江戸時代の天文歴学者「渋川春海(はるみ)」が作った「天球儀」が、京都市上京区にある「大将軍八神社」で特別公開されています。「京都非公開文化財特別公開」という京都のイベントなのですが、24か所ほどで実施されており、そのひとつが「大将軍八神社 天球儀」です。
ということで見に行ったのですが実物の写真はありません。(撮影禁止)
大将軍八神社で「渋川春海 天球儀」が特別公開
2017年11月1日~11月12日まで「平成29年度第53回京都非公開文化財特別公開」が開催されています。
その中で、地元「大将軍八神社(だいしょうぐんはちじんじゃ)」にある「渋川春海 作 天球儀」も一般公開されていました。
拝観料は800円、時間は9時~16時までとなっています。
大将軍八神社は、北野天満宮のすぐ南側にある「大将軍妖怪ストリート」の商店街にある神社です。
元々は平安京遷都の際に、大内裏の北西角に造営された神社で、方位の神様として長く祀られています。
平安時代中期から鎌倉時代の「神像」が百体以上も所蔵されており、重要文化財にもなっていますが、今回の特別公開は「渋川春海 天球儀」がメインになっています。
渋川春海 天球儀
こちらが、渋川春海の作品で「天球儀」です。
いわゆる星座が描かれている球体の造形物ですが、前述のように大将軍八神社は「方位の神様」でもあるので、こういった星図というのも関係があるものです。
天の川や星座が書かれているのですが、作者は江戸時代の囲碁棋士であり天文歴学者でもあった渋川春海という人物が作ったものです。
1673年製作で、日本最古級の天球儀とも言われています。
・作者は渋川春海(天文歴学者)
・和紙でできている
・色のついた鋲で星を表現
・星の数は1739個
・皆川家から大将軍八神社に寄進された
大将軍八神社 基本情報
「平成29年度第53回京都非公開文化財特別公開」は、上賀茂神社をはじめ「北野天満宮・報土寺・下賀茂神社」など、京都の24か所で開催中です。
ただし、拝観料が1か所で800円という額で、この手の京都市内の特別公開は盛り上がらないことがほとんどです。
夏も天文台とかが特別公開されていましたが、見学予定者数を下回っていたはずです。
一か所で800円です。
せめて、京都府民は割引とかいろいろやり方はあるような気がしないでもありません。
URL:http://www.daishogun.or.jp/