今回は冬の時期にしか流通しない「ひろっこ」という「あさつきの若い芽(若芽)」を入手して食べたので実食レビューします。2018年3月10日放送『満天☆青空レストラン』でも紹介されるとのことで入手が難しいと思われたからです。しかし、これ元から入手が困難で関西では普通の八百屋さんではなかなか扱っていません。そのため、今回は卸売市場まで探してなんとか入手しました。
「あさつき(ひろっこ)」はネギに近い野菜ですが「ねぎ、あさつき、わけぎ」は別物で似た野菜なので、探す場合は明確に区別して探さないといけません。
雪の下野菜「ひろっこ」が『満天☆青空レストラン』で紹介

冬の伝統野菜「ひろっこ」は雪の下から掘り起こす「雪の下野菜」です
「ひろっこ」は冬の短い期間のみ出荷される秋田県の郷土野菜です。
発祥は秋田県湯沢市とされていますが、すぐ南の地域である最上地方や庄内地方(山形県)でも栽培されており、真冬に雪の下から掘り出して出荷されているため「注文を受けてから掘り起こして出荷している」という流通量の少ない野菜でもあります。
その「ひろっこ」が、2018年3月10日放送『満天☆青空レストラン』で紹介されるとのことで、今回はその「ひろっこ」を京都で入手して食べてみることにしました。
「ひろっこ」とは「あさつきの若芽」のこと

ひろっこ = あさつきの若芽
では「ひろっこ」とは、どのような野菜なのでしょうか。
実は「ひろっこ」というのは、秋田県や山形県などで呼ばれている方言であって、平たくいうと・・・・
あさつきの若芽
のことです。
ただし、厳密には「ひろっこ」として出荷されているのは「あさつきの若い芽」の中でも芽がほとんど出ていない白い根の状態のものです。
↓
あさつきの若芽(根の白い部分と青い芽の部分も多い)
↓
あさつき(細ネギに似た野菜)
ネギ、あさつき、わけぎ の区別は難しい

あさつきの若芽、ネギに似た野菜です
「ひろっこ」とは「あさつきの若芽」のことですが、京都で「ひろっこ」と言ってもすぐには理解してもらえません。
山形県や秋田県では通じますが、京都では「あさつきの若い芽」と言わなければ、なんのことだか分からない方がほとんどです。
それも「若い芽」と言わないと「ワカメ?」とか言われちゃうほど認知度がありません。
また「あさつき」というと「ネギね」と言われることもあります。
しかし、実際には「ねぎ」と「あさつき」は別の野菜です。
さらに、非常に似た野菜が別にもあって・・・・それを「わけぎ」というのですが、ほとんど「あさつき」と区別が付かなかったりします。

刺身に使われるの細ねぎっぽいのは「わけぎ」や「あさつき」
刺身に長さ5mm~4cmほどの「細ねぎ」が添えられているのを見たことがあると思います。
これは「あさつき」もしくは「わけぎ」と呼ばれる野菜です(上の写真が「わけぎ」)。
「ねぎ、あさつき、わけぎ」は別の野菜なのですが、見た目も味も似ていることから、ほとんど区別は付きません。
ただし「ねぎ」は葉から根まで一直線なのですが「あさつき、わけぎ」は、根の白い部分に球根のような丸みがあることが多いです(丸みがないこともあります)。
そのため、注文するのであれば明確に「ひろっこ」と呼ぶか、それで通じない場合は「あさつきの若い芽」と言った方が良いでしょう。
・あさつき
・わけぎ
あさつきの若芽(ひろっこ)実食レビュー

ということで「あさつきの若芽(ひろっこ)」を入手(値段は600円近いです)
ということで「あさつきの若芽(ひろっこ)」を入手してきたので、味や食感にオススメの調理方法などを実食レビューしたいと思います。
厳密には、青い部分が少ないのが「ひろっこ」ですが、京都では入手が困難です。
というのも「あさつき」自体も、刺身を扱う飲食店が注文して買っているくらいで、普通の八百屋では見かけることが少ないからです。
関西では福岡産のものが流通していますが、今回は山形産の「あさつきの若い芽」を八百屋さんで探して来てもらいました。

油で炒めると甘くて美味しいです
この「あさつきの若芽」ですが、ネギや玉ねぎと似た野菜で、そのまま食べると「辛さ」があるシャキッとした歯ごたえの野菜です。
ただ、ネギをそのまま食べるよりも苦味が少なく、辛味成分のみがダイレクトに来る味わいなので食べやすいと思いました。
この辛味成分は熱を通すと甘味になるので、オススメの食べ方は「油炒め」です。上の写真は「あさつきと豚肉の油炒め」で、シャキシャキとした歯ごたえも油で炒めることで柔らかく甘味も増しました。
ネギで炒めると香りが出ますが、あさつきの場合は香りは控えめなので、より一層豚肉の味わいを引き立たせる食材だと思います。

かき揚げにしても美味しいです
油と相性が良いので「かき揚げ」にしても美味しい食材です。
シャキシャキ感を残しつつ、油の熱で甘味を引き出しだせるのでオススメの調理方法でした。
扱いは簡単ですが、足が早い(賞味期限が短い)ので、その点にだけ注意すれば普段から色々な食材に使えそうな野菜だなというのが率直な感想です。
・油で熱すると甘味が出る
・茹でて酢味噌で食べても美味しい
・賞味期限は短い
・流通量が少ないので値段は高め(600円近い)
雪の下野菜「ひろっこ」通販で入手可能です

ひろっこは秋田や山形で売られています(写真は秋田県湯沢市)
2018年3月10日放送『満天☆青空レストラン』ですが、秋田県雄勝郡の「道の駅 うご 端縫いの郷」で撮影ロケが行われたそうです。
近場の方であれば、入手は道の駅で行えば良いのですが、他府県だと入手はなかなか難しいようです。
「ひろっこ」は楽天通販でも入手可能ですが、取扱は少なくて入荷量も少ないようでした。
また「ねぎ、あさつき、わけぎ」は別の野菜なのですが、検索すると同じ野菜のように扱われているので注意が必要です。
今回は地元の八百屋さんで入手、値段は580円(一袋)で「あさつきの若い芽」で発注して入手が可能でした。関西では福岡産のものが多いようですが、山形県のものが入手できたのがラッキーでしね。
満天☆青空レストラン 2018年3月10日 予告
満天☆青空レストラン 2018年3月10日 予告は以下の通りです。
春を告げる食材として秋田県を中心に人気の高い極上食材を特集。その名は「ひろっこ」▽さっと茹でて酢味噌和えに!さらにかき揚げ、黒酢酢豚も!乾杯は横手やきそばだ!
雪深い秋田県で、春を告げる食材として人気の「ひろっこ」を特集。2mもの雪を掘り収穫し、冷たい沢で洗い、細かい根を手作業で取るなど手間のかかる食材だが、そのうまさは格別!▽食感を活かし、さっと湯がいて酢味噌和えに!さらに千切りした人参と合わせ、カラッと揚げたかき揚げも絶品!そしてタマネギの代わりにひろっこを使った酢豚や、みじん切りにしてひき肉とまぶした餃子も登場!最後は、横手焼きそばで乾杯!!
「満天☆青空レストラン」で紹介された食材やお店の場所などを確認しています。地元の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
※本ブログは非商業系であるため、お店には客として訪問しています(業者ではありませんので掲載費用の徴収や商品販売の勧誘などは一切していません)。内容も客としての視点でのみ書かれたものです。
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記事を書いている人
記事を書いている人は飲食新店調査やグルメ実食レビューに定評のある「ノーディレイ(@nodelayworks)」により書かれています。1970年東京生まれ東京育ち・早稲田卒・学生時代から食べ歩きをしつつ上場企業などで新規事業開発課長・システムエンジニアを経験して退職。京都で第二の人生を送ることを決意して移住。記事にした新店情報は2400件以上あります。お問い合わせ方法はこちらのページを参照してください。