温泉・銭湯は現代の日本人にとっては、あまりなじみ深いものではなくなってきました。
たぶん、未だに一度も行ったことがない方もいらっしゃると思います。
今の住宅は「風呂・トイレ」があるのが普通です。
また、裸で見知らぬ人たちがいる中に行かねばならないという恐怖心が、足を遠のかせているのかもしれません。
そこで、今回は「温泉・銭湯とはどういう所なのか」から「温泉・銭湯の入り方」を解説します。
温泉・銭湯の分類
こういったお風呂は3分類できます。
- 旅館やホテルの大浴場
- スーパー銭湯[日帰り温泉]
- 銭湯
基本的に、どれも入り方は同じになります。
違いは、「豪華な順」だと思って間違いありません。(「大きさの順」ではありません)
旅館やホテルの大浴場とは
「旅館やホテルの大浴場」は、「ボディソープやシャンプー&リンス」は、まず設置されています。また、どの浴場でも「桶・イス」は備わっています。
宿泊しないと使えない場合が多いですが、日帰りOKなところもあります。
日帰りの場合、タオル・バスタオルがセット料金になっている場合もありますが、そうでない場合は持参します。値段は500~2500円と開きがあります。無料ドライヤーは必ず複数台設置されています。
宿泊の時は、お部屋のタオル・バスタオルを使います。(日帰り施設のない場合は、大浴場にタオル・バスタオルがある場合もあります)
多くの場合、家族風呂がありますが、事前予約制になります。
スーパー銭湯[日帰り温泉]とは
スーパー銭湯[日帰り温泉]は入場料が600円~1500円くらいと幅がありますが、一部400円台の所もあって、そういうところでは「石鹸やシャンプー」が設置されていないことがほとんどです(特に北海道)。しかし、大概の場合は「ボディソープやシャンプー&リンス」は、まず設置されています。また、どの浴場でも「桶・イス」は備わっています。
「石鹸やシャンプー」などの備品はロビーで売っていることがほとんどです。
値段は、観光地ほど高額になる傾向があります。
日帰りが原則で、通常の場合、一度施設外に出た場合やロビーに出た場合の「再入浴」は不可になります。(可能な施設もあります)
タオル・バスタオルがセット料金になっている場合もありますが、そうでない場合は持参します。
無料ドライヤーは必ず複数台設置されています。(ごくまれに有料の場合あり)
銭湯とは
一般的には町中になる小さな大衆浴場のことを示します。こういった浴場では、だいたい入場料が400円台であり、その分「石鹸やシャンプーなどの備品はすべて持参」ということになります。なお、ごくごく稀に「石鹸やシャンプー」が設置されているところもありますが、まずありません。また、どの浴場でも「桶・イス」は備わっていますが、数が少ない場合があります。
「石鹸やシャンプー」などの備品は番台で売っていることがほとんどです。
ドライヤーはまずありません。あっても、有料で一台のみです。
値段は、都道府県ごとに違いがあるものの、地域ではほぼ一定額に決められています。
1回入浴が絶対で、一度施設外に出た場合やロビーに出た場合の「再入浴」は不可になります。
お湯の種類
一般的な「温泉」とは、地中からお湯が沸きだしたものです。
しかし、「温泉」と表記があっても、「温かいお湯」の意味であるところがあります。特に、銭湯では「~温泉」と表記してても、普通のお湯であることがほとんどです。
地中からお湯が沸きだしたものを使っている場合は、「天然温泉」と表記されることが多く、その場合は「自噴」なのか「運び湯」なのかという違いや、「循環」されて濾過・除菌・加温されているのか、湧き出した湯を「かけ流し」ているのかなどの違いがあります。
「かけ流し」とは、湧いたお湯をそのまま浴槽に入れたもので、使ったお湯は再利用しないのが基本です。ただし、加温をしている場合もあります。これは、温泉の温度が低い(低温泉)の場合です。逆に「加水」している場合もあります。これは、温度の高い(高温泉)の場合です。
ただ、「かけ流し」と表記しつつ、噴出量の少ない温泉では「お湯の再利用」(循環)を行っている場合も多々あります。
こういった細かい見方もありますが、一般的には以下の3分類で考えるのが良いでしょう。
- 天然温泉(自噴もしくは温泉地)
- 天然温泉の運び湯
- 非温泉(白湯)
「天然温泉」とは、地中からお湯が沸きだしたものを使っているものです。基本的には、そのまま利用すると思われがちですが、低温度(低温泉)の場合は加温されています。また、噴出量が少ない場合は、ろ過・循環されています。
「運び湯」とは、浴場のある土地ではないところから、タンクローリーなどで運搬してきたお湯のことです。結構遠くから運んでいる例もあります(三重県→大阪府)。「スーパー銭湯[日帰り温泉]」の一部で見られます。ろ過して循環利用されていますので、塩素消毒が強くなります。
「非温泉」は水道水また地下水を加温して使ったもので、銭湯の多くはこれに該当します。多くの場合、ろ過して循環利用されていますので、塩素消毒が強くなります。
基本的には「天然温泉」と表記のある施設。
さらに、「かけ流し」とされているところを選ぶとだいたいOKです。
秘湯温泉
上記で紹介した事例以外にも「秘湯温泉」というのがあります。一般的に、山奥にある簡易な施設の場合が多く、場合によっては「温泉が湧いているだけ」ということがあります。施設のあるところでも、下水設備がなく、「ソープやシャンプー使用不可」のところが多いです。(天然成分なら問題ないのですが、市販の多くは化合物のため自然で分解されないためです)
持っていくもの
別途まとめてありますので、参照してください。
入浴方法
これはどこも同じです。
(1)下駄箱に靴を入れる(100円リターン式の場合あり)
(2)自販機でチケットを購入
(3)ロビーや番台でチケットを渡し(現金の場合もあり)、場合によっては下駄箱のカギを渡す場合もある
(4)必要なものがあれば、ロビーや番台で購入
(5)駐車場で駐車券を受け取った場合はロビーで見せる必要がある場合あり
(6)ロビーで脱衣場の鍵を受け取る場合もある
(6)男湯か女湯に入場、脱衣カゴがあるなら取る(特に銭湯に多い)
(7)脱衣場でロッカーを選ぶ(ロビーで鍵を受け取った場合は鍵番号でロッカーを探す、100円リターン式の場合も多い、銭湯では簡易鍵がほとんど)
(8)トイレと給水を済ませておく
(9)脱衣場で服を脱ぐ
(10)ロッカーを閉めて、鍵を持ったまま浴室へ(多くの場合手首や腕に巻き付け可能)
(11)カラン(水道)のところに桶やイスがない場合は周囲に積んであるので取りに行く
(12)カラン(水道)のところで、体と髪を先によく洗う(いきなり湯船に入らない)
(13)お風呂に浸かる(露天があれば露天風呂へ)
(14)サウナを使った場合は、「かけ湯」という小さい湯壺にお湯がたまっているので、それで汗を流してからお風呂に入る
(15)出たり入ったりで2時間くらいのんびりする(そして風邪をひく)※湯にタオルは浸けないこと
(16)脱衣場に出る場合は、体の水分を軽くとっておくのが良いので、体洗い用タオルで水分を取るのを推奨
(17)水分がぬぐえない場合は、ロッカーからタオルを出して素早く拭けば良い
(18)着衣して、忘れ物がないか確認して、ロッカーの鍵を閉めて鍵を抜く(100円リターンの場合は鍵は抜けない、コイン取り忘れ注意)
(19)ロビーでロッカー鍵があれば返却する
(20)下駄箱の鍵を預けていたなら受け取る
(21)下駄箱から靴を出す(100円リターンの場合は、コイン取り忘れ注意)
(22)次の温泉にGO!
お風呂用品について
お風呂用品をお風呂に持ち込むことになりますが、カラン(水道)のところに置きっぱなしにはしないでください。多くは「用品置き場」がありますので、そこに置きます。
銭湯の場合、そういう場所がないところもあって、カラン(水道)のところに置きっぱなしにする人も多いのですが、可能かなぎり隅っこの方に置くなどしてください。
ロッカー鍵について
浴室内に、ロッカー鍵を持ち込む必要があります。
そのため、カラン(水道)のところで体を洗う際に置き忘れたり、湯船の中に落としたり、流したりしないように手首にまきつけておきます。多くの場合、鍵にまきつけるゴムがついています。
紛失した場合は浴場内の従業員に言ってください。見つからない場合は、実費で2500円程度取られる場合がありますが、だいたいの場合見つかります。しかし、鍵を拾った人が銭湯専門の置き引きの場合もないとは言い切れません。なくさないのが一番です。
貴重品について
脱衣場での盗難はまず補償されません。
多くの場合、忘れ物は届けられますが、銭湯専門の置き引きもいます。
まず大金は持ち込まないのが基本で、貴重品はロビーの貴重品ロッカーに預けるのが一般的です。ない場合はロビーで相談してください。
大きい荷物がある場合
ロビーで預かってくれる場合がほとんどです。
体がカラフルな方がいたら
基本的に銭湯の類は「ボディペイント禁止」です。
しかし、古い町中の銭湯の場合、いたりすることがあります。
特に地元の人しかいかないような人気のないような銭湯です。
また、交通不便で人が少ない天然温泉とかにもいます。
体がカラフルな方々は、かなり気を使って、人のいない方の温泉に行く習性があるのです。
もしいても、「大変だなぁ」と思いながら普通にしていれば問題ありません。
なぜなら、「風呂場で喧嘩はご法度」だからです
喧嘩両成敗で、番台から奥さんが飛んできて、首根っこ掴まれて、裸のままオンモにポイされ、さらに二度と出入り禁止になりますので、喧嘩はしてはいけません。
理由は「すべって危ないから」です。
そもそも、お風呂はのんびりしに行くところで、体がカラフルでもそうでなくても、皆さん場所をわきまえているので大丈夫です。
私も通っていますが、未だにトラブルひとつ見たことがありません。
子供はいますか?
大概の場合、乳幼児は入場禁止です。オムツとれてるかどうかくらいが分かれ目のようです。
また、条例により、10歳以上の子供は男女湯を守ることが奨励されています。年齢は都道府県で異なります。
小さい女の子がお父さんと男湯にいたり、男の子がお母さんと女湯にいることがままあります。(女湯は知らんが)
子供が遊んでいる場合もありますが、大概の場合は親に怒られて静かにしています。
一部で、子供がいることに不満を述べる方もいるようですが、浴場でなんらかしらトラブルを見たことは、まだ一度もありません。
関西圏を中心に全国の有名・無名天然温泉や銭湯・スーパー銭湯およびホテル・旅館を紹介します。温泉の魅力を見つけ紹介することで、地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
※本ブログは非商業系であるため、お店には客として訪問しています(業者ではありませんので掲載費用の徴収や商品販売の勧誘などは一切していません)。内容も客としての視点でのみ書かれたものです。
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記事を書いている人
記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2600件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。