今回の「京都秘境ハンター」は街中にポツンとある秘境「双ヶ丘(ならびがおか)」にチャレンジしてきました。なんと住宅地に囲まれた標高100メートルほどの山に嵐山や仁和寺が見下ろせる絶景スポットがあったのです。4月3日の晴天の日で天気も良く撮影場所としても良い場所でした。
ということで「京都秘境ハンター」始まります!
記事の内容
京都の街中にポツンとある山に登ってみたい【京都秘境ハンター】

今回の「京都秘境ハンター」は、京都の街中にポツンとある山です
みなさんは京都の街中に・・・・
山がある
のはご存知でしょうか?
京都は「北・東西」を山に囲まれているので、あまり目立たないかもしれませんが、京都市内の街中に他の山と繋がらない独立した小さな山が2つあるのです。
京都市内の街中に他の山と繋がらない独立した小さな山が2つある

双ヶ丘(ならびがおか)(2017年2月2日撮影)
この「京都市内の街中に他の山と繋がらない独立した小さな山」というのが「船岡山」と「双ヶ丘」です。
船岡山
雙ケ岡(ならびがおか)=双ヶ丘
ひとつは「建勲神社」のある小さな船岡山で、街中にポツンとあるのですが、あまり秘境感はありません。
しかし、もうひとつの「双ヶ丘(ならびがおか)」はハイキングが出来るレベルの山なのです。

街中のくせにこの秘境感
我々のモットーは「車で行けない所は秘境ではない」です。
街中にあるのにハイキングができちゃう山があると聞けば、もちろん登りに行ってしまうわけです。
ということで「京都秘境ハンター」始まります!
双ヶ丘(ならびがおか)で登山してきました

狭い私道ばかりの住宅地の奥にある入口
ということで、2017年4月3日のポカポカ陽気の京都で、万が一に備えてスキーウェアを着込んで、街中にある山「双ヶ丘(ならびがおか)」の登山にチャレンジしてきました。
しかし、この「双ヶ丘」ですが、登山どころか・・・・
登山口がわからない!
という山でした。
衛星写真で見てもわかるとおり周りは住宅地です。
それも昔からある住宅地なので、近づくには細い路地(私道)を使う必要があります。
山の東側に入口が5か所あるのですが、いずれも細い道の先にあります。

嵐電「御室仁和寺」のすぐ南にある細い路地の先に入口があります
一番分かりやすい入口は「一の丘」という一番眺望が良い山に近い入口で、嵐電「御室仁和寺」のすぐ南にある細い路地を入っていくとある入口です。
双ヶ丘(ならびがおか)は3つの丘から成っているのですが、眺望が良いのは「一の丘」だけです。
・一の丘 6世紀後半の豪族(清原夏野?)の古墳があり眺望が良い
・二の丘 群集墳がある
・三の丘 群集墳がある

住宅地とは完全に隔離されて遊歩道があります
入口を入ると、すぐに遊歩道があります。
この遊歩道は南北に走っているだけで、途中には公園もあります。
この遊歩道のところどころに、丘に登る登山口があります。

南の「三の丘」に近い登山口
上の写真は、南の「三の丘」に近い登山口ですが、登るのであれば一番北にある「一の丘」の登山口だけで良いと思います。
実はこの3つの丘なのですが、それぞれが独立した丘なので、全部回ると登山を3回することになるのです。
しかも展望が良いのは「一の丘」だけなので「三の丘」から登ったりすると結構大変だったりします。
一の丘の登山口を登る

一の丘へ向かいましょう!
ということで、登るのであれば「一の丘」で十分です。
実は、我々はオトボケさんなので「三の丘」から登って、ものすごく苦労したのです。
これまでの人生が、街の裏路地でドロをすするような人生だったためか、こういうのは「後ろから選ぶ癖」がついてしまっていたのが原因です。

街中なのに街が見えない秘境っぷりです
さて、我々の人生はともかくとして、街中にあるくせに街中とは思えない登山道を登ることになります。
一応は「遊歩道」が整備されているのですが、なんとなく道が繋がっていたりいなかったりするので、普通に山登りする箇所もあります。
しかし、この先にはそんな苦労が報われる絶景が待っているのです。
双ヶ丘1号墳 清原夏野・平安時代の貴族の墓?

ということで山頂に到着です
標高は100メートルほどなので、ものの10分程度の登山です。
まぁ、普段から京都の秘境を巡っているためか「動悸・息切れ・目まい」する程度の軽い疲労感で頂上まで登りきることができました。
というか、スキーウェアなので汗だくです。

「右大臣贈正二位清原真人夏野公墓」と書かれています
山頂には「右大臣贈正二位清原真人夏野公墓」と書かれた石碑がありました。
平たく言うと「清原夏野」(きよはらなつの)という平安時代初期の貴族のお墓だというのです。
西暦800年頃の政治家で、桓武天皇や嵯峨天皇に仕えていた有力者です。
まぁ、これだけの場所にお墓があるということは当時の相当な権力者と言えるでしょう。

正式には「雙ケ岡1号墳」といいます
ただし、こういうのは大抵は「そうだったんじゃないの?」という話で、実際に「清原夏野」の墓かは定かではありません。
埋葬品からは6世紀~7世紀初頭の豪族の首長のものだとされており、清原夏野の時代(西暦800年頃)より古いお墓のようです。
一の丘の山頂は嵐山を見下ろせる絶景スポットだった

なにやら期待を感じる青空が見えます
さて、この墳墓ですが普通に上まで登ることができるのです。
そして、その先には草木がないようで、なにやら絶景の予感がします。
先を急ぎましょう!

なんか見えたぁ~
登りきると広場になっており、草木がない方向に嵐山方面を見ることできました。
4月3日は朝から晴天で、かなり向こうまで見渡すことができました。

嵐山方面が望めます
見えたのは「嵐山」方面で、太秦の映画村が見えました。
京都でこういう風に市内を見下ろせる場所は少ないので、京都市内の撮影をしたい場合には重宝しそうなスポットです。
でも、絶景はこれだけではなかったのです。
一の丘の山頂は仁和寺も見下ろせる絶景スポットでもあった

実は「仁和寺」側が絶景でした
実はこの場所なのですが・・・・
嵐山よりも「仁和寺」側の方が絶景だったのです。
仁和寺を真正面から見下ろせる場所は、京都市内ではここ以外には存在しないでしょう。
なかなかの景色だったので、ここでしばらく写真撮影をして過ごすことになりました。
双ヶ丘(ならびがおか)まとめ

登山口の公園
ということで、今回の「京都秘境ハンター」は双ヶ丘(ならびがおか)という市内にポツンとある山の紹介でした。
ここは群集古墳がある3つの丘からなる山で、高さが100メートルほどのお気軽ご気楽な秘境です。
山頂には、6世紀~7世紀初頭の豪族の首長のものと思われる古墳があって、そこからは「嵐山方面」と「仁和寺」が見下ろせる絶景スポットでもありました。
遊歩道もありますし、嵐電「御室仁和寺駅」からすぐ南に登山道がありますので簡単に行くことができます。
仁和寺の観光ついでに立ち寄ると、ちょっとツウな感じがしますよね!
京都府京都市右京区御室双岡町
京都の秘境案内「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。京都の起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
最新記事はトップページで!
京都発・地方が盛り上がるグルメや観光に撮影ロケ地の話題を提供!
購読するならRSSをご利用ください!
RSSはこちらをご利用ください。
マスコミ各社様の記事使用規約についてはこちらをご覧ください。
当ブログの名前を語って「お墨付き!さんの紹介で来ました」と営業されているグルメ情報サイト関係者がいるとの報告があります。当方とは一切無関係なのでご注意ください。
当ブログで転載しているTweetはTwitter社の規約(2013/10)に準じた形式(API利用)によって許可された範囲で行われています。また、Tweet内容の所有権はTwitter社の規約によりTweet元のアカウント所有者にあります。そのため、当ブログでその所有権を主張するものではありません。Tweet内容については責任は負いませんので予めご了承ください。