11月に入ると、町の八百屋さんでは「みかん」が出回り始めます。テレビでも冬の食べ物で「みかん」を扱ってきますが、ぜひ食べてもらいたいミカンが「早生(わせ)」のミカンです。これは11月、ちょうど今の時期に出回る早なりのミカンのことです。
この早生のみかんが皮も薄く美味しいのです。
ミカンには「極早生、早生、中生、晩生」がある
・早生(わせ)
・中生(なかて)
・晩生(おくて)
みかんは時期によってなり方が異なるため「極早生(ごくわせ)→ 晩生(おくて)」と、時期によって「いつのミカン」なのかを表現するようにしています。
早生(わせ)であるほど「皮が薄く、酸味が少ない」ミカンで、晩生(おくて)になるほど「皮が厚く、酸味が増し」ます。
では、ミカンというのはいつ食べるのが良いのでしょうか?
好みはありますが、一番おいしいのは「早生(わせ)」のみかんです。
一番おいしいのは「早生(わせ)」のみかん
みかんが一番美味しいのは「早生(わせ)」のものだと思います。
10月~11月初旬くらいに出回りますが、中の皮が薄くて非常に食べやすいミカンなのです。
晩生(おくて)のミカンの方が甘いという方もいらっしゃいますが、ミカンの甘さというのは栽培された土地によることの方が多いと思います。
同じ甘いみかんなら、中の皮が薄い「早生(わせ)」の時期のものが食感も良くて美味しいミカンです。
剥きやすいミカンは美味しくない
そのミカンが美味しいかは見た目では分かりづらいものです。
主に産地で選ぶのが一番なのですが、最も確実な方法は「食べさせてもらうこと」です。
ミカンに自信のあるお店であれば「試食」はありえます。
「食べて選んでもらう」
デキル八百屋は必ずこう言います。
食べる時、必ず表面の皮の剥きやすさを確認しましょう。
実は「剥きやすいみかん」は、おいしくないことが多いのです。
なかなか、皮が剥けないくらい(白いスジ=フスマがしっかりしたもの)がちょうど良いミカンです。
有田みかんは「新堂」か「田村」を選べ
みかんは、主に産地で選ぶのが一番と前述しました。
では、どこのミカンが美味しいと評判なのでしょうか?
関西だと和歌山県の「有田みかん(ありだみかん)」が美味しいミカンの代表格とされ、特に有田市の「新堂地区」と「田村地区」のものを別格とされています。
実際に、京都で出回っているものを色々と食べてみましたが、やはり「有田みかん」の中でも「新堂みかん」と「田村みかん」が美味しいので、それを探して買うようになりました。
由良みかん(ゆらみかん)って何?
和歌山のみかんで「ゆらみかん」というのが売られていることがあります。
段ボールに特に記載はないのですが「ゆらみかん」と売られているのは、なんのことなのでしょうか?
ブランド?
和歌山県由良町が産地のみかんのことで、ブランド名として「由良みかん」と呼ばれるのですが、大事なのは「極早生」のみかんであることです。
由良町以外でも栽培されていますが、由良町発祥の新品種です。(昭和60年~)
極早生みかんなのに、味が濃く、酸味も甘味もあるというみかんです。
みかんは酸味があるほど腐らない
甘いみかんは美味しいのですが、甘いだけだと早く食べないといけません。
というのも、「甘いだけのみかん=酸味のないみかん」は早く腐ってしまうからです。
ある程度酸味があるほうが腐りにくいので少し長持ちします。
おいしいミカンの見分け方 まとめ
みかんは年末に段ボールで買う方も、11月のミカンを食べてみてもらいたいと思います。
10月~11月に出回る「早生(わせ)」のミカンは、中の皮が薄く食感も良くてオススメです。
甘いかどうかは、やはり八百屋で食べて確認するのが一番です。
みかんに自信のあるお店は試食がありますので食べて確認しましょう。
・中の皮が薄いミカンが食感もよく美味しい
・試食できる八百屋で選ぶのがベスト
・表面の皮が剥きづらいミカンは美味しい可能性が高い
・有田みかんなら「新堂みかん」か「田村みかん」がおススメ
・由良みかんは極早生みかん
・ある程度酸味がある方が長持ちする