なにが問題?五泉市消防署で「飲酒」を理由に出動拒否?でも野球には参加?「非番」とはなにかが曖昧なまま報道される。問題なのは「非番中に飲酒をしたこと」

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7/2、一部の報道で「出動拒否:非番8人、消火より懇親野球? 五泉市消防署」とありました。

6/21 AM4:30に救命活動
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消防隊員が消火活動
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非番の8人にも出動要請
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1泊2日の日程で「五泉市自治体職員によるスポーツ大会」に参加しており、宿泊先で遅くまで飲酒していたことから、呼び出しに応じることができず、消防署にも連絡はしなかった。
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6/21 AM8:00頃、救命活動3時間後に住宅鎮火(住宅8棟全焼、救命活動宅でひとり○亡)
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出動拒否した非番の8人はその後(AM11:00)にスポーツ大会に参加

こういった経緯ですが、報道では「出動は拒否したのに野球には参加した」という風潮で報道されていたり、「飲酒で出動拒否」と報道されています。言葉にすれば、その通りですが、何が良くて何が悪いのか正確ではありません。

スポーツ大会参加は問題ない


1泊2日の「五泉市自治体職員によるスポーツ大会」に参加中であっても、非番時の出動要請があった場合は、可能な限りは要請に答えるのが常ですが、野球大会に参加したのは「鎮火後」ということで、この件は特に問題ではありません。

今回の件で、マスコミは「消化より懇親野球を選んだ」という風に記事にしているものが多いようなのですが、これは筋違いでしょう。

また、「出動拒否」となっていますが、遅くまで飲んでて連絡つかなかったという報道もあります。

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非番の飲酒に問題あり


出動要請に対して「飲酒」を理由に出動を拒否したというのは、これは当然のことです。危険な現場に酔った状態で向かうわけにはいきません。正確には「酒が残っているのを理由にした」というのが正しいようです。

「酒を飲んで野球をする」ことは、それは個々の責任ですが、「酒を飲んで消化に向かう」のは当然問題があります。

こういう風に見ると、マスコミの

「出動は拒否したのに野球には参加した」
「飲酒で出動拒否」

はやりすぎではという思い込みにつながりそうですが、消防署員に問題点がありました

ひとつは「出動要請に応じなかった判断を非番の8人が勝手に決めたこと」です。
そして、もうひとつは「非番の日に飲酒していたこと」でした。

「非番」中に「飲酒」をしていることに問題がある


今回、一番の問題は「非番」中に「飲酒」をしたことです。
警察などでも、「非番」中の服務規程には

「非番でも(可能なかぎり)呼び出しに応じなければならない」
「飲酒はしない」

となっていることがほとんどのはずです。

「非番」中でも「出動要請」があれば(可能なかぎり)応じる必要があり、それに応じられるように「飲酒はしない」という話です。

よって、「非番」中に「飲酒」をしていることに問題があることになります。
ただ、マスコミではここを指摘するよりも

「飲酒を理由に断った」
「野球には参加した」

ことを強調しており、ここが齟齬を生んでいるように思われました。

それに、野球参加は鎮火後のことで、ここでは特に関連性があるように思えません。

「非番」は「休日」ではない


「非番」でも「飲酒は禁止」ということになっていることが一般的です。
なぜ、「非番」に酒を飲んではいけないのでしょうか。

なぜなら、「非番」は「休日」ではないからです。

勤務体系は職種で変わりますが、例えば交番勤務の警察官の場合は「交替制勤務」と呼ばれる勤務体系になっています。

これは、24時間稼働である交番などに勤務する場合の勤務体系です。

「交替制勤務」
「当番」「非番」「休み」があり、そのうち「休み」だけが休日で、「非番」は職場には出ないが出動できるように待機する日です。「当番」は普通の勤務になります。

月曜:「当番」
火曜:「非番」
水曜:「休み」
木曜:「当番」
金曜:「非番」
土曜:「休み」
日曜:「当番」
月曜:「非番」
火曜:「休み」

例えば、このような感じです。
当然ですが、場合によって変わるでしょうし、人によって変わるでしょうし、都道府県によってもローテーションの規定は違うでしょう。

普通の会社員と違うのが、「当番」と「非番」です。

「当番」は2日分の勤務を連続して行います。当然、勤務が長いので体力的に疲れてしまいます。そこで、翌日を「非番」として休養にあてるのですが、出勤日として扱われます

この「非番」は「休日」ではないため、出動要請があれば出動するし、飲酒も勤務中なのでできません。

「非番」が署内での休憩と考えるとわかりやすいのですが、実際には勤務場所にいる必要はなく、休日と同じように過ごすことが一般的です。ただし、勤務日なので「出動要請があれば出かける」わけで、「飲酒」もいけません。

ここが分かりづらいし、一般の方には知られていない部分です。

飲酒していても本当は出動すべきだった


あと、あまり言われてませんが、厳密にいうと

「飲酒」を理由に出動できないと判断したのは「非番」だった8人の勝手な判断です。
本来であれば、「非番でも呼び出しに応じなければならない」という服務規程があるので、禁止されている酒を飲んでる奴が悪いのであって、「出動しない理由」にはなりません。

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上はそういうことを言っているのでしょうが、よくよく見ると日本語がおかしくて「集まる(出動す)べきではなかった」となってしまっています。ただ、前後の流れでは「出動すべきだった」という話で

「集まるべきではなかったのか?」

という疑問形であると考えるべきでしょう。日本語難しいですね。

マスコミ報道と一般の感覚との違いが齟齬の原因


こういったことを知っていればどうでもないことなのですが、知らないと「出動要請を断った → 休みだからいいんじゃない?」という間違いや、「飲酒よりも野球参加を騒ぐ」という間違いにつながります。

今回の件は、マスコミ含めて、報道の仕方に問題もあるように思われます。
「出動拒否」と報道するメディアもあり、書き方で印象がだいぶ違う例になっています。

なお、問題のあった五泉市消防署では非番に飲酒した8人の職員に口頭注意があったそうです。今回の件で問題なのは「非番中に飲酒をしたこと」だからです。

ま、私は「野球なのに、非番8人とはこれいかに? あとひとりはどこだ!!!」と思いました(笑)

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