今回の「京都秘境ハンター」は、京都が舞台のアニメ映画『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』ネタです。二条駅の「BiVi二条」に貼られていた映画のポスターにあった京都の風景がどこなのかを調べてみました。
映画『HELLO WORLD』に出てくる京都の場所はどこ?
最近、京都でよく貼られている映画のポスターを見かけます。
その映画とは『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』
集英社文庫の原作をアニメ映画化したものなのだそうです。
ストーリーは、10年後の自分が未来からやってくるというもの。
アニメのことはさっぱり分かりませんが、10年後の未来から自分がやってくるということは・・・・
きっと「居候系アニメ(ドラえもん)」に近いのかもしれません(ボンヤリ)。
いや、プログラム教本の出力命令で必ず見る言葉「HELLO WORLD」がタイトルになっているし、キャッチコピーは「この物語は、ラスト1秒でひっくり返る」とあることから・・・・
映画『ウォー・ゲーム』に近いドタバタコメディーかもしれません(かなりボンヤリ)。
などとボンヤリとポスターを見ていると、そこにうちの困ったちゃん温泉担当が襲来。
彼は普段は微かにしか動かさない唇を大きく動かしこう言ったのです。
温泉担当 「こ、これは・・・京都の観光案内アニメなんだな!ダナッ!(⁰︻⁰)」
いや、それはないでしょう(笑)
京都の観光名所がたくさん出てくるアニメだった
などと、あいかわらずボンヤリとした前置きが長いのはご愛嬌ということで、この映画『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』の舞台は・・・・
京都
なのだそうです。
よくよく見ると、ポスターの背景には「赤い五重塔」と「赤い橋」が描かれています。
赤い朱塗りの五重塔は「八坂の塔(法観寺)」か?
でも、この「赤い五重塔」は京都に実在するのでしょうか?
京都広しといえど「赤い朱塗りの五重塔」はふたつしかありません。
そう「成相寺 五重塔」と「海住山寺(かいじゅうせんじ)」です。
しかし、街中にあることから「八坂の塔(法観寺)」かなと思われます。
でも、八坂の塔は赤くないので多少は脚色されているみたいです。
赤い朱色の橋は宇治の「喜撰橋」か?
さて、赤い橋はどこにある橋なのでしょうか?
まさか、天橋立の「小天橋」?!
と思ったのですが、京都には「赤い朱塗りの橋、木の板、登り坂」の橋はありません。
似ているのは宇治の「喜撰橋」ですが、さすがに木の板ではありません。
もしくは神泉苑の朱塗りの橋ですが、見た目が少し違います。
橋の造りは宇治の「喜撰橋」が正解でしょうね。
鴨川のシーンは賀茂大橋か?
主人公が10年後の自分と会うシーンでしょうか、コートで姿を隠した人物と鴨川で出会うシーンのビジュアルがありました。
これ、地元の方だと即ピンと来るはずです。
そう!ここは「賀茂大橋」です。
手前の緑色っぽい屋根の低い建物は鯖街道口の「マルハン 本社」です。
その奥のマンションは「田辺宗」さんです。
ソーラーパネルのあるビル屋上は京都駅前か?
さて、さらにビジュアルを見ていくと「ソーラーパネルのあるビル屋上」がありました。
周囲には8階建てくらいのビルが密集しており、右にガラス張りのビル、手前にソーラーパネルが並んでいます。
京都に8階建てくらいのビルが密集している場所はほぼなく、あってもJR京都駅北側です。
可能性が高いのは「放送大学 京都学習センター」くらいです。
近くにはガラス張りの京都駅があります。
しかし、周囲のビルの風景が異なっています。
京都でこのような8階建てくらいのビルが並んでいる場所は他に「烏丸」くらいですが、ガラス張りで向こう側が透けてみるようなビルはありません。
多少デフォルメしているかもしれませんが、JR京都駅周辺の可能性が濃厚です。
鴨川デルタ
さて、また「鴨川」です。
なんで鴨川かと分かるかといえば、京都ではちょっと高い建物が見える場所の大きい河川は鴨川しかないからです。
さらに、緑地が見えるから「神宮丸太町」より北側です。
ピンポイントで言えば、上の地図の場所ですが、絵に描かれた風景はぼんやりボケているので分かりづらいかもしれません。
青い橋は「賀茂大橋」、ということは「鴨川デルタ」の風景です。
出雲路神楽町の歩道
では、この特徴ある歩道の模様の場所はどこなのでしょうか。
分かるわけがありませんが、とても見覚えがあります。
京都はこういった茶色のタイルが敷かれた歩道が多いのですが、各地で模様が微妙に異なっています。
出町柳駅前の歩道はタイルが縦横交互に敷かれていますが、同じ模様です。
歩道の模様が、このように横に揃う模様になるのは加茂街道で「出雲路神楽町」の南端部分です。
鴨川デルタから加茂街道に入ったところだと推測されます。
京都市右京中央図書館
上のビジュアルですが、これは京都市図書館です。
先ほどから京都市左京区が多いので「左京図書館」かと思いましたが、並んでいる蔵書の「一般書架」というラベルからして大きめの図書館でしょう。
ちなみに「京都府立図書館」というのもあるのですが、本棚には必ず番号が振られているので、消去法で京都市図書館になります。
見た感じ大きい図書館なので「京都市右京中央図書館」もしくは「京都市図書館」のいずれかだと思われますが、一般書架と書かれたラベルが同じ図案なのは「京都市右京中央図書館」です。
外大天神橋?
上のビジュアル・・・・
とても細い川に橋が架かって、そこを学生が渡っています。
さらに街路樹があり、コンクリなどで整備されておらず草木がかなり生えています。
京都ではこの風景は珍しいです。
すぐに思いついたのが天神川の京都外国語大学へと入る橋(外大天神橋)です。
しかし、護岸工事されている川なのでビジュアルのように木が生い茂ったりはしていません。
京都市内を流れる川は基本的に洪水が多かった川で、護岸工事がされていない川は基本的には一条通より北側でしょう。
東寺の南側(九条通)にある東寺中門のところ
パッと見は東寺の南側(九条通)にある東寺中門のところです。
ビジュアルでは、道路の中央に街路樹が見えますが、これは実在しません。
とはいえ、五重塔があって門がある大通りは九条通のみなので「東寺の南側(九条通)にある東寺中門のところ」でほぼ間違いなさそうです。
実在しない場所
上のビジュアルを見ると・・・・
手前に鴨川があり、右奥に五重塔があって、京都タワーが見える場所です。
五重塔と京都タワーの位置関係からしてJR京都駅の南西側(西九条)ですが、川はなく、赤い橋もありません。
距離感からして東寺も京都タワーも近い「鴨川」ということになりますが、となると「河原町十条」しかありません
しかし、そこには赤い橋がありません。
この風景は見たことがないので、たぶん「実在しない場所」のように思えます。
伏見稲荷大社
では、最後の一枚です。
これはどこでしょうか?!
簡単ですね、これは「伏見稲荷大社」の大鳥居です。
映画 HELLO WORLD(ハロー・ワールド)に出てくる京都の場所 まとめ
ということで、映画『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』のポスターにあった京都の場所を探してみました。
場所を特定できたのは11箇所中で10箇所。
そのうち、ほぼ確実なのは「八坂の塔、喜撰橋、賀茂大橋、鴨川デルタ、伏見稲荷大社、東寺、伏見稲荷大社」で、観光名所ほどわかりやすい結果となりました。
喜撰橋(確実)
賀茂大橋(確実)
京都駅前(たぶん)
鴨川デルタ(ほぼ確実)
出雲路神楽町付近の歩道(たぶん)
京都市右京中央図書館(たぶん)
外大天神橋(たぶん)
東寺の南側(ほぼ確実)
伏見稲荷大社(確実)
京都の秘境案内「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。京都の起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。