神社での正しい参拝方法は形ではなく気持ちが重要(作法と注意点)

2017年12月23日19時から『ジョブチューン』で「正しい神社での参拝方法」というのが放送されました。実際の神職の方が「一礼、二拝、二拍手、一拝、一礼」の神職が習うような正しい作法を紹介していました。しかし、大事なことはお作法ではありません。神社で参拝する作法がなぜ存在するのかを知った上で参拝の仕方を身に着けてこそ本当に意味あるお作法になるのです。

ここでは、正しい神社での参拝の仕方と理由を解説します。

補足:この記事は2014年12月7日に書いた「神社のお作法」の記事をリライトしたものです。

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神社の参拝でお作法より大事なこと


神社の参拝でお作法より大事なことは「神への畏敬」です。

神社の参拝でお作法より大事なことは「神への畏敬」です。

このブログのライターはすべて神道関係者です。

関与の具合は様々ですが、とにかく神道が身近にある者が集まっています。

これは、たまたま私こと編集の身辺がそうだったからで、政治的・宗教的意図は一切ありません。

さて、2017年12月23日19時から『ジョブチューン』で「神社での正しい参拝の仕方」などを紹介していました。

それが好評だったようで、ネット上にも良い反響が出ていました。

・おもしろい
・神道に興味がわいた
・参拝方法をはじめて学んだ
神社には決まり事がたくさんありますが、それはすべて神への畏敬を所作にしたものです

神社には決まり事がたくさんありますが、それはすべて神への畏敬を所作にしたものです

感想なので、個々人の思うところなのですが、私たちには少し違和感のある番組でした。

それは「作法」というものにだけ説明が向いており、なぜ「作法」があるのかについての解説が希薄だったからです。

大事なことはお作法ではありません。

神社にあるたくさんのお作法は「すべて神への畏敬を所作にしたもの」なのです。

つまり、なぜお作法があるのかを知っておかなければ、神社のお作法も語るに廃るということになってしまうのです。

自然に対して畏怖の念を持つ


神社の基本的な考え方は自然崇拝です

神社の基本的な考え方は自然崇拝です

日本の神社というのは「自然崇拝」から成立していったもので、自然に宿る不思議な力を神と考え、万物に神が宿ることを「八百万の神(やおよろずのかみ)」という言うのもそのためです。

大事なのは自然に対して畏怖の念を持つということです。

神道の根本はここから始まります。

大事なのは自然に対する畏怖の気持ちです

大事なのは自然に対する畏怖の気持ちです

一例ですが、いつも食べているお米は自然が奇跡的にもたらしてくれた大事なものです。

そう考えると、大変ありがたいものだと気づくのですが、自然に対して「畏敬・畏怖」の念を持つことが神道の基本です。

台風や雷などの自然の驚異にも畏怖の念を持つのも同じです。天候は農産物に多大な影響がある自然現象だからです。

こういった事に畏怖の念を持つことが「お作法より先に我々が持つべき心」なのです。

神社の初詣はお願いしない


祈願は叶えてもらうことではありません

祈願は叶えてもらうことではありません

基本的に神社は「お願いするところ(願いをかなえる場所)」ではありません。

なぜなら、神社は「祈願やお礼」をするところだからです。

初詣では地域の神社へお詣りして、地域の安全を見守ってくれた地元の神社にお礼を言うと共に、今年もよろしくお願いしますと神に願い事をこめて祈ることなのです。

つまり、神社にお願いして叶えてもらう場所ではないということです。

願いは、あくまでも自分で成し遂げることが一番大事です。

伊勢神宮では個人的な祈願をしてはいけない


伊勢神宮では個人的な祈願をしてはいけない

伊勢神宮では個人的な祈願をしてはいけない

さて、神社はお願いするところではなく「祈願」する場所であることが分かりますが、個人的なことを祈願するのさえダメな神社があります。

その神社は「伊勢神宮」です。

なぜ、伊勢神宮では個人的なことを祈願してはいけないのかというと「天のが天照大神に国民の幸福を願う神社」だからで、天照大神は天皇家の祖先であり、天皇陛下が祈願する場所だからです。

絵馬など「新願成就や願掛け」は決意表明するもの


絵馬など「新願成就や願掛け」は決意表明するもの

絵馬など「新願成就や願掛け」は決意表明するもの

新願成就や願掛け」のように絵馬などで願いごとを書いて奉納することもあります。これらは、神社でお願いするためのアイテムです。

しかし、神社は「祈願」するところです。

これらも、神様の恩恵を期待するものであって、自らが願いの実現に向けて精進することを神様に決意表明するものなのです。

「礼」と「拝」の違い


神職の所作を見ていると「礼」と「拝」があるのがわかります

神職の所作を見ていると「礼」と「拝」があるのがわかります

神職の所作を見ていると「礼」と「拝」があるのがわかります。

・「」45度でおじぎをすること
・「」90度でおじぎをすること
礼は上半身を45度傾けて礼することです

礼は上半身を45度傾けて礼することです

」は上半身を45度傾けて礼することです。これは「境内に入る前拝殿の前で参拝する前参拝した後境内を出る時」に行います。

」は上半身を90度傾けてお辞儀することです。これは「参拝」する時に行います。

では、次で正しい「参拝」の仕方を解説します。

正しい「参拝」の仕方


拝は上半身を90度傾けて礼することです

拝は上半身を90度傾けて礼することです

正しい「参拝」の仕方は「一礼二拝二拍手一拝一礼」です。

礼は45度、拝は90度でしたよね。

つまり、礼やお辞儀を全部で5回することになります。

・一礼(45度)
・二拝(90度)
・二拍手
・一拝(90度)
・一礼(45度)

でも、体を90度曲げるのは難しいかもしれません。

だけど美しく拝をする方法があるのです。

それは、後頭部が地面に対して「水平」になるように心がけるということです。

ちなみに「拍手」は左手を少し指先が上に出るようにすると良い音が出ますよ。

正しい参拝の仕方というのは実は存在しない


正しい参拝の仕方というのは実は存在しない

正しい参拝の仕方というのは実は存在しない

ここで全部をひっくり返すようなことを書きますが、正しい参拝の仕方というのは実は存在しないのです。

これは、神社・地域で差異があるからです。

現在言われている「正しい参拝の仕方というのは」というのは神社本庁がまとめたお作法なのです。

だから神社本庁でも「これが正式だ」とは一切教えません。

むしろ「これは神社本庁が定義したものでしかない」と教えています。

これらの神社体系は、國學院大學神道学科の故・小野先生がまとめられた体系書があって、それが神社本庁で教えるお作法(祭式)になっています。

中央(正中)は歩かない


正中(せいちゅう)はまたがない

正中(せいちゅう)はまたがない

神社の境内では、とても大事なお作法があります。

それが「正中(せいちゅう)はまたがない」ということです。

これは、最初に書いたことですが、神社にあるたくさんのお作法は「すべて神への畏敬を所作にしたもの」だからです。

・境内の本殿に続く中心線のこと
・幅だいたい15cmくらいの見えない線
参拝する場合は青い線で行います

参拝する場合は青い線で行います

平たくいえば「神様の前は歩かない」ということで、これは神職が行う祭式でも徹底して教わりますし、すべての祭式はこの「正中」に対して畏敬の念をもって接することなのです。

正中=神前」なので、神様の前では何をするにも失礼がないように組み立てられているのが「祭式」で、これは一般の方が参拝する場合でも注意しておくべきことなのです。

なお、神職の祭式では、この「正中」をまたぐ場合のお作法もありますが、非常に複雑怪奇なお作法なので、一般の方は「正中はまたがない」ということにだけ注意してください。

社殿の前では歩き方も厳しい決まりがある


社殿の前では歩き方も厳しい決まりがある

社殿の前では歩き方も厳しい決まりがある

さて、この「神への畏敬を所作」にした神社のお作法は、ガチガチに決められています。

本殿の前、つまり「正中」があるところでは・・・・

自分の立ち位置で足のはらい方(出し方)も違うのです。

左:右足から進んで、左足から下がる
右:左足から進んで、右足から下がる

もちろん「理由」があります。

左側から進む場合は、本殿から遠い足から出して失礼がないようにして、戻る場合は本殿側の足から下がって「神への畏怖」を表現しているのです。

右側からだと、ちょうど逆になりますね。

ここでは説明を省いていますが、これ「手の出し方」もルールがあります。

また、細かい足のはらい方(運び方)も厳密に決まっています。

神社の初詣で参拝する時のお作法と注意点 まとめ


出雲神社と伊勢神宮でも作法は異なります

出雲神社と伊勢神宮でも作法は異なります

これらの「神社のお作法」はすべて国学院で習ったことです。

もちろん、習ったことはもっと膨大ですが、一般の方でもできる大事なお作法は上記で書いたことだけだと思います。

ただ、最初にも書きましたが「神社によって作法は異なります」ので、一般的なお作法だと思ってください。

・自然と神に対して畏怖の念を持つ
・神社はお願いごとを叶える場所ではない
・礼と拝で身体を曲げる角度が違う
・拝は後頭部が自分に水平になるようにする
・よく言われる神社のお作法は神社本庁が決めたもの
・本殿の中心(正中)はまたがない
・参拝は「一礼、二拝、二拍手、一拝、一礼」
・神職にはもっと厳しいお作法があるが、すべては神への畏怖・畏敬の念を所作にしたものである


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