【実は動画】イスラム国が「ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)」(sociakcam)

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2/4、深夜2時過ぎ頃に速報で、イスラム国がSNSを通じて「ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)」の写真を公表したと報じられました。

ロイターでは、「ソーシャルメディアで写真」と報じており、「信ぴょう性は分からない」としていますが、とあるSNSとは動画のソーシャルメディアのことで、写真ではなく「動画」が公開されているのを、当ブログでは確認済です。

イスラム国が「ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)」の動画を公開


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公開された動画は見るに耐えない内容です。現在、Twitterなどネット上でも各国に衝撃が走っています。

「ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)」は、2014年12月24日に撃墜され、イスラム国の捕虜となっていました。

Twitter上では、一般の方によって写真がTweetされています。報道では、このSNS上に投稿された写真のことを言っています。(上の投稿は写真は掲載されていませんでしたが、その後削除されました)

[ベイルート 3日 ロイター] – 過激派「イスラム国」の支持者は3日、人質となっていたヨルダン人パイロットと見られる人物が◯◯されたとみられる写真をソーシャルメディア上に投稿した。ヨルダン軍のパイロットは空爆作戦中の墜落で昨年12月以降、イスラム国に拘束されていた。ロイターは現時点で、写真の信ぴょう性を確認できていない。

ロイターでは、「ソーシャルメディアで写真」と報じており、「信ぴょう性は分からない」としていますが、とあるSNSとは動画のソーシャルメディアのことで、写真ではなく「動画」が公開されているのを、当ブログでは確認済です。

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投稿されているのは「sociakcam」という動画のソーシャルメディアです。映像からはパイロット本人と思われます。投稿主は以前から過激な動画のみを投稿している「Iraq Fighter」というアカウントです。

動画ソーシャルメディア「sociakcam」にある「Iraq Fighter」は、イスラム国の関係者と思われる動画が多数公開されています。特に、問題のある映像に限定されています。
URL: https://socialcam.com/v/P5EgHiaF ← (追記:2/10時点で削除されました、別サイト

映像のつくりは、映画のようなものとなっており、ネットでも「信ぴょう性を感じられない」という印象を持たれた方は見られます。

ヨルダン人パイロットも演技らしいことを強制され、映像にあわせた動きをしています。

Twitter上では「祈りながら◯◯された」と写真が出回っていますが、実際の動画では最初だけそう見える映像で、頭を抱えのたうちまわる様子が映っています。

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動画の最初はパイロットがメッセージを発信する映像です。CGを駆使した映像となっており、米軍の空爆映像を交えて、有志連合の行いを非難するものとなっています。

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映像は途中から廃墟のような場所となり、イスラム国兵士(特殊部隊の模様)が多数映しだされます。

そこを進むパイロットの映像が、まるでハリウッド映画のように演出されています。また、パイロットに演技指導をしていると思われ、記録映像というよりも、演出により作られた映像というものに仕上がっています。

動画の最後には他にも捕虜のパイロットなどがたくさんいると写真付きで公開していました。ヨルダン軍パイロットの写真と住宅の航空写真と思われるものが公開されていました。

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映像の構成を見ると、イスラム国が有志連合に空爆された状況を再現したものと言えます。

現場は「有志連合に空爆された場所」と思われ、パイロットに対する方法もそれと同様の状況を作り出しています。(最後に重機でガレキをかける演出等)

ひげの伸び方が異なるが背景は似ている


今回公開された動画を見ると、「ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)」のヒゲの伸び方が異なっています。

まず、冒頭のシーンでは、ヒゲは見当たりません。剃った後です。

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しかし、廃墟のシーンではヒゲが伸びています。

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そして、実は後藤さん二度目の動画では、「ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)」は同一の場所にいると思われる背景になっています。檻の中にいる点と背後に似たような壁があるのです。

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しかし、ヒゲの濃さという点でいえば、後藤さんの持っている写真の方がだいぶヒゲが濃い状態となっています。これは撮影日が異なることを意味します。

一部報道では、後藤さんの持つ写真と今回公開された動画の類似点として紹介しているところもありますが、ヒゲの濃さが違うという点で、撮影日が異なる可能性はありそうです。

2/6追記:バージョンがいくつかある?


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投稿者は不明ですが、動画のみをパッとアップロード可能なサービスである「sendvid」でも投稿されています。告知はイスラム国関係者がTwitterで行っていることから、関係者による動画投稿と思われます。

前半部分に米軍の映像があるバージョンで、その後にヨルダン軍パイロットのメッセージがあるものです。
URL: https://sendvid.com/eyxhnzi0

ヨルダン軍パイロットのメッセージのみで、イスラエル批判の映像があるバージョンです。
URL: https://sendvid.com/zlewzln7

Youtubeでも公開されるも即削除


Youtubeでも公開されていましたが、即削除されています。今回の件と関係あるかは不明ですが、一時期Youtubeエラーで動画が閲覧できない状況にあったようです。Web上では「500 – Internal Server Error」が表示されていたと報告されています。

「500エラー」は、サーバ上のCGIが高負荷になったりなどで正常に動作できなかった時に多く表示されるエラーです。たぶん、アクセスが過大に集中したものと思われます。

Youtubeでも耐えられないアクセスというのは相当なものと思われます。

Facebookには動画はなし


なお、Facebookでは投稿されていませんでした。

Facebookの「ラッカメディアセンター」公式アカウントで、1月31日 20:05にもビルから突き落とす写真などを公開するなど非人道的な広報活動を行っています。
URL: https://www.facebook.com/R.m.c.raqqaa

公式ブログにも動画はなし


なお、公式ブログでは投稿されていませんでした。ただし、2/3付でとんでもない画像が公開されているのでご注意ください。

「イスラム国」公式ブログで、写真などを公開するなど非人道的な広報活動を行っています。
URL: https://akhbardawlatalislam.wordpress.com/

その他の「イスラム国」関連記事はこちらです。

イスラム国の正体

  1. 2004年
    • 「アルカイダ分派」としてイスラム教スンニ派過激派武装勢力をアブムサブ・ザルカウィが設立
  2. 2006年後半
    • 組織再編で、ISI(イラクのイスラム国)となる。
  3. 2013年4月
    • 組織再編で、ヌスラ戦線を編入。今後「イスラム国」を名乗ることを示唆。
  4. 2013年後半
    • アメリカ・ワシントン政府が「イスラム国」を「ISIL」と呼び出す。(ISIL = Islamic State in Iraq and the Levant)
  5. 2013年後半
    • 米報道では「イスラム国」を「ISIS」と呼び出す。(ISIS = the Islamic State in Iraq and al-Sham)
  6. 2013年後半
    • 「イスラム国」は「イスラム国」利用を主張。(Islamic State)

一時期「ダーイッシュ」(DAIISH)とも呼ばれていました。これは悪役っぽい呼称。

後に「イスラム国」に編入される「ヌスラ戦線」は、自由シリア軍・イスラム戦線などと共同作戦を行ってきた組織で、当時から過激なイスラム原理主義者として知られていました。

「ヌスラ戦線」には、当初から外国人傭兵が5000人いると言われており、今の「イスラム国」に外国人が多いのもそのせいです。

そして、「ヌスラ戦線」に戦闘員を派遣していたのが、アメリカや親米中東国家(トルコ)などでした。

なお、日本では、今でも「自由シリア軍」とマスコミで報じられますが、実体は崩壊しています。その分派であった「イスラム戦線」が現在は勢力を持っており、この「イスラム戦線」は過去に、司令官が人JIN肉食べたと報じられ話題となったあの武装勢力です。

2010年まで4年間駐在した当時は、シリアの社会全体は非常に明るかった。父の跡を継ぎ2000年に発足した現バシャール・アサド政権は紛れもない独裁政権です。が、彼自身は、反アサドの欧米や周辺国が作り上げた悪のイメージとは違い、体制内改革を推進していました。閣僚たちには、傲慢を捨て国民とともにあれと折を見て訓示し、治安当局には国民との関係改善を進めさせていました。一部の不満分子には厳しく対処しても、一般市民への態度は先代とは劇的に変化していたんです。

そういう意味でアサド大統領はかなり努力しました。ところが2011年3月に最初の民衆蜂起が発生し、政権転覆をおそれた治安当局は再び牙をむきだした。アサド現政権の10年間の改革は水泡に帰してしまった。

一連の反体制派による内紛を、アサドは外国から押し付けられた戦争だと思っています。国内の反体制派組織は約3000で、大半はいわゆる強盗団ですが、いくつかの勢力は外国から支援を受けている。アサド政権としては、外国が資金・武器・兵站支援を止めさえすれば、1カ月で事態は収まると考えていました。

http://toyokeizai.net/articles/-/49687

これまでの簡単なシリア内戦の流れ

  • 世界各地で「アラブの春」が発生
  • アメリカ共和党系&イスラエルにより「自由シリア軍」が創設
  • シリアでも反体制運動が発生
  • アサド政権は当初は黙認
  • 自由シリア軍が市民を襲撃し「アサド政権の仕業」と流布
  • アサド政権と自由シリア軍が内戦を始める。
  • アル・ヌスラ戦線など外国人傭兵を含むイスラムのサラフィ主義者が混乱に乗じてシリア内戦に参戦し非人道行為を繰り返し、それを「アサド政権の仕業と流布」
  • 自由シリア軍とアル・ヌスラ戦線(外国人傭兵)は当初は共同戦線でシリア政府軍と対峙
  • 自由シリア軍とアル・ヌスラ戦線の間でも戦闘が起きる。
  • 現在のイスラム国である「IS」がイラクから内戦に参加。サラフィ主義者として非人道行為を繰り返して自分たちの成果だと世界に流布を始める
  • シリア政府軍と自由シリア軍とアル・ヌスラ戦線とISが乱戦を繰り返す。
  • 自由シリア軍本部(外国から指揮)に不正・腐敗がはびこる
  • 自由シリア軍実戦部隊にも不正・腐敗がはびこる。
  • 自由シリア軍が機能しなくなり、自由シリア軍に参加していた「イスラム戦線」(シリア人)が自由シリア軍の実権を得る。
  • アル・ヌスラ戦線(外国人傭兵)の多くが「IS」に吸収される。
  • シリア反体制派が混乱している隙にシリア政府軍が盛り返す(ここまで2013年)
  • シリア政府軍・イスラム戦線・ISの三つ巴の戦いになる。
  • 一時は反体制派の牙城だったアレッポはシリア政府軍とイスラム戦線が東西で二分するようになる。
  • ISはイラクに近い「ラッカ」を制圧し、支配地域を拡大。
  • 現在に至る

オススメできるシリア関連書籍


そこらへんの信用できないジャーナリストではなく、中東専門家の本ばかりです。

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イスラム国の正体 (朝日新書)

↑ とにかくこれがおススメです ↑

これは、日本人のシリア在住大使「国枝昌樹」さんが書いた真実の記録です。シリアの実態がこれで分かります。

出版社の異なる同名のプロパガンダ本は間違っても買わないでください。

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シリア アサド政権の40年史 (平凡社新書)

↑ こちらも「国枝昌樹」さんの本です ↑

アサド政権を現地で見た実際の様子が書かれています。日本で報道されてきた内容がどれだけ大嘘かが分かります。

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報道されない中東の真実 動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動

↑ こちらも「国枝昌樹」さんの本です ↑

こちらもおすすめです。イスラエルがどれだけ欺瞞に満ちた国家か分かるように真実の報道に迫ります。

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【送料無料】 混迷するシリア 歴史と政治構造から読み解く / 青山弘之 【単行本】

↑ 中東専門研究員 青山弘之さんの本です ↑

こちらも現地の報道をつぶさに精査して、公正に記録された書籍です。アメリカの欺瞞がよく分かります。

その他の「政治担当」記事はこちらです。

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