金閣寺 幻の池 @京都 発掘結果が考古資料館で展示中

金閣寺にあった幻の池南池」、その全貌が2018年10月13日~12月27日の期間で無料公開されています。場所は「京都市考古資料館」です。絵図「北山鹿苑寺絵図」に描かれた池らしきものが、発掘によって実在したことが確認されました。

今回はこの「南池」の規模や年代を公開された資料に基づいてまとめました。

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金閣寺にあった幻の池


京都・雪の金閣寺と鏡湖池 2017年1月15日 撮影

京都・雪の金閣寺と鏡湖池 2017年1月15日 撮影

金閣寺にあったとされる「幻の池」、その存在について報じられたのは2017年4月18日のことでした。

金閣の南側にある「鏡湖池」のさらに南側に別の池が存在していた可能性が高まり、境内整備の期間を利用して発掘調査が行われていたのです。

金閣寺にあった幻の池 発掘調査結果

金閣寺にあった幻の池 発掘調査結果

最近(2018年10月11日)、その発掘調査結果が報じられ、幻の池の存在が確認されました。

江戸時代(1790年)の絵図「北山鹿苑寺絵図」に描かれた池らしきものが、実際に存在していたという話です。

・2017年4月18日 絵図「北山鹿苑寺絵図」に描かれた池の発掘調査が報じられる
・2018年10月11日 鏡湖池の南側に未完成の池跡が見つかったと報じられる
・水を入れた痕跡はなく未完成と思われる

金閣寺に4つ目の池「南池」


金閣寺の南東角から「島状の高まり」の奥にある洋館にも池がある

金閣寺の南東角から「島状の高まり」の奥にある洋館にも池がある

今回の発見で、金閣寺(鹿苑寺)には4つの池があることになります。

金閣南側の有名な「鏡湖池(きょうこち)」、そこから北へ小山を上がると「安民沢」があり、その2つは観光でも見ることができます。

金閣寺の南東角から「島状の高まり(盛った土)」と「洋館」が見えるのですが、その洋館の北にも小さな池があります。

そして、今回見つかった「南池」これで4つです。

・鏡湖池(きょうこち)
・安民沢
・敷地南東の洋館にある池
・敷地南西にあった幻の池「南池」

南池の位置


南池の位置(市埋蔵文化財研究所 資料より)

南池の位置(市埋蔵文化財研究所 資料より)

今回見つかった「南池跡」は、金閣寺の南西に位置し、従来は金閣寺を見ることができる見学コースだった場所とその南側エリアです。

この南西角は「宇田川」が流れ、外壁のところには「南堤、西堤」という土手があります。

エリア的には現在の氷室道に沿う金閣寺の南西角の敷地いっぱいまで南池があったようです。

南池の地形断面図

南池の地形断面図

堤の中は非公開で、墓地や島状の盛土があり、大部分は雑木林だったところです。

南池の西と南には現在でも残る「南堤、西堤」はその頃に作られたようですが、このエリアは南ほど低い地形となっており、現在のような平坦地ではありませんでした。

そこで、池を作る前に造成のために土を大量に運び込んで土地を平坦にしたとされています。

なお、この「堤」は1467年から「応仁の乱」が勃発して今の高さなったようです。堤を使って要塞的な陣地を構築したものと思われています。

南池の構築年代


南池から見つかった出土器(土師器皿)

南池から見つかった出土器(土師器皿)

南池が整備され始めたのは足利義満の時代(1397年)頃からとみられます。

これは南池から見つかった出土器(土師器皿)の年代から推測されていました。

義満が亡くなったのが1408年、それで工事が中止され、水が入れられる前に荒廃していったのではないかと思われています。

土師器とは弥生土器の流れをくんだ土器で平安時代まで使われていました。
埴輪も土師器で、現在の向日市付近に住んでいた古代豪族である「土師氏」が埴輪を発明したとされています。

南池の発掘調査結果が京都市考古資料館で展示中


南池の発掘調査結果が展示中(京都市考古資料館)

南池の発掘調査結果が展示中(京都市考古資料館)

この金閣寺にあった幻の池「南池」の発掘調査結果は「京都市考古資料館」で展示されています。

期間は「2018年10月13日~12月27日」、入館料は無料です。

まだ速報ということで小さい展示なのですが、南池は復元されるという話もありますし、展示も充実していくのかもしれません。

京都府京都市上京区元伊佐町265−1
開館時間:9時~17時
休館日:月曜日
公式サイト:https://www.kyoto-arc.or.jp/


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