知る人ぞ知るみかん、出荷量が少なく「幻のみかん」とも言われる大分・国東半島の「温故蜜柑(国東半島 岸田蜜柑)」を入手しました。なかなか手に入らないみかんですが、超ストレス農法で栽培される激甘みかんでファンも多いミカンです。
今回はこの「温故蜜柑」を入手できましたので実食レビューしたいと思います。
希少な大分の「温故蜜柑」が京都の市場にあった!

市場に偶然あった温故蜜柑(国東みかん)
今回紹介するのは「温故蜜柑(国東みかん)」という出荷量が少ないレナな激甘みかんです。
正確には「国東半島 岸田蜜柑」と呼ばれる、大分県国東市「岸田果樹園」さんの蜜柑を今回は入手しました。
大分の国東半島で栽培されている蜜柑なのですが、実は知る人ぞ知るみかんなのです。
特徴は「汚い、甘い」ですが、「超ストレス農法」で育てているため甘く育ち、みかんは種子(果実)へ影響を供給するため、皮などはひび割れたりするのです。
偶然にも京都中央卸売市場に2箱入っていたので、早速入手して食べてみました。
超ストレス農法で激甘くした「国東みかん」

極早生(ごくわせ)なのに皮はボロボロ!なぜなのか?
入手した国東みかん(くにさきみかん)は、極早生(ごくわせ)のものです。
みかんは「極早生」や「早生」のものが皮(中皮)も薄く食べやすいし、甘みもあって美味しいミカンと言われます。
しかし、上の写真を見ると「皮はボロボロ!」
これは、なぜなのでしょうか?

すべての栄養が種子(果実)へ行くから甘い!
実は、これは「ストレス農法」という栽培方法で、みかんの木に極力水を与えないで育てるという方法で栽培されているのです。
みかんは、このようにストレスを与えると「果実(種子)」へ栄養を向かわせるのですが、果皮に使うべき栄養すらも果実へ行くため、このような「ひび割れたみかん」になるのです。
これは、ここ数年テレビでも話題になった農法で、特に2016年にはこの「ストレス農法」を取り上げるメディアが数多くありました。
国東半島 岸田蜜柑 実食レビュー

甘いみかんは皮が剥きづらいので、このように二等分します
ということで「国東半島 岸田蜜柑」を実際に食べてみました。
前にも書いたのですが、果皮が向きづらい蜜柑は甘くて美味しいとされます。
この「国東みかん」も剥きづらいので、まず半分に割って食べます。
これがまためちゃくちゃ甘いのです。
地面にマルチシートを敷いて雨水すら与えないという徹底ぶりで、酸味が少なく甘さと蜜柑らしい香りとコクがよく出た蜜柑になっていました。

白いのは石灰硫黄
表面についているのは「石灰硫黄」です。
これは保存性がよくなるというのもあるのですが、果皮と果実の間が浮かないように防止することができます。
マルチシートを使った農法もそうですが、肥料も「魚と米ぬか」や「動物性アミノ酸と黒砂糖を酵母発酵させたもの」を使っているなど「こだわりのミカン」です。
・ストレスを与えることで甘くなる
・そのため果皮はひび割れたりする
・土へは肥料として「魚と米ぬか」を使う
・葉へは動物性アミノ酸と黒砂糖を酵母発酵させたものを使っている
・果皮の白いのは「カルシウムと硫黄」で浮皮を防止するため
国東半島 岸田蜜柑

国東半島 岸田蜜柑 激甘なみかんでした
さて、この「国東半島 岸田蜜柑」はどこで買うことができるのでしょうか。
通販は公式サイトでも行えますが「ふるさと納税」でも入手可能のようでした。
国東半島のある「国東半島宇佐地域」は、国連食糧農業機関の「世界農業遺産」に指定された場所で、そこの「国見町竹田津地区」にあるのが岸田果樹園さんです。
今回は、偶然にも京都で入手できましたが出荷量が少ないので、入手は比較的難しいと思います。
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