京都・御土居の現地説明会に行ってきました(2016年11月12日)

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2016年11月12日に京都市埋蔵文化研究所が開催した京都で新しく見つかった御土居の現地説明会に参加してきました。他で発掘された御土居よりも状態が良く「犬走」「石詰暗渠」なども見つかっています。

今回のポイントは「地形を利用した堀と土塁」「犬走」「石詰暗渠」ということになりそうです。

京都・御土居の現地説明会に行ってきました


京都・御土居の現地説明会(2016/11/12)

京都・御土居の現地説明会(2016/11/12)

2016年11月12日(土)、今日は先日公表された京都で見つかった新しい土塁跡の現地説明会に行ってきました。

10時から開催で、目の前の公園で20分ほど解説員の説明と資料の配付が行われました。

前日の記事では御土居のある現場には入れませんでしたが、今日は公開されているからです。

説明が行われた後は各自で現場を見ることになります。発掘現場は12時くらいまで開けていたようです。

今回の説明会で全体像が見えました

今回の説明会で全体像が見えました

説明会にはテレビ局も来ていましたが、どこの局かは書いていませんでした。(NHK京都放送局でした)

当日は近隣の方々やたぶん大学関係者など100名ほどが集まっており、普段は静かな団地内がさながら観光地のようになっています。

御土居の全体像


京都で発見された御土居の全体像

京都で発見された御土居の全体像

今回、京都で発見された御土居の全体像が史料でわかりました。

図には「北区」と「南区」とありますが、これは発掘現場を南北で区分けしているだけです。

図にはいくつかの名称が書かれていました。


犬走(いぬばしり)
土塁
暗渠(あんきょ)

今回発見された御土居と従来の御土居の違い


今回発見された御土居と従来の御土居の違い

今回発見された御土居と従来の御土居の違い

今回発見された御土居と従来の御土居の違いですが、北野天満宮境内のものと比較して、3つほど特徴的な点があるということでした。

(1)紙屋川へ続くなだらかな傾斜を使って掘りを造っている
(2)犬走(いぬばしり)がある
(3)地形を使って土塁を作っている

御土居の堀は紙屋川へつづく緩い傾斜を掘って造られました

御土居の堀は紙屋川へつづく緩い傾斜を掘って造られました

まず、やはり昨日の記事でも書いたように、このあたりは紙屋川に近くて途中に河岸段丘のないなだらかな傾斜のある土地だったようです。

その傾斜に「堀」を掘って、御土居のあった場所には地形を利用して盛土をしたものが今回の御土居ということでした。

犬走(いぬばしり)


一般公開された御土居

一般公開された御土居

特徴的なのは「犬走」(いぬばしり)という小道がある造りで、これは土が流れないように造られたなだらかな箇所のことです。

犬が走るくらいの細い道という意味のようです。

犬走りは堀の手前にある土が流れるのを防ぐ目的で造られました

犬走りは堀の手前にある土が流れるのを防ぐ目的で造られました

犬走は堀の手前にある平らな箇所のことで、これは上にある土塁の土が下の堀まで流れないように平らにした箇所です。

土塁は本来はもっと高いものですが、昭和初期にこの発掘現場だけいちはやく造成されてしまいました。しかし、そのおかげか他の箇所よりも良い状態で発掘されているとの説明がありました。

この場所には、どうやら屋敷に入る入口が設けられていたことが昭和15年の『学区界町名入り京都市街図』という地図から分かります。

朱色の古い球形の穴はお墓だった


朱色の古い球形の穴が2つ

朱色の古い球形の穴が2つ

昨日の記事で写真を掲載した「朱色の古い球形の穴」ですが、説明ではお墓だったそうで、お皿などが見つかっているとのことです。

どうやら、このお墓というか皿みたいがあった場所は昨日あれから掘ったようです。

お皿があった場所は発掘したようで板でフタをしてありました

お皿があった場所は発掘したようで板でフタをしてありました

板でフタがされていますが、隙間から深めの穴が見えています。

昨日は平らで発掘はされていませんでしたが、昨日の午後に発掘作業をしたようです。

説明では「お墓」や「」が出ているとも説明されていました。

暗渠(あんきょ)


石が敷き詰めてある箇所が暗渠(あんきょ)

石が敷き詰めてある箇所が暗渠(あんきょ)

今回の発掘で出てきたもので「暗渠(あんきょ)」というものがあります。

石が敷き詰めてある箇所が「暗渠」です。

これは土塁の外からは見えない、内部の構造物で、役割としては土塁内の水を外に逃がす役割を持っていたと考えられています。

この「暗渠」は御土居の土塁の形がだいたい出来てから掘って造って、また埋め戻すという作業で行われたそうです。

御土居 現地説明会 まとめ


御土居 現地説明会 まとめ

御土居 現地説明会 まとめ

ということで、2016年11月12日(土)10時から行われた御土居の現地説明会のレポートでした。

今回のポイントは「地形を利用した堀と土塁」「犬走」「石詰暗渠」ということになります。

(1)紙屋川へ続くなだらかな地形を使って堀や土塁を作っている
(2)犬走(いぬばしり)という平らな場所が盛土の流出を防止している
(3)石詰暗渠が土塁を横に貫くようにあり水はけを良くする役割があった

説明は20分ほど、その後は自由に発掘現場を見ることができました。

前日の記事でも見に行っていますので、そちらもあわせてご覧ください。


今回の「京都案内」は11/10に発表された京都の新しく見つかった御土居を見にいきました。場所は京都市北区で「京都市楽只市営住宅」の新設棟の工事で発見されました。現在、御土居の発掘調査が行われており他の御土居よりも防御性が高く造りが違うとも言われています。



京都の穴場案内 「京いってみた」 や「京都秘境ハンター」。京都の知られざる名所を開拓し、それを参考に観光開発や起業が行いやすくすることが目的です。地元経済への貢献も目標となっています。起業家や行政担当者の方は、ぜひ参考にしてください。


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