今回の「京都の食材」は、夏のスタミナ食である枝豆の話です。京都では「黒枝豆」が美味しいとされ、今の時期は夏のスタミナ源として黒枝豆が町のいたるところで売られているのを見かけます。枝豆といえば塩ゆでして食べるのですが、今回は枝豆農家に聞いた「正しい枝豆の茹で方」を紹介します。
ポイントは「水から茹でて、塩は多めに」です。
夏バテの時に食べたい京都の町ポピュラー食材「丹波黒枝豆」
今回の「京都の食材」は、夏の野菜で今が旬の「丹波黒枝豆」です。
京都市内の八百屋さん・スーパーマーケットで必ず売っているほどポピュラーな野菜ですが、表通りでもない通りを歩いていると、なぜか民家の軒下でも「黒豆だけ売っていたり」するくらいで、京都の人たちにとってこれほど身近な野菜は他になかなかありません。
なぜ、京都市内ではこんなにも売られているのかというと「丹波黒枝豆」は夏のスタミナ源として、暑い夏の京都では重宝されている野菜だからなんです。
枝豆には夏に食べると良いとされる「鰻・豚肉」に多く含まれる「ビタミンB1」が多く含まれているので「夏バテに効果が期待できる食材」だと言われています。
とはいえ、今回の内容はその「茹で方」です。
枝豆にも「正しい茹で方」というのがあり、今回は枝豆農家さん聞いた「正しい枝豆の茹で方」を紹介します。
正しい枝豆の茹で方
京都の田舎などでは、畑の枝豆を茹でてすぐに食べたりする機会が多いのですが、そこで言われていることがあります。
最初のひとつが「枝豆は陽が昇る前に取りに行け」というものです。
枝豆は日光に弱くて鮮度の短いので、食べる直前の朝方に収穫しろと言われているのです。
また、同じような話でよく言われるのが・・・・
「お湯を茹でてから畑に枝豆を取りに行け」というものです。
これも枝豆は鮮度が大事だということを言っているのです。
しかし、田舎の枝豆農家さんに聞くと、お湯を茹でてから畑に取りに行くのではなく「枝豆は水から茹でろ」と言っていました。
枝豆に水を吸わせるために、最初から「枝豆、水、塩(大量)」を一緒に茹でるのだそうです。
また「平たい鍋で茹でる」のも大事なポイントで、それに水をなみなみと入れてから「大量の塩」で11分~13分茹でるのが一番おいしい食べ方だと言っていました。
・水から枝豆を茹でる
・10分くらいで沸騰する
・11分でアルデンテ風
・13分で茹で上がり
ただし、これは田舎の「かまど」などを使った話であって、ご家庭なら「フライパンに水が沸騰するくらいの水量」で行う方が良いと思います。
必要条件に「沸騰させる」というのがありますので、家庭で茹でる場合は沸騰する程度の水量で行う必要があるからです。
フライパンで沸騰させづらい場合は水の量を減らすか、減らしたくない場合は小さい鍋を使うと良いでしょう。
実際にフライパンで試したところ「16分でアルデンテ風、20分で茹で上がり」になったので、お台所事情で茹で時間は調整してみてください。
枝豆農家に聞いた夏のスタミナ食「枝豆」の正しい茹で方 まとめ
ということで、枝豆農家に聞いた夏のスタミナ食「枝豆」の正しい茹で方でした。
・平たい鍋で茹でると良い
・水から茹でる
・水は多いほど良い(沸騰する程度で)
・塩は大量に投入する
・沸騰して1分後くらいでアルデンテ風になる
・沸騰して2分くらいで茹で上がるが、家庭なら20分ほど茹でる必要あり