珍百景の地名に「かぐや姫」付く住所は静岡県富士市比奈にある

静岡県富士市比奈にある字名(あざめい)「かぐや姫(赫夜姫)」が2021年1月10日放送の「ナニコレ珍百景」で紹介されるそうです。住所地名が「かぐや姫」というのは素敵ですが、そこには「昭和自動車学校」という教習所がありました。

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珍百景の地名に「かぐや姫」付く住所は静岡県富士市比奈にある


静岡県富士市比奈の岳南電車「比奈駅」(無人駅)

静岡県富士市比奈の岳南電車「比奈駅」(無人駅)

2021年1月10日放送の「ナニコレ珍百景」で、地名に「かぐや姫」付く住所が紹介されるそうです。

予告に・・・・

静岡・富士、住所地名が「かぐや姫」

と書かれており、静岡県富士市にある地名のようです。

とても興味があったので調べたところ、その住所は静岡県富士市比奈にあることが分かりました。

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かぐや姫付く住所は「昭和自動車学校」

では、静岡県富士市比奈のどこに「かぐや姫」という住所があるのでしょうか?

実は「昭和自動車学校」という教習所の住所が「〒417-0847 静岡県富士市比奈かぐや姫2220−1」になっているのです。

しかし、周囲の住所は「静岡県富士市比奈」までしか書かれていません。

実はこの「かぐや姫」という住所は「字名(あざめい)」と呼ばれるものです。

かぐや姫という地名は字(あざ)の赫夜姫が由来


かぐや姫伝説(竹取物語)の舞台なので地名が「かぐや姫」

かぐや姫伝説(竹取物語)の舞台なので地名が「かぐや姫」

現在では平仮名表記となっていますが、明治期までは「赫夜姫」と表記されていて、その理由はこの地がかぐや姫伝説(竹取物語)の舞台であるという伝説があるからです。

伝説の由来は「古今和歌集序聞書」に、この地区に「竹取翁」という老人がいたというのが理由です。

ただ、竹取物語の舞台は奈良県にある広陵町がその舞台の有力候補だと一般的には言われています。

補足:字名(あざめい)ってなに?


字名(あざめい)ってなに?

字名(あざめい)ってなに?

先ほど、「かぐや姫」という住所は「字名(あざめい)」と書きました。

今回の場合「静岡県富士市比奈」の比奈が大字(おおあざ)にあたり、かぐや姫は字(あざ)になります(小字だという説もあります)。

これは比奈という大きな集落の中に「赫夜姫」という集落があったから、このような住所になっているというわけです。

字名(あざめい)は「字(あざな)」とも書きますが、住所では大字・小字などが使われている場合が結構あります。

大字・字・小字はいわゆる「集落」を意味し、太閤検地に行われた区画整理で大きな集落は「大字(おおあざ)」と付けられました。

その後、江戸時代には「大字」の後に地区名が付けられるようになります。

大字・字・小字は明治以降に市町村が整理され合併などで消えたものの、今でも住所にそれを残しているところが田舎にはたくさんありますね。

書き方としては「字+地区名」で書く場合もあります。大きな集落だと「大字+地区名」で表記されるわけです(字は番地の前に付きます)。

他にも大字・字の後についていた地名から大字・字だけを取って残った地名が京都市内にあったりします。

例えば哲学の道に近い「京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町」は元は「大字鹿ケ谷御所ノ段町」であり、大字・字を使わないけど地区名として含まれている事例です。京都ではこのパターンが多いとされています。

ナニコレ珍百景 2021年1月10日 予告


ナニコレ珍百景 2021年1月10日 予告は以下のとおりです。

▼珍百景党は群馬へ、鳥居が密な神社&田舎に謎の絶叫マシン
▼新潟・十日町、農業と棚田保全に大活躍の女性○○軍団 /阿賀野、カモ大群の湖
▼鹿児島市、電話の覚え方が変なタクシー会社 /鹿屋、土砂崩れで現れた230年前の石碑
▼大阪・堺、ゴミを拾う謎のサンタ
▼新潟市、オムライス以外拒否?洋食店 /糸魚川、海岸の崖に残る謎の石段
▼埼玉・川口、日本初の72歳女性ボクサー
▼長野、民家の窓にスズメバチの巣
▼滋賀・東近江、座ると豪華料理続々の食堂
▼静岡・富士、住所地名が「かぐや姫」
▼高知、絶景の床下シェルター
▼埼玉、災害対策バッチリ!円形ドーム住宅は〇〇製
▼熊本・南関町、紙製の実物大SL /南阿蘇村、発明家の珍おみくじ小屋
▼三重・名張、民家に巨大迷路
▼東京、入り口がない宙に浮く部屋&食パン芸術家
▼二足歩行犬&食堂に哀川翔&後ろに歩くインコ /相合い傘するアザラシ&牛のように鳴くポスト他