京都・三条大橋は土台のコンクリート部分は昭和25年(1950年)製で、欄干は昭和48年(1973年)に作られたものです。築40年以上であることから欄干がボロボロとなっており今にも朽ち果てそうな橋になっているのです。
そのため、京都市では改修を検討しなくてはならない事態にもなっています。
京都・三条大橋は実は老朽化でボロボロの橋になっている
今回の「京都案内」は三条大橋です。
京都の玄関口として、天正年間からある有名な橋で「東海道五十三次」の起点でもあるのが、この三条大橋です。
上の写真は5月11日昼に撮影したものですが、遠目で見てもかなりのボロボロ具合が分かります。
工事費用は欄干だけで3億円
現在の「三条大橋」は昭和25年(1950年)製のもので、その23年後の昭和48年(1973年)に木製の欄干の部分だけ取り換えされています。
写真を見ても、特に木製の欄干部分は腐食が激しく、ボロボロになっているのがわかります。
この欄干部分だけを交換するのに、費用が約3億円必要とのことです。
ただ、本当にこの欄干の交換で巨額ともいえる3億円が必要なのか京都市はよくよく考えるべきでしょう。
三条大橋に残る歴史的遺構
さて、この「三条大橋」ですが歴史的な橋であり、ボロボロなままというわけにはいかない観光資源です。
上の写真のように、江戸時代の藩・幕府の高札を掲げた「高札場跡」が今でも残っており、石の柱は江戸時代の天正年間に橋を工事した際に使われた石柱です。
ちなみに、写真には土佐藩士の霊が映っていたので、部分的にボカしてあります。
東海道五十三次のスタート地点としても有名であり、江戸時代の『東海道中膝栗毛』の主人公の像も建っています。
歴史深い橋であることから橋の補修は必要ですが、費用面などを含め改修は未定となっているのが現状です。
URL:http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=3000046