今回は三重県伊賀市の伝統的な食べ物「養肝漬(ようかんづけ)」の材料「たまりしょうゆ(醤油)」を使った絶品アイスクリームを食べて来ました。あまりの美味しさにビックリというアイスで「たまりしょうゆアイスクリーム」と呼ばれています。
平たく言えば醤油アイスなのですが、醤油なのにビターなキャラメル風味がするという不思議な風味です。
「養肝漬」の材料「たまりしょうゆ」を使ったアイスクリームが伊賀市にある
三重県の伊賀市(いがし)辺りを車で走っていると見かけるのが・・・・
「養肝漬(ようかんづけ)」
という看板です。
伊賀の城下町にある「本町通り(大和街道)」に並ぶ和菓子屋さんのひとつ「宮崎屋」さんの看板で、そちらの名物が「養肝漬」という漬物なのです。
しかし、その名物より食べてみてもらいたいのが・・・・
「養肝漬」の材料「たまりしょうゆ」を使ったアイスクリームなんです。
養肝漬(ようかんづけ)って何?
「養肝漬」というのは、三重県の漬物で武士や忍者が戦で持ち歩いたとされている常備食です。白瓜(うり)の芯を抜いた中に「紫蘇、生姜、大根」の刻んたものを詰めた上で「たまり醤油」を使って自然熟成した食べ物です。
伊賀の郷土料理のひとつで「養肝」というのは「肝っ玉を養う」ということで「士気を養う」食べ物として伊賀で食べられてきました。
この「養肝漬」の味付けで重要なのが「たまり醤油」で、醤油も「宮崎屋」さんが自ら伝統製法で作り続けてきたものです。
「宮崎屋」さんでは、だいたいなんでも「たまり醤油」で商品を作っているのですが、その中でも食べてみてもらいたいのが・・・・
「たまりしょうゆアイスクリーム」
です。
たまりしょうゆアイスクリーム
伊賀市の「宮崎屋」さんでは、「養肝漬」で使う「たまり醤油」を使ったスイーツも扱っています。
それが「たまりしょうゆアイスクリーム」なのですが、これがまた異常なくらい美味しいのです。
創業「慶応元年」で150年ほどの歴史を持つ老舗の漬物屋さんがアイスクリームを作っているのも驚きですが、漬物の材料である「たまりしょうゆ」を使って、それがもう醤油を飛び越えて・・・・
優雅なキャラメルの味
になっているのが、もっと驚きました。
見た目は少し茶色、ほうじ茶アイスに似た見た目なのですが、食べると「ホロ苦いキャラメルの味」がするという大人のアイスクリームです。
もし、なにも知らないで食べたら「お高いキャラメルを使っているに間違いない」などと思いながら食べてしまうはずですが、実は「醤油」というアイスクリームなんです。
あまりの美味しさに、ひとつ買って「ひとくち食べた瞬間にもうひとつ買いそう」になりました(笑)
ほんと美味しいので、これは伊賀に来たら食べておかないとなスイーツだと思いました。
宮崎屋 へのアクセス方法
では、この「たまりしょうゆアイスクリーム」が食べられる「宮崎屋」さんはどこにあるお店なのでしょうか。
伊賀市の中心は「上野市駅」の周辺です。
かつては「上野市(うえのし)」という市だったのですが、伊賀市に合併されて駅名で残っています。
この「上野市駅」の南側2筋目(ロータリーから見て1筋目)が「本町通り(大和街道)」という観光客が集まるストリートです。
その大和街道に「宮崎屋」さんがあり、大きな建物なのでよく目立ちます。
駐車場も数台分あるので、伊賀城の近くを通ったらちょっと寄り道してでも食べてみてもらいたいです。