京都市中京区に小さな「玩具映画博物館」があります。古民家をリノベした施設で「おもちゃ映画ミュージアム」という名前です。ここには大正期の無声映画を家庭で見られるようにした「玩具映画」の映写機やフィルムなどの貴重な史料が保管されているのです。
12月23日の『ぶらり途中下車の旅』で紹介されるそうです。
※茨木市立キリシタン遺物資料館についてはこちらを参照してください。
京都の路地裏にある「おもちゃ映画ミュージアム」
京都市中京区の「後院通」を街歩きしていたところ、路地裏に小さな映画の博物館がありました。
2015年5月にオープンした小さな博物館(個人事業)で「おもちゃ映画ミュージアム」という古民家を使った施設のようでした。
細い、バイク1台分しか通れない道に、こんなミュージアムがあることに驚いて目の前まで行ってみることにしました。
「後院通」から少し入ったところはまだ車1台分くらいの道幅ですが、この先はバイク1台分の道幅になります。
ここを通る人は地元の方くらいですが、そんな道にあるのが「おもちゃ映画ミュージアム」でした。
私の父親は大映で映画監督をしていたこともあり、小さい頃から撮影や映画に連れていってもらった記憶が蘇ってきます。
ふと懐かしくなって、立ち寄っていこうかと思ったのです。
おもちゃ映画(玩具映画)とは?
看板には「玩具映画博物館」とありました。
これを見て「ピン」と来る方はなかなかいないと思いますが、大正期の無声映画を家庭でも見られるようにした個人向け映写機というのがあって、それを「おもちゃ映画(玩具映画)」と言っていたのです。
例えば、当時の無声映画のフィルムを20秒~2分くらいで切り売りして、それを家庭で見るというようにです。
今ではなかなか残っていない(ほぼ絶滅)「おもちゃ映画(玩具映画)」を扱うとは、なかなかニッチというかマニアックな博物館です。
玩具映画の映写機
玩具映画の映写機はブリキのおもちゃ映写機で見るようなものだったそうですが、さすがに私も実物を見たことがありません。
しかし、「おもちゃ映画ミュージアム」には、ブリキのおもちゃ映写機が展示してあるということでした。
店頭には、いくつもの映写機が並んでおり、外からでも少し見ることができるようになっています。
大きな映写機も並んでいましたが、中に入ってみたいと思って入口まで行ってみました。
でも、まだ早朝だったのでオープンしていません。(10:30からオープンとのことでした)
また、本日(12月22日)はイベントの日だったようで午後から講座が開かれると告知されています。そのため、午後14時からは予約制になっているような貼紙もされていました。
でも、場所は覚えたし、近いのでまた近いうちにでも訪問してみましょう。
2017年12月23日『ぶらり途中下車の旅』で紹介
公式サイトを見ていたら、2017年12月23日放送の『ぶらり途中下車の旅』で紹介されると告知されていました。
関東ローカル番組なので、京都などの関西では視聴できませんが、『ぶらり途中下車の旅』では2時間スペシャルで京都特番をすると告知されています。
関西でも、そのうち放送するかもしれませんが、リアルタイムでは見ることはできないのが残念です。
おもちゃ映画ミュージアム アクセス方法
この「おもちゃ映画ミュージアム」への行き方(アクセス方法)ですが、いわゆる「三条通商店街」の南側にある細い路地で奥にあります。
JR山陰本線「二条駅」から徒歩12分くらい、阪急京都線「大宮駅」からは徒歩10分かからないかと思います。
千本通の「千本三条」から斜めに「後院通」が駅に向かっていますが、その途中の路地裏で道の反対側にラーメン店「香来」があります。
あまりにも細い路地なので車やバイクだと見逃してしまうような場所です。
小さい博物館ですが、個人の尽力で昔の映像技術を保存されている施設なので、興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。