「ジャイアンツ・コーズウェイ」はイギリスにある観光名所で、4万本の六角柱が階段状に連なる奇妙な岩の岬です。
全長8キロに及ぶ巨大な石柱群の岬である「ジャイアンツ・コーズウェイ」は世界有数の観光地として有名ですが、この岩の形状は“柱状節理”と呼ばれるもので、日本にもいくつか見られます。
記事の内容
日本のジャイアンツ・コーズウェイ「玄武洞」(兵庫県豊岡市赤石、円山川東岸)
兵庫県・・・といっても、日本海側なんですが、豊岡市の北北部に「玄武洞」という洞窟があり、そこに“柱状節理”の玄武岩が古くから存在していました。
洞窟自体は、その採掘跡で自然物ではありませんが、ジャイアンツ・コーズウェイと同じ形態の玄武岩があり、その形が切り出しやすかったこともあって、江戸時代から採掘場となっていたようです。
ちなみに、JR山陰本線の城崎駅のひとつ手前にある「玄武洞」という駅です。
では、写真を見てみましょう。
これが噂の玄武洞の玄さん! pic.twitter.com/aqLSIWle3S
— ふっちゃん (@dreams96976974) 2015, 1月 24
あ、違う。
隣の本屋で立ち読みしてたら玄武洞に竹田城が出てた。写真に納めた場所が本に載ってるとはね。 pic.twitter.com/nCyJdoHuJb
— 勝@リソネイト (@tanakamasaru198) 2015, 1月 23
英国の「ジャイアンツ・コーズウェイ」は、上を歩ける広大な土地ですが、兵庫の「玄武洞」では、絶壁に見ることができます。
玄武洞
http://genbudo-museum.jp/
逆転磁場の発見の地兵庫県の「玄武洞」
この兵庫県の「玄武洞」は「逆転磁場」の発見の地としても知られています。
「逆転磁場」=地磁気が逆を指す場所
こう聞くと「オカルト?」と思われるかもしれませんが、これはこの玄武岩が形成された時代は、今と磁場が逆だったため、今でもそれが残っている現象です。
地球の磁場は20万年に一度くらいは入れ替わっていると、これまでの地球科学では認知されています。
【参考】地磁気反転の謎に迫る 見えてきた内部磁場の動き(日経サイエンス 2005年7月号)
地球45億年の歴史の中で,地磁気の南北は何百回となく入れ替わってきた。反転の理由は長い間,研究者の間で謎だった。だがここ10年の研究でその謎が解け反転の仕組みがわかってきた。スーパーコンピューターによるシミュレーション,人工衛星による磁場観測,地球のコアを模擬した実験装置の開発などの成果だ。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0507/dynamo.html
日本のジャイアンツ・コーズウェイ「東尋坊」(福井県坂井市三国町安島、越前加賀海岸国定公園)
この「日本のジャイアンツ・コーズウェイ」ですが、他にもまだあります。
「越前加賀海岸国定公園 東尋坊」です。超有名ですよね。
イギリスの「ジャイアンツ・コーズウェイ」とソックリですよね。
越前加賀海岸国定公園 東尋坊(東尋坊WEBカメラ)
http://www.mikuni.org/010_spot/tojinbo/
日本のジャイアンツ・コーズウェイ奥武島の畳石 (沖縄県久米島町)
こう見ると、日本にも結構あるんだなって思いますが、沖縄にもあります。
「奥武島の畳石」です。
住みたいくらいです。
潮時に現れる岩が五角形や六角形の亀の甲羅に似ていることから「亀甲岩」と呼ばれており、千個以上で南北50m、長さ250mと、「日本のジャイアンツ・コーズウェイ」と言うに相応しい場所です。ちなみに、沖縄本島の西にある「久米島」にくっつく小さい島が「奥武島」です。
奥武島の畳石
http://www.okinawastory.jp/view/portal/0030000051/
「日本すごい」ではなく「日本いいね」と言える場所を探したい
最近は「日本すごい」を題材にしたテレビ番組が急に増えて、それを「どうなのか?」と見る日本人もいます。
それは「すごい」が、他との比較で成り立つ感じがするからです。
実際に、そういう比較が番組の目的で、そういう風潮に持っていくのが、自民党政府の思惑だと思います。
しかし、他との比較ではなく、「あ、これっていいじゃん!」というものも日本にあります。
比較しなくても、良いものは良いと感じるのです。
他の国とか民族との差異ではない「日本いいね」は、どんどん探していきたいと思います。
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