ネットではなぜか「九州の肉まんには酢醤油がついてくる」とか「関西では肉まんにカラシをつける文化がある」と話題になることがあります。まるで地方特有の文化のように語られているのですが、昭和50年代の東京ではコンビニで肉まんを買うと必ず「カラシ」か「酢醤油」かを聞かれたものです。
だから、これ別に地方独特の文化って話には思えないのです。
記事の内容
東京でもコンビニ肉まんに酢醤油やカラシがついていた

肉まんに酢醤油とカラシは東京でも当たり前だった
東京でも30年ほど前はコンビニなどで肉まんを買うと必ず付けたのが「酢醤油」でした。
酢醤油とカラシが選べて、高校生くらいだった自分はいつも小さいパックに入った「酢醤油」をもらって食べていました。
それがいつの頃からか・・・・たぶん大学生の頃、ちょうどバブルがはじけた頃にはコンビニで肉まんを買っても何もついてこなくなったのをよく覚えています。
なので、家で醤油をかけて食べたものです。
関西では「カラシ」で九州では「酢醤油」とネットでは言いますが
ここ数年のネット記事などを見ていると、この肉まんは関西ではカラシをつけて食べるのが常識で、九州だとそれが酢醤油になるという記事があります。
・カラシ(関西)→実際は大阪
・酢醤油(九州)→実際は北九州・福岡
関西ではコンビニで肉まんを買うと「カラシ」がついてくる?
いえ、京都で肉まんはめちゃくちゃ買いますが・・・・
カラシなんぞついてきません。
豚まんにカラシがつくのは551蓬莱の豚まん

大阪では肉まんというと「551蓬莱の豚まん」
関西では肉まんにカラシがついてくるというネット上の話は、関西というか大阪の話です。
大阪で肉まんは「豚まん」と呼ばれることがあり、「豚まん」といえば「551蓬莱」なのですが「551蓬莱」ではカラシがついてくるのです。
551蓬莱の辛子が変わってる〜
沢山付けたら一瞬呼吸困難になる、あの強烈な辛さがたまらんかったのに(笑)
辛さがユルなったんは淋しいなぁ…。 pic.twitter.com/q4u8aawkUG— バーブ坂田 (@VerbSakata) 2016年9月10日
・大阪では「豚まん」と呼ぶが実際には「肉まん」と呼んでいることが多い
・「551蓬莱」の豚まんが有名
・「551蓬莱」の豚まんにはカラシがついてくる
・「551蓬莱」では酢醤油が付くこともある
・似た名前で「蓬莱本館」でも豚まんが売られているので分かりづらい
そういうこともあって、大阪のコンビニで肉まんを買うと「カラシ」を付けるか聞かれるのです。
豚まんに酢醤油がつくのは福岡

福岡では肉まんに酢醤油やカラシがつくところが多い
九州では肉まんに酢醤油がついてくるというネット上の話は、実際には福岡の話です。
福岡のコンビニだと「酢醤油」だけでなく「カラシ」もあったりします。
福岡と近県のコンビニで肉まん買うと
何も言わなくてもカラシと酢醤油付いてきます(´ー`)美味しいから試してみて'`ァ'`ァԅ(//́Д/̀/ԅ) pic.twitter.com/c8dOTZoTzb
— luci (@luci__mnst) 2016年11月8日
これを見てどう思うでしょうか?
私は単に「いまでも九州では肉まんにカラシと酢醤油をつけてくれるんだー」と思います。うらやましいです。
しかし、この話「大阪では豚まんにカラシが付く」とか「九州では酢醤油」とか文化に違いがあるように言われているのです。
でも実際には、昔は東京でもコンビニで肉まんを買うと「カラシ」か「酢醤油」がついていたので文化もなにもない話なのです。
まとめ

東京でも京都でもここ20年ほどはコンビニで肉まん買っても酢醤油やカラシはついてこなくなった
では、この怪しいネットの話は実際のところどうなのでしょうか。
まとめると・・・・
・東京でも昔は「カラシ」と「酢醤油」がついていたが今はない
・京都でも肉まん買っても何もついてこない
・大阪だと「551蓬莱」の豚まんには今でもカラシがついている
・大阪でも肉まんを酢醤油やポン酢で食べる方はいる
・福岡だとコンビニで肉まん買うと「カラシ」と「酢醤油」がついてくる
・大阪では「肉まん」ではなく「豚まん」というが実際問題として「肉まん」で通じる
東京でも昔はカラシや酢醤油をくれるコンビニはありました。
私自身、東京で何十年と過ごしましたが「肉まんには酢醤油」が当たり前でした。
でも、バブルがはじけた頃にコンビニで「カラシ」や「酢醤油」が付くことがなくなっていったように記憶しています。
ネットの話題では、大阪では「カラシ」がつくとか、福岡では「カラシ」と「酢醤油」が付くとか文化の違いが語られるのですが、実際には今でも昔の風習が残っているという話としか思えないのです。
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