2018年7月7月14日~17日の京都は「祇園祭」で大混雑です。すでに3日間で15万人以上の観光客が「祇園祭」を見に来たと言われていますが、それは祇園・河原町界隈だけの話です。他にもある京都の観光地(嵐山や金閣寺)は逆にド閑散としたオフシーズンを迎えているのです。
今回は他のメディアが報じない「祇園祭の裏側」を見てみましょう。
京都は祇園祭の真っ最中!でも問題もあるようですよ
2018年7月16日の京都は「宵山」ということで、祇園や河原町は観光客であふれています。
7月14日の「宵々々山」初日は6万3千人の人出、7月16日の「宵山」までに16万人以上の観光客が「祇園祭」を見に来たそうです。
ということは、京都は観光客だらけでものすごく賑わっている・・・・
わけではありません
賑わっているのは河原町や祇園だけで、嵐山や金閣寺などは閑散として3連休とは思えないほどの人の少なさなのです。
7月15日 宵々山
7月16日 宵山
7月17日 前祭り巡行
今回は、祇園祭の報道ばかりのメディアとは趣向を変えて、賑わっていない京都を見に行って来ました。
嵐山は普段の土日の半分以下の人出、祇園祭におされて観光客が激減
上の写真は2018年7月16日の昼に撮影した京都・嵐山の「渡月橋」です。
本来であれば橋を埋め尽くすほどの観光客がいるはずなのですが、3連休の最終日とはいえ祝日の日に渡月橋を渡る観光客がいないという事態になっているのです。
見た感じでは「いつもの1/3以下の人出」くらいでしょうか。
嵐山のメインストリートにも行ってみたのですが、こちらも「平日並の人出」で、夏という西洋人が多くなるシーズンの割には観光客が少ないという印象が歪めません。
嵐山で行列ができる「鯛匠HANANA」さんも、ちょうど見た時間に「行列がゼロ」という異常事態です。
明らかに「祇園祭」に観光客を取られている嵐山の実情を感じるような日でした。
龍安寺・仁和寺エリアは観光客が数えるほど!「祇園祭」の影響で誰も来ない状況
さて、今度は「龍安寺・仁和寺エリア」を見に行ってみました。
仁和寺は普段からさほど混まないのですが、すぐ近くの龍安寺は西洋人観光客がバス停に長蛇の列を作るような観光地です。
しかし、2018年7月16日の「仁和寺は人の気配」がなく、「龍安寺のバス停に待ち客はゼロ」さらに「龍安寺入口に観光客が3名」という酷い事態となっていました。
ここは地元なので、あまりの人の少なさにビックリでした。
これも「祇園祭」で観光客が祇園・河原町に集中しているからです。
金閣寺エリアはオフシーズンかというくらい閑散した雰囲気
さて、今度は毎日行っている金閣寺エリアに観光客の人出を見に行ってみました。
金閣寺の入口に信号があるのですが、ここはいつも観光客が大量に横断歩道を渡るため、左折するのに時間がかかります。
そのため、慢性的に渋滞するのですが、2018年7月16日の昼過ぎは観光客の姿がまばらで、なんの問題もなくスイスイと信号を左折することができました。
普段から金閣寺の人出を見ている経験では、平日の閑散期に近い人の数です。
金閣寺の門前、信号の手前に金閣寺が経営するお土産店があり、そこは暑い日なんかにはソフトクリームなどを食べる観光客で賑わう場所です。
しかし、祇園祭の宵山(7月16日)の日は明らかに人が少なく、近くの飲食店では40食を見込んでいたランチが20食しか出ないという事態となっていました。
あまりの猛暑で歩く人も少なく、バス停も行列はなく、タクシーを使う観光客が目立ちました。
猛暑の影響もあるので歩いている方が少ないのですが、「祇園祭」で元から観光客が激減しているのは誰の目にも明らかでした。
大混雑する祇園祭の問題点は「祇園・河原町に観光客が集中」すること
ということで、今回は祇園祭で賑わう京都を別視点から見てみました。
祇園祭の前祭は3日で15万人程度の人出が見込まれ、さぞかし京都は賑わっているんだと思われがちなのですが、報道やネットニュースからは見えないのが・・・・
混むのは祇園界隈だけ
というのが「京都の問題点」です。
それはこの期間だけ祇園・河原町に観光客が集中しているということで、嵐山や金閣寺など他の有名観光地は閑散となるということでもあるのです。
きらびやかな「祇園祭」の裏に隠れて見えませんが、実際には京都の人は「祇園祭」にさほど興味はなく「混雑するので近寄らない」という方が多いと思います。
これが7月末まで続くのです。
とんだ経済被害と言えるでしょう。
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