京都の謎「ぜんぶまとめて世界遺産」って?

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古都・京都には歴史的な遺産が多数あります。
その観光案内の多くに書かれているのが「世界遺産」という表記で、これは街中の案内板にも記載されています。

京都のガイドさんなどに、「清水寺って世界遺産なんですね!」と言うと、このようにガイドさんは言います。

「全部まとめて世界遺産なんですけどね・・・」

「世界遺産」とは、各国の文化,自然遺産を人類全体のための遺産として,損傷,破壊の脅威から,保護し,保存するための国際的な協力体制を確立することを目的として,1972年のユネスコ(国連教育・科学・文化機関)総会で採択された保護制度です。

では、全部まとめてとはいったいどういうことなのでしょうか?

登録箇所は17か所だが、世界遺産は「京都の文化財」のこと


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(写真は「清水の舞台から亡骸を投げ入れた」と伝わる○○捨て場である心霊スポットの清水寺)

この京都の世界遺産は17か所あるのですが、意外に知られていないのが、これらが個々に「世界遺産」になっているわけではないということです。

冒頭の図にある清水寺さんの公式HPでは、正確にそのことが記載されています。

ただ、京都府の「世界遺産(世界文化遺産) 古都京都の文化財」というページには、17か所が列記されているだけです。

  1. 賀茂別雷神社(上賀茂神社)(京都市北区) 
  2. 賀茂御祖神社(下鴨神社)(京都市左京区)
  3. 教王護国寺(東寺)(京都市南区)
  4. 清水寺(京都市東山区)
  5. 延暦寺(滋賀県大津市坂本本町・京都市左京区)
  6. 醍醐寺(京都市伏見区)
  7. 仁和寺(京都市右京区)
  8. 平等院(宇治市)
  9. 宇治上神社(宇治市)
  10. 高山寺(京都市右京区)
  11. 西芳寺(苔寺)(京都市西京区)
  12. 天龍寺(京都市右京区)
  13. 鹿苑寺(金閣寺)(京都市北区)
  14. 慈照寺(銀閣寺)(京都市左京区)
  15. 龍安寺(京都市右京区) 
  16. 本願寺(西本願寺)(京都市下京区) 
  17. 二条城(京都市中京区) 

実は、厳密にはこの17か所が個別に世界遺産に登録されているわけではありません

これらは、まとめて『古都京都の文化財』として世界遺産に登録されています。

『古都京都の文化財』は,1993年10月に日本政府から世界遺産委員会に登録推薦され,1994年12月に登録されました。

「京都の文化財」

京都にある文化財の中でも、「世界遺産」に登録できそうな箇所をまとめて「京都の文化財」として登録されています。

街中の表記で、「世界遺産 清水寺」などのように書かれているので、個々の寺社などが個別に登録されているのかと思われているのですが、そういうことではありません。

民間のガイドブックなどでは、正確に表記しているみたいですが、行政てきな方面ではそうでもないという傾向にあります。

実は滋賀県も含みます

資産名称の正式名は「古都京都の文化財」となっています。

ただ、17か所には「延暦寺」が含まれています。

ここが、また○カでかいのですが、京都市左京区に一部存在すると共に滋賀県大津市坂本本町でもあるわけです。

厳密なこと言ってしまうと、延暦寺は「滋賀県大津市坂本本町」という住所です。

歴史的には、「延暦寺」と京都の結びつきは非常に濃厚です。含まれていて良いのですが、京都人は滋賀を京都とは絶対認めませんので、この辺がすごくナァナァになっており、延暦寺の権力の強さがうかがわれます。

正式な名称は「古都京都の文化財」である理由

公式の資料には以下のようにあります。

推薦する“古都京都の文化財”は、17箇所の文化資産(以下、“推薦資産”とする)からなり、これらは古都京都の近郊及び周囲をとりまく東山、北山、西山の山麓部を中心に分散して所在し、現行の行政区域では、京都市、宇治市、大津市に含まれる。

「世界遺産」というのは、そもそも不動産である必要があります。

遺跡とか自然風景などが該当しており、これらは不動産です。
不動産というのは、そこにある建築物も含まれます。つまり「移動が不可能な土地や建造物」が不動産になります。

清水寺などは不動産に該当しますので、当然問題はありません。

「原爆ドーム」は個別で世界遺産登録されていますが、京都や奈良は該当するものが多いので、まとめて登録しているのが実情です。

めんどーくさかったんですかね?

ということではなく、古都・京都全体を世界遺産と考え、その代表として17の物件が選ばれたという感じになっています。

対象にならないのは?

対象にならないのは、美術品などが該当します。つまり、「移動が可能」(動産)なものは対象になりません

動産については、ユネスコでは「無形文化遺産」としての登録となります。

ただし、移動が困難な美術品(例:大仏)などは、不動産と認識されて「世界遺産」となっています。

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