京都市北区の山奥には、むかーしに氷を保存したさむーい地域があったそうなぁ~。
ほう?! ということは「紅葉」なんかが期待できちゃうわけですな!
場所は京都市北区の府道31号を北上すると「城山」という山のところで「氷室別れ」という場所があります。そこを峠の方に進むと、氷室神社のある「氷室地区」に行くことができます。写真は2014年10月29日の超快晴の日に撮影しました。
市内からもそんなに遠いというわけでもありません。ただ、バスは通っていませんので、ハイキングの方々などが歩いていらっしゃることがあります。
取材は、希代の暗闇マニア「温泉担当」が「は? 山ってのは嵐の日に行くもんなんだよ!」とか舌打ちしながら、取材しに行ってくれました(笑)
鷹峯「光悦寺」は紅葉はまだまだでも、ぼちぼち観光客が
取材は基本的に「紅葉調査」なので、山に向かう前に京都市北区の「鷹峯」地区(たかがみね)の寺院を取材しました。このへんは、京都観光ではド穴場中の穴場で、さほど観光客は来ません。むしろ、マニア向けのエリアです。
「光悦寺」は日蓮宗のお寺で、1615年に建立されたお寺です。本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が江戸時代に芸術郷として開いた寺院のため、その風景は芸術的の一言です。
紅葉もほんのり色づき始めています。拝観料(志納金)は300円ですが、お庭の手前までも少し見るところがあります。
今日はなにか催し物があったのか、外国人の夫婦が多かったです。
この辺は、秋だけ人でにぎわうのですが、その時期だけお店(2軒)が開きます。
光悦寺のお隣にちょっとしたお土産屋さん、あと然林房の前に茶屋がオープンしてますよ。
鷹峯「源光庵」は京都最強の絶景紅葉を見られる場所
京都で紅葉と行ったら、「源光庵」です。その美しさは「京都最強」(注:お墨付き!独断)の紅葉なのです!
こちらは「禅曹洞宗」の寺院で、本堂の中にあるお部屋から見る紅葉は、これまで多くの書籍のカバーになるほど有名です。
上の写真は過去のもので、まさに紅葉シーズンまっただなかの最高の瞬間を撮影したものです。11月は駐車場も使えなくなり、撮影も禁止になりますのでご注意ください。(源光庵の記事はこちらです)
京都市北区の氷室地区へ!
さて、温泉担当は「紅葉とか興味ない」ので、早々と山へ向かったようです。
府道31号は以前レポートしたように、道路損壊で通行止めになっていましたが、今は補修も終わり、大型車以外は通行可能となっています。
「氷室道」は厳密には、府道31号の東側のゴルフ場を通る道なのですが、その道は林道で途中はケモノ道になるため、そちらからは氷室までは行けません。(登山するなら、行こうと思えば行けますが)
府道31号の「氷室別れ」から峠を越えると氷室地区があります。
ここは、昔は都に納めるための「氷の保管場所」があった地域で、今でもその跡が残っています。
道の途中で、新道が現れますが、その途中でフェンスがあるところがあって、そこから撮影すると京都市内を一望(というほどでもない)することができます。
有名な「京見峠」は木々に覆われて景色が見えないので、唯一京都市内が一望できるのがこのあたりです。
京見峠付近はまだまだ紅葉という感じではありませんね。
鷹峯の名水を飲みに行く
「氷室別れ」で本来は右に行くのですが、すこし寄り道して、「鷹峯の名水」を飲みにいきました。
二股のところが「氷室別れ」で、赤いマークが「鷹峯の名水」です。
ここのお水は本当にオイシイお水です。頻繁に地元の方や遠方はるばる訪れる方、そしてサイクリングやツーリングの方々が立ち寄られます。
今日もお兄さん(実質おじいちゃん)がお水を汲んでいました。挨拶して、少し話していたところ、少し前に「大阪ナンバーのトラックが大きなタンク」で何時間も汲んでいて困った時期があったとか話してくれました。話によると、その水を売ってたんだとか。
お墨付き!では、この名水は何度も紹介しています(笑)
氷室地区に潜入!
さて、ついに「氷室地区」に入ります。なお、今回の記事を書いた温泉担当とフード担当は、こういうところに向かわせると・・・
「村人がクワを持って襲ってきた!」
と書いてくるのですが、今回も鍬持った村人が襲ってきたそうです(笑)
それは後ほどということで、氷室別れに戻ります。
氷室別れの付近は結構良い感じになってきていますね!
峠を越えると超ド田舎だった!!遂に「氷室跡」に突入!(ただし、出発地点もド田舎)
この「氷室地区」は京都市内に一番近いド田舎です。ここには昔、都に氷を献上するための氷倉庫があった地で、今でもその遺構を見ることが出来ます。
上の地図ではルートがうまく出ませんが、出発地点が右側で、氷室の遺構は左です。田んぼの中にあるため、畦道を通っていきます。私有地なのですが、見に行くのは問題ありません。特に許可も必要ありません。
徒歩5分かからないくらいの距離ですが、あぜ道なので足元には注意が必要です。
途中にある農業小屋をまっすぐですが、上の道ではなく、下の道で進みます。
出発地点から、ほぼまっすぐ進み、途中に分岐点がありますが、小さく案内板があります。
茂みと水路のある道を右に曲がる感じで進むとすぐに見えないところに「石碑」がありますが、そこを上ると「氷室遺構」があります。
村人が鍬持ってやってきた!!!!
さて、恒例の京都の山村では「村人がクワ持って襲ってくる」ですが、今回も例外なく村人が鍬持ってやってきました(笑)
やっと「室跡」に到着。
看板のところから見て、左右と真正面にまあるい窪みがあるのですが、それが「氷室跡」です。
本当に、「ただの窪みだった!」(笑)
と、そんなところに、後ろに人の気配がするので、振り向くと、村民がクワを持って立ち尽くしていました。
言っておきますが、本当にクワ持ってます(笑)
これまで、何度となく「村人がクワ持って襲ってきた」と書いていますが、鍬持っているのは本当です。
村民:「なんもないでしょ(笑)」
温泉担当:「窪地だけなんですねぇ」
村民:「昔は屋根のついた小屋があった場所だっていうけどね」
温泉:「今じゃ、そんな寒くないけど、昔は茂みがあったんでしょうね」
村民:「今日はあったかいから汗かくね(笑)」
などと、10分ほど世間話でお茶を濁して命拾いしたのでありました!
ほんと、なんもねー(笑)
京都の秘境案内「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。京都の起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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記事を書いている人
記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2600件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。