入山豆腐店 純豆乳@京都「京都で一番古いとうふ屋」実食レビュー

今回の「京都案内」は、京都で一番古いとうふ屋京都最古の豆腐店)の紹介です。お店の名前は「入山豆腐店」さんで、今でも炭を使って「おくどさん(かまど)」で大豆を煮ています。その大豆を絞った豆乳(純豆乳)で作る豆腐は「木綿、絹ごし」があり、値段は240円~260円です。今回は、この豆腐の原液とも言える豆乳(純豆乳)絹ごし豆腐を食べてみました。

入山豆腐店さんが京都最古の豆腐店というのも気になりますが「純豆乳」にも反応しちゃいますよね。

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京都最古の豆腐店ってどこ?


京都で一番古いとうふ屋はどこにあるのでしょうか

京都で一番古いとうふ屋はどこにあるのでしょうか

東京から京都へ移って来た時に思ったのが「京都にはまだまだ豆腐屋さんがたくさん残っている」ということでした。

今から10年ほど前、東京では「豆腐屋さんがスーパーの安売りにおされてどんどん閉業している」と話題になっていたことがあるのですが、その時に下町からどんどん豆腐店が消えていくのが寂しかった思い出があります。

しかし、京都ではまだまだ現役で老舗豆腐店が残っているのです。

となると、気になるのが「京都最古の豆腐店ってどこなの?」ということです。

2018年6月16日放送の『ジョブチューン』で日本の老舗が特集されたのですが、その中では1834年(天保5年)創業の豆腐店「賀茂とうふ近喜(きんき)」さんが紹介されていました。

この近喜さん、京都でもかなり古いのですが、京都で2番めに古い豆腐店のようです。

では「京都で一番古いとうふ屋」はどこなのでしょうか?

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京都で一番古いとうふ屋は「入山豆腐店」らしい


京都の細い道にある町中の豆腐屋さん「入山豆腐店」

京都の細い道にある町中の豆腐屋さん「入山豆腐店」

ということで、京都で一番古いとうふ屋さんへ行って来ました。

その豆腐店とは・・・・

上京区にある「入山豆腐店」です。

念の為、店主の入山貴之さんに聞いてみたところ「うちがそうだと言われていますね」とのお返事でした。

創業は1829年(文政12年)で「賀茂とうふ近喜」さんより5年早い創業です。

でも、店主さんはこうおっしゃっています。

どこが本家とか元祖とかじゃなくてみんな仲良く商いすれば良いと思う

まさしく、そのとおりですね。

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今でも「おくどさん」で大豆を炊く「入山豆腐店」


今でも「おくどさん」で大豆を炊いていらっしゃいます(入山豆腐店)

今でも「おくどさん」で大豆を炊いていらっしゃいます(入山豆腐店)

入山豆腐店では、大豆は京都の「おくどさん」で炊いています。

他の豆腐店だったら電気釜を使うところですが、炭を使うので昔ながらの製法です。

店主さんは「6年ほど前に新調したんだけどね」とか嘘か真かわからない冗談を言ってらっしゃいましたが、とてもそんな新品には見えません(笑)。

ウチはバブルに乗り遅れて未だにコレなんですよ」とさらに嘘か真かわからないことをお話する店主さんは、結構なお話し好きで色々なことを話してくださいます。

上の写真が「おくどさん」つまり「かまど」のことですが、京都では「おくどさん」と呼んでいます。

これで毎朝、豆腐や油揚げを作っているのです。

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入山豆腐店で売られている豆腐


絹、木綿とド直球の品揃え

絹、木綿とド直球の品揃え

入山豆腐店さんは昔からの豆腐店で、建物も昔のままです。

売っているものも凝った商品とかではなく「絹か木綿か」というレパートリーで、まるで時計が止まっているかのようなお店です。

最近始まったのか「おぼろ豆腐はじめました」とも書かれていました。

・白豆腐 240円(木綿)
・おぼろ豆腐 190円(160g)
・焼豆腐 280円(冬のみ)
・絹ごし豆腐 260円(夏のみ)
・揚げ豆腐 240円
・半分サイズの揚げ 130円
・厚揚豆腐 180円(三角)
・ひろうす(飛龍頭) 50円~240円 ※がんもどき
・生おから 60円(200グラム)
・手作り田楽みそ 80円
・豆乳 160円(150cc)

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純豆乳


豆腐やさんの豆乳(純豆乳)もあります

豆腐やさんの豆乳(純豆乳)もあります

豆腐以外には「生おから」や「豆乳」もあり、気になったのは豆乳です。

つまり「おくどさん」で炊いた大豆の豆乳を飲むことができるのです。

紙コップ(150cc)で160円とお手軽価格なので、もちろん飲んでみることにしました。

無添加、なにもしていないそのままの「純豆乳」です

無添加、なにもしていないそのままの「純豆乳」です

この「入山豆腐店」さんの豆乳トロッとした濃度があり、まったく手を加えていない(無添加)豆腐の原液なんです。

コンビニなんかで買うと、ドリンクとして飲むように手を加えている商品ばかりなのですが、今回飲んだのは・・・・

純豆乳

と呼ばれるものです。

これがまた濃厚な大豆の味で、クリーミーで「畑のミルク」とはよく言ったものだというのが味わえる豆乳になっていました。

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入山豆腐店の「絹ごし豆腐」


夏のみ販売される「絹ごし豆腐」

夏のみ販売される「絹ごし豆腐」

豆腐には、富山県産大豆(エンレイ)が使われているのが、並んでいる大豆の袋からわかります。

コク深い豆腐ができる大豆の品種です。

今回は夏だけ販売の「絹ごし豆腐」を買って食べてみたのですが、こちらの豆腐も豆乳の味がする「昔ながらの素朴な味わい」がする豆腐です。

絹ごし豆腐なのですが、ものすごく柔らかくて、煮込んだりする料理の場合はとろけてしまうほど柔らかい「絹ごし豆腐」でした。

やわらかすぎて麻婆豆腐などには向かないのですが、短時間でも味が染み込むので麻婆豆腐で食べても美味しくいただくことができました。

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滋野井の名水が湧き出す「入山豆腐店」


京都七名水のひとつ「滋野井」の井桁が今でも保存されています

京都七名水のひとつ「滋野井」の井桁が今でも保存されています

この「入山豆腐店」さんの豆腐なのですが、パッケージに「滋野井の名水使用」と書かれています。

平安時代の公家「滋野貞主(しげのさだぬし)」の邸宅が、この界隈にあったとのことで、そこにあった井戸が「滋野井(しげのい)」なんだそうです。

その井戸の井桁(いげた)とされるものが、2017年まで近くの民家に残っており、現在はスグ近くの「京都まなびの街生き方探究館」の前に保存されています。

滋野井の名水

滋野井の名水

上の写真が「滋野井の名水」ですが、透き通ったキレイな地下水です。

入山豆腐店さんでも自分の井戸を持っていて、地下6メートルからポンプで引き揚げているのです。

もちろんこの界隈の井戸水なのだから「滋野井の名水」そのものですね。

入山豆腐店さんの井戸(木の井桁が見えます)上には電動ポンプがあります

入山豆腐店さんの井戸(木の井桁が見えます)上には電動ポンプがあります

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入山豆腐店 への行き方(アクセス方法)


京都で最古のとうふ屋「入山豆腐店」

京都で最古のとうふ屋「入山豆腐店」

ということで、今回は京都で最古のとうふ屋「入山豆腐店」さんの紹介でした。

場所は京都を南北に走る油小路沿いで、京都には「油小路」に沿って南北に大きな水脈があると言われています。

ただし「油小路」は狭い道なので、わかりやすい行き方を書いておきます。

京都府庁の前の大通り(釜座通)の中央を東西に通る「椹木町通(さわらぎちょうとおり)」を西へ、3筋目(油小路)手前北側に「入山豆腐店」さんがあります。

一方通行で「西から東へ」しか行けませんので、車やバイクの場合は堀川通から「椹木町通」へ入ってくださいね。

京都府京都市上京区東魚屋町347
営業時間:10:30~18時頃
定休日:日曜、第一・第三月曜日