京都府民は隠れ餃子ファン?京都餃子の独創的な文化について

もし京都へ観光に来るなら「京都餃子の独創的な文化」について体験していってもらいたいなと思います。京都では餃子という料理はあまり目ただない存在なのですが、値段は安くて200円台が普通です。しかし、ラーメン店に餃子がサイドメニューにあることは少なくて「餃子専門店」が多いのが特徴です。

また、京都らしい餃子といえば「ひと口餃子」でしょう。

今回は、そんな京都の餃子文化についてまとめました。

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京都府民の餃子愛は少し偏屈?


京都に来たらラーメン屋に餃子がなかった!

京都に来たらラーメン屋に餃子がなかった!

今回は「京都府民の餃子愛」についてです。

京都の方は、たぶん餃子が大好きなのですが、他の地域と違って「餃子への愛は少し偏屈」かもしれません。

奇しくも、2018年8月16日放送『秘密のケンミンSHOW』で「超熱愛!京都は隠れたギョーザ王国」という企画が放送されます。

どのように放送されるのかは、実際の放送を見ないとわからないのですが、京都人が餃子が大好きなのは事実だと思います。

そして、予告にもあるように「隠れたギョーザ王国」というのも、その通りだと思います。

というのも、京都では餃子は大きな話題にはならないし、他地域に比べて餃子を街中であまり見かけないからです。

でも、実際には京都では餃子はよく食べられているのです。

これは、どういうことなのでしょうか?

今回はこの「京都餃子の独創的な文化」についてクローズアップしていきたいと思います。

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京都ではラーメン屋のサイドメニューは「餃子」ではなく「唐揚げ、焼き飯」


京都のラーメン店(特に老舗)には餃子がメニューにありません

京都のラーメン店(特に老舗)には餃子がメニューにありません

ここからは、京都の「餃子事情」について書いていきたいと思います。

さて、京都に移住してきて、一番最初に驚いたことが・・・・

ラーメン店に餃子がない!

ということでした。

前に住んでいた東京では、ラーメン店に餃子がないことが珍しいくらいで、ラーメンの友といえば餃子でした。

しかし、京都では多くのラーメン店に餃子というメニューがないのです。

京都の一般的なラーメン店では餃子がなくサイドメニューは「唐揚げ、焼き飯(チャーハン)」

京都の一般的なラーメン店では餃子がなくサイドメニューは「唐揚げ、焼き飯(チャーハン)」

こちらのお店は祇園の有名ラーメン店「むらじ」ですがサイドメニューは「唐揚げ、焼き飯(チャーハン)」

こちらのお店は祇園の有名ラーメン店「むらじ」ですがサイドメニューは「唐揚げ、焼き飯(チャーハン)」

関東の方だと、餃子食べたいなと思ったらラーメン屋さんへ入ると思います。

なぜなら「サイドメニュー」に餃子があるはずだからです。

実際に、私も東京に住んでいた頃にはラーメン屋さんでは餃子があるものだと思っていました。

しかし、京都ではラーメン屋さんにあるサイドメニューは餃子ではなく「唐揚げ、焼き飯」であることがほとんどなんです。

とはいえ、ラーメン店に餃子がまったくないわけでもありません。

チェーン展開している大きめのラーメン店には餃子があります。

そして、それらの餃子は・・・・

激安

というのが特徴です。

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京都は餃子が激安


京都の餃子はとても安いのです(写真は餃子の王将)

京都の餃子はとても安いのです(写真は餃子の王将)

関東の方が京都で餃子を食べる機会があれば、京都餃子の安さに驚くことでしょう。

東京では安くても380円、普通に400円台くらいで餃子を食べることが多かったのですが、京都へ引っ越してきて「餃子が激安」なのには驚きました。

上の写真は「餃子の王将」の餃子で、写真は二人前ですが、一人前の値段は・・・・

220円です!

実は、数年前まで一人前189円だったのですが、今は値上げしています。

それでも京都の餃子大手チェーン「餃子の王将」では、この値段が当たり前なのです(関東の餃子の王将では1人前240円)。

関東でも「ぎょうざの満州」チェーンは1人前220円ですが、京都では「餃子の王将」の餃子価格が一般的で、他のラーメン店でも餃子を出す場合は低価格にせざるをえないというのが実情です。

・189円 (2008年4月末まで)
・210円 (2008年5月1日~)
・220円(2014年10月1日~)

餃子の王将裏メニュー「餃子の両面焼き」についてはこちらに詳細記事があります。

餃子の王将「新王道セット(餃子定食)」の実食レビューはこちらです。

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京都府民は隠れ餃子ファンなのか?


京都ではあまり目立たない餃子だけど、実は一般的な庶民の食べ物なんです

京都ではあまり目立たない餃子だけど、実は一般的な庶民の食べ物なんです

さて、京都では「ラーメン店のサイドメニューで餃子があるのは珍しい」わけですが「餃子が激安」という京都の事情がありました。

京都では、街中にたくさんあるチェーン店「餃子の王将」で激安餃子が食べられるので・・・・

餃子は庶民の一般的な食べ物

なのです。

一般的ではあるものの、餃子の王将の餃子が安すぎて・・・・

ラーメン店はサイドメニューに餃子がない

という事情もあったりします。

こういう事情から「京都府民は隠れ餃子ファン」と思われがちなのですが、実は「餃子専門店」も多く存在しています。

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京都にある餃子専門店


歩兵


有名な祇園の餃子専門店「歩兵」は開店前から大行列です

有名な祇園の餃子専門店「歩兵」は開店前から大行列です

では、京都にはどのような「餃子専門店」があるのか見ていきましょう。

上の写真は「歩兵」さんという祇園にある超有名店で、テレビの「京都餃子特集」では100%紹介されるほどの有名店です。

とはいえ、観光客向けで京都の人は祇園で食べるというのは珍しいと思います。

上の写真は開店直前の様子ですが、並んでいるのはほぼ観光客ですね。

開業は2011年と最近なのですが、2017年から3回連続で「ミシュランガイド」のビブグルマンに選ばれて有名となりました。

最新情報2018年12月10日「祇園歩兵 銀座店」が新店オープンします。

泉門天(せんもんてん)


祇園「ひとくち餃子」の老舗といえば「泉門天(せんもんてん)」さんです

祇園「ひとくち餃子」の老舗といえば「泉門天(せんもんてん)」さんです

祇園の餃子といえば、老舗の「泉門天(せんもんてん)」さんでしょう。

昔の祇園はまだ飲食店がなくて、その頃からある老舗ということもあって「京都人なら知っている有名店」だと言えます。

こちらは「ひとくち餃子」の京都発祥のようなお店ですが、「ひとくち餃子」については後述します。

ミスター・ギョーザ


京都庶民の味「ミスター・ギョーザ」

京都庶民の味「ミスター・ギョーザ」

京都で餃子専門店といえば・・・・

ミスター・ギョーザ

です。

京都市民だったら誰でも知っている超有名店で、地元の方が食べに行く餃子のお店です。

ミスター・ギョーザ 実食レビューはこちらにありますよ。

珉珉


京都の老舗餃子といえば「珉珉」

京都の老舗餃子といえば「珉珉」

もう1店、京都では昔から愛されている餃子のお店が「珉珉」さんです。

昔はもっとお店があったのですが、今は数が少なくなっている緩いのれん分けで広まった中華料理店です。

1人前250円、甘味のある餃子らしい味が特徴でおいしいお店で地元では人気があります。

珉珉 実食レビューはこちらです。

ミヤコパンダ


京都・宇治市にある餃子専門店「ミヤコパンダ」

京都・宇治市にある餃子専門店「ミヤコパンダ」

さて、次は異色の餃子専門店です。

京都のパンダ大好きな方が始めた異色の餃子専門店が「ミヤコパンダ」さんです。

店内はパンダと餃子だらけというお店で、宇治市ではとてもよく目立つのかお客さんがよく餃子を買っているのを見かけます。

値段は6個で300円から、羽根つき餃子で美味しい餃子のお店です。

ミヤコパンダ 実食レビューはこちらです。

三宝の餃子


北野天満宮近くにある「三宝の餃子」

北野天満宮近くにある「三宝の餃子」

北野天満宮の近くに餃子だけの専門店があります。

それが「三宝の餃子」というお店で、地元では「おいしい」という方が多くいらっしゃいます。

ふっくらとした餃子が特徴です。

三宝の餃子 実食レビューもありますので、ぜひご覧ください。

マルシン飯店


最近、テレビやネット記事で売り出している「マルシン飯店」の餃子

最近、テレビやネット記事で売り出している「マルシン飯店」の餃子

最近、テレビやネット記事で売り出している「マルシン飯店」の餃子(350円)というのもあります。

地元では夜遅く(朝まで)営業している安い中華料理店で、祇園界隈からもそんなに遠くない場所にあるので、飲んだ後に食べに行くみたいなお店です。

最近なぜかネット記事で紹介されたり、テレビで紹介されて「おいしいお店」ということで行列が出来ているのですが、ニンニクが強く、油っぽくて味はイマイチです。

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テレビで話題!京都・マルシン飯店の餃子が楽天市場で通販スタート

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本当の京都餃子は「小さくて平べったい(ひとくち餃子)」が特徴


実に京都らしい「小さくて平べったい餃子」

実に京都らしい「小さくて平べったい餃子」

さて、これまで紹介してきた京都の餃子ですが、は普通に山型の餃子ばかりでした。

しかし、京都餃子は本来はこういう形ではないのです。

本当の京都餃子は「小さくて平べったい餃子(ひと口餃子)」なんです。

京都では舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ、げいぎ)さんが仕事中でも食べられるように匂いのない中華料理店が普通なのですが(例:盛京亭)、餃子も同じで女性の口でも食べやすい小さい餃子というのが「京都らしい餃子」です。

また、京餃子はニンニクではなく生姜を使うのが普通です。これも匂いを気にする方への配慮です。

最近はあまり見かけなくなったけど、昔は京都餃子といえば「小さくて平べったい」のが当たり前でした。今でも祇園で探せばこの餃子を見かけることがあるはずです。

例えば、祇園の「泉門天 祇園本店」さんは京都らしい「ひとくち餃子」ですね。

ただ、この「ひとくち餃子」というのは、本来は大阪発祥です。

北新地にある餃子専門店「点天」が超有名で、ひとくち餃子といえば「点天」が発祥と言うべきでしょう。

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京都餃子の独創的な文化について


京都観光の際には京都特有の餃子文化に触れてみませんか

京都観光の際には京都特有の餃子文化に触れてみませんか

ということで、今回は「京都餃子の独創的な文化について」についての記事でした。

まとめると、京都では餃子は専門店で食べるか餃子の王将で食べるというのが一般的です。

餃子の王将の餃子が安すぎて、ラーメン店では餃子がサイドメニューにはないことが多いと言えます。

また、京都では専門店が多い土地柄なのですが「餃子専門店」も多くあります。

・京都府民は隠れ餃子ファン
・京都では餃子は目ただない料理だが専門店が数多くある
・餃子は「餃子専門店か餃子の王将」で食べるのが京都
・ラーメン店で餃子を扱う店は少ない
・チェーン系ラーメン店には餃子はある
・京都発祥「餃子の王将」を筆頭に値段が安い
・本当の京都餃子は小さくて平べったい
・京中華なので「にんにく無し餃子」も多い
・京都は隠れた餃子王国かもしれない
・京餃子はニンニクではなく生姜を使う

こういった事例を見てみると、京都人は「隠れ餃子ファン」だと言えると思います。

京都観光の際には、ぜひ京都特有の餃子文化に触れてみてくださいね。