実は、京都には「軟式野球」が始まった土地というのがあります。大正8年に、軟式野球大会が初めて開催されたのが京都の「成徳尋常小学校」で、その跡地が今でも残っており「軟式野球発祥の地」という少年像まであります。
まったく話題にならないほどニッチな名所ですが、通りがかりに見てきました。
京都には「軟式野球発祥の地」がある
今回の「京都案内」は、なんと京都は「軟式野球」が始まった土地というお話です。
コルクが入った硬球ではなく、小学生などの野球で使われるゴムボールを使った野球を「軟式野球」と言いますが、その「軟式野球発祥の地」が京都にあるのです。
「野球」は明治期にアメリカから入ってきたスポーツで、当初はテニスボールを使った「野球」が日本に広まったそうです。
軟式野球ボールは、大正8年に東神ゴム(神戸市)が世界で初めて生産販売したものですが、それで日本にも「軟式野球」が広まっていきます。
この大正8年に、軟式野球大会が開催されたのが京都市内の「成徳尋常小学校」で、現在の「京都文化協会(高辻通室町)」です。
上の写真が、現在の「京都文化協会」ですが、なかなか風格のある建物です。
元は、明治9年に開校した「成徳尋常小学校」で、その時の風格がそのまま残っています。
この門の左脇に、実はとある銅像があるのです。
軟式野球発祥の地にある少年像
その銅像というのが「軟式野球発祥の地にある少年像」です。
バットとグローブを持った少年の像で、この台座には「軟式野球発祥の地」と明確に書かれています。
ちなみに、隣には「栄養給食の先駆けの地」という石碑もあります。
京都は歴史のある町で、近年までは日本の中心であった都市です。
そのため、こういうのがあっても別に驚きでもなんでもありませんが、あらためて見ると嘘くさい「京都にはなんでもあるんだなぁ」という気にさせる記念碑です。
ちなみに「宝ヶ池公園スポーツ広場」にも同じものがありますが、「京都文化協会」が発祥の地ということになっています。
軟式野球発祥の地 基本情報
さて、この「軟式野球発祥の地」への行き方ですが、京都の四条河原町からさほど遠くない場所にあります。
京都のビジネス街「烏丸」から徒歩10分くらいで、烏丸通から高辻通を西に入って2筋目の先くらいの場所です。
「成徳尋常小学校」の古い建物があるので、すぐにわかりますが、その一番手前の敷地内に像があります。
観光のついでにという場所でもないのですが、繁昌神社という嘘くさい由緒ある神社もありますので、ビジネス出張の時にでも「会社のため」という口実に見に行けるかもしれません。