2018年4月1日から京都市のタクシー運賃が改定されて新料金となっています。従来よりも短い距離での移動では支払う総額が安くなるため、歩いて10分程度の距離(1km程度)であれば従来の料金よりも安くタクシーを使うことができるようになりました。しかし、長距離になるほど高くなるため、1.7km以上になると旧料金の方が同じ値段でも長く乗車できたということになっています。
では、京都のタクシーは新料金と旧料金では、どの程度違いがあるのでしょうか。
京都市のタクシー運賃の改定が2018年4月1日からスタート!安くなる?高くなる?
2018年4月1日から、京都市のタクシー運賃の改定がありました。
この改定では「短距離での最低金額が安くなる」というメリットが喧伝されているので「京都のタクシーが安くなった」と喜んでおられる方もいらっしゃいます。
でも、本当にそうなのでしょうか?
実は、計算すると微増の値上げになっているのです。
京都市のタクシー料金(新旧比較)
上の表は「京都市のタクシー料金(新旧比較表)」です。
これを見ると大きな変更点は・・・・
・初乗り距離が1.7kmから1.2kmに短縮
・初乗り運賃がその分安くなる
というだけで「1.2kmだと安く」感じ、「1.7kmだと従来とほぼ変わらない」ということになります。
単純な単価では微増値上げ!しかし、初乗り距離を短くして料金を安く見せている
例えば「新・初乗り距離1.2km」を新料金で乗車(普通車)すると「450円」を支払うことになりますが、つまりこれが最低料金ということになります。
いわゆる「ミニマムチャージ」というやつです。
450円でタクシーを使えるので、これだと安く感じます。
新料金:450円(1200m)
従来の「初乗り距離1.7km」を旧料金で乗車(小型車)すると「610円」だったので、新料金では「初乗り運賃は下がっている」ということになるのですが、100m換算で単価を算出すると料金単価は微増となっています。
新料金:37.50円
初乗りのみの100メートル単価は、旧料金では「35.88円」なのに対して、新料金では2円近く値上がりとなる「37.50円」となっているのです。
つまり、初乗り距離を短くして、料金を安く見せているというだけの話です。
新料金では距離が1.7kmまでなら安く、長距離ほど高くなる
では、従来の「初乗り距離1.7km」を旧料金と新料金の両方で乗車した場合の比較です(普通車の場合)。
結論から言えば、新料金では「1.7kmまでは従来料金より安くなる」か「ほぼ同じ」ということになります。
なぜなら、旧料金では610円で1.7kmだったものが、新料金では610円で1.71kmと10メートルほど距離が延びているからです。
しかし、これは距離が長くなるほど割高に感じてきます。
よくよく見ると、加算料金が大幅に値上げされているからです。
つまり「1.7km」までの距離であれば、従来より安くタクシーに乗車できるということになるのです。
JR京都駅から1.7kmでどこまで行けるのか?
では、京都市内で1.7kmという距離はどこまで行ける距離なのでしょうか?
旅行で「JR京都駅」に到着後、最初に行く観光地は「三十三間堂」もしくは「清水寺」でしょう。
・清水寺 2.6km
どのルートかで加算距離は変わりますが「三十三間堂」は従来料金よりも安く到着できることになります。
しかし、反面「清水寺」までは、これまでよりも高い運賃を支払うことになります。
京都のタクシー料金が改定 まとめ
とはいえ、京都市内ではタクシー移動は便利な交通機関のひとつです。
人数が4人なら、一人分の移動単価を安く済ませられる可能性があります。
地下鉄で大きく縦・横移動して、短距離をタクシーで行くというのが「京都観光では一番速い移動手段」でもあるため、タクシーを上手に活用するのは京都観光では必要な手段です。
一長一短ですが、スマホから「Googleマップ」を使用すると、現在地からの距離を手早く簡単に算出できるようになっていますので、身近な距離であれば目的地までの距離を確認しながらタクシーを使うと良いかもしれませんね。