフェブログ」は、京都の西国街道にある旧家を使ったカフェ「中小路家住宅」の紹介です。江戸時代、京都から兵庫へ行く幹線道路であった西国街道は今でも昔ながらの道と家並みがあり、豪商だった「中小路家」の豪邸が残っています。
では、この名家を使った「中小路家住宅 カフェ」どんな喫茶室なのでしょうか。
西国街道沿いにある旧家を使ったカフェ
京都府向日市にあるカフェ「中小路家住宅」へ行って来ました。
向日市は、古くは西国街道(さいごくかいどう)という旧道を中心に京都~西宮(神戸)間を結ぶ交通の要所だった所です。
今でも石畳の道が昔の雰囲気を残しており、街道沿いには昔の町石などがあったりします。
京都ではよく見かける、こういった「町石(ちょういし)」は一石ごとに置かれた道標のことです。主に江戸時代のものが多いのですが、古くは鎌倉時代からのものもあります。
上の写真の町石は傘の形からして鎌倉時代のものに思えますが・・・・
ちなみに、この「町石」は醍醐付近では「ちょういし」と読むのですが、高野山では「ちょうせき」と読みます。そのため、京都市内と同じ読み「町石=ちょういし」で記載してあります。
そこにとても立派なお屋敷があります。
それが「中小路家住宅」です。
漆喰塗りと白い壁が見事なお屋敷(旧家)で、道沿いからでも大きな穀蔵が見えます。
そこがカフェとなっていて、旧家の雰囲気を感じながらコーヒーなどをいただくことができるようになっているのです。
カフェ「中小路家住宅」とは
立派な穀蔵からも分かるとおり、中小路家は古くからの農家で400年ほど前にこの辺りに住み始めたそうです。
菅原道真の一族で、この西山付近では豪族として富と権力を持っていました。
今の建物は1848年に建築されたもので、畳敷きの大きな座敷があり、カフェや習い事のスペースとして使われています。
入口に入るだけで大きなお屋敷だと分かる佇まい。
昔は土間があったところで、そこを改装して奥にお部屋が作られています。
それが下の写真です。
一見すると洋風にも見えますが、調度品がそうであって、建物自体は和風です。
この部屋の隣りには広い座敷もあります。
今回は、この昔は土間だったところでコーヒーやケーキをいただくことにしました。
中小路家住宅(カフェ)メニューと値段
カフェである「中小路家住宅」では、コーヒーやケーキなどを食べることができます。
コーヒーは450円~550円、ケーキやアイスは450円~550円程度で一般的な値段で、食事も「オムライス」が7種類で値段は600円と良心的なお値段です。
中小路家住宅で食べるケーキセット
今回はケーキセットが700円でありましたので、それを注文してみることにしました。
本日のケーキは「チーズケーキ」で、昔ながらのふんわりとしたチーズケーキです。
器はカラフルな蜜で彩りされており、ひと手間かけたものになっていました。
コーヒーはハンドドリップで、焙煎豆を昔ながらの「フジローヤル 電動コーヒーミル」で挽いたコーヒーです。
深煎りの昔ながらのコーヒーで、お屋敷の雰囲気をピッタリ合う味わいでした。
内容的には普通の喫茶店ですが、昔ながらのお屋敷で気軽にカフェできるというも良いものでした。
中小路家住宅(カフェ)営業時間と定休日
そんな素敵な雰囲気の場所にある素敵な旧家カフェ「中小路家住宅」、行ってみたい方も多いことだと思います。
ということで、営業時間と定休日についても書いておきます。
営業時間は「10時~17時」、定休日は「月曜日、火曜日」です。
西国街道を歩きながら、町石や史跡を見つつ旧家カフェ「中小路家住宅」でひと休み。そんな休日も良いものです。
中小路家住宅(カフェ)アクセス方法
では「中小路家住宅(カフェ)」へはどのようにして行けば良いのでしょうか。
最寄り駅は阪急京都線「西向日駅」です。
駅から徒歩5分ほどでしょうか、一文橋(日本初の有料橋)へと向かう旧道(西国街道)沿いにあります。
駅を出て西へ向かうと大通りの手前で西国街道に出ます。それを南へ、大通りと交差して西国街道は南下しています。
その先に「中小路家住宅(カフェ)」があります。
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