名字がほぼ3つという奇跡の村が2019年2月7日放送『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』で紹介されます。その村は「檜枝岐村(ひのえまた)」で福島県の南会津にある山間部の隠れ里です。
名字がほぼ3つなのは、この「檜枝岐村が落人の集落」だからです。
記事の内容
尾瀬湿原がある檜枝岐村(ひのえまた)では名字がほぼ3つしかない

檜枝岐村の「尾瀬湿原」1年の半分は雪に埋もれる特別豪雪地帯
福島県最南端の特別豪雪地帯にある「檜枝岐村(ひのえまた)」、この村が「名字がほぼ3つしかない村」として2019年2月7日放送『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』で紹介されるそうです。
名字の種類が少ないというのは田舎ではよくあることで、そういう名字の少ない土地では「名前、屋号」などで呼び合うことがありますが、こちらの「檜枝岐村」では少し事情が異なります。
村にある3つの名字とは「星、平野、橘」で、いずれも落人(おちうど)が本当の名字を偽って付けたものだからです。
(2)800年前「平野」(全体の3割を占める名字、平安時代~平家の末裔)
(3)400年前「橘」(全体の1割を占める名字、戦国時代~楠木家[楠木正成の子孫]の末裔)
(4)その他2割「安達、芳賀、阿部、河原田、高橋、清水、折原、泉谷、渡邉、湯田、安彦、森、藤成」
「星」は檜枝岐村で大多数を占める名字で、祖先がここに移り住んだのは約1200年前のことです。名字が変わる前は「藤原」を名乗っており、奈良時代に朝廷の権力争いに敗れて都落ちしてきた人々です。
「平野」は平家の末裔で、平安時代の源平合戦の時代に逃げて来た平家の落人であった人々が移り住んで「平野」を名乗りました。
最後の「橘」これは戦国時代に落人となった楠木家の人々が現在の「檜枝岐村」に落ち延びて来て名乗った名字です。
なぜ落人は「檜枝岐村」に隠れ住んだのか

米も実らない、人も住まない場所に落人は隠れ住んだ(写真は檜枝岐神社と集落の様子)
では、なぜ落人は「檜枝岐村」に隠れ住んだのでしょうか。
これは単純にそこが隠れて住むのに適していたからです(人が住むのに適していなかったから)。
檜枝岐村は1年の半分は豪雪となる「特別豪雪地帯」で、山間部の集落で陽が当たらないので稲作もできない土地です。
日本で米も餅も作れない場所に人が住むことはほぼないでしょう。
そういう土地だからこそ落人は「檜枝岐村」に隠れ住んだのです。
・陽の当たらない山間部で米が育たない
・標高939メートル
・人口は577人
・日本一人口密度が低い市町村
・村の98%は森林
檜枝岐村の人々は今でも「鯉のぼりをあげない、犬や鶏を飼わない」といった習慣が残っているそうです。
それは「人目を忍んで生活するための知恵」であり、過酷な環境に身を置いてでも隠れて生きねばならなかった当時の人々の知恵と共に生きているということです。
橋場のばんば(檜枝岐神社)に供えられた「紐や針金を巻いたハサミ」の意味は?

橋場のばんば(檜枝岐神社)では縁結びと縁切り祈願が出来るそうです
番組の予告を見ていたところ「紐や針金を巻いたハサミ」が大量に映っていました。
檜枝岐村ではそういう風習があるのかといえば、そういうことではなく、檜枝岐村の神社にある「橋場のばんば」へやってきた人々が「良縁」と「悪縁切り」を祈願して供えていくものなんだそうです。
橋場のばんばに新しいハサミをお供えすると「縁切り」祈願、錆びて切れないハサミ(紐や針金でぐるぐる巻したハサミが代用される)を備えると「縁結び」祈願になるのだそうです。
福島県奥会津の最奥にある檜枝岐村。村の雰囲気は独特、歌舞伎の舞台もあり座席は遺跡のような扇状の石段。橋場のばんばという石像には大量のハサミがお供えされていて、誰かと縁を切りたきゃ新品のハサミ(よく切れる)、切りたくない縁があれば錆びたハサミ(もう切れない)をお供えする。 pic.twitter.com/yfxfza9i3A
— かつお (@katsuo247) 2018年9月27日
檜枝岐村(ひのえまた)SNSの口コミや評判(感想)
檜枝岐村にある「橋場のばんば様」は、子供を水難から守る水神様として信仰されており、良縁祈願のパワースポットにもなっています。悪縁を切りたい場合は新しいハサミを、良縁を切りたくない場合はサビたハサミをお供えし、ばんば様の頭にお椀をかぶせるとどんな願いも叶えてくれるといわれています。 pic.twitter.com/JrviR1GKcp
— 福島TRIP (@Fukushima_TRIP) 2018年9月10日
橋場のばんばというらしい
旅館の近くにあった
縁切りと縁結びの願いを叶えてくれるそう
縁切りの絵馬の言葉たちが
凄まじかった
ものすごい念がこもってる、、、 pic.twitter.com/GY50sICfdf— ぽ 𖧧 🌻((低浮上)) (@xxHOSHIxx_sing) 2018年7月11日
福島県桧枝岐村にある橋場のばんば✂️
縁切りと縁結びが一緒の場所にあるって初めて‼️
でっかいハサミの迫力がすごかった‼️‼️
私は…どっちに絵馬を書いたでしょうか…😏??#橋場のばんば pic.twitter.com/eyYKd646i1
— 手島 優(てじま ゆう) (@piyoteji) 2018年6月6日
午後になってから気温がぐんと上がってきたので村をさんぽ。舞殿の雪もすっかり溶けてなくなっていました。
橋場のばんばもそろそろ衣替えが必要ですね。#ftvみんなの天気 #檜枝岐 pic.twitter.com/hLUhjs88vM— 尾瀬檜枝岐浪漫紀行 (@ozeroman) 2018年4月10日
ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 2019年2月7日予告
ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 2019年2月7日予告は以下の通りです。
600人の村に名字がほぼ3つ。人に呼びかけるのに名字は意味がなく下の名前で呼び合う。稀有(けう)なこの村の歴史もやはり稀有で、いま奇跡の村として注目されている
もし、ある小学校の生徒の名字が3つしかなかったら、名字はほとんど意味をなしません。今回きわめて珍しい「600人いるのに名字がほぼ3つの村」の謎に迫ります。舞台は近年「奇跡の村」として注目される福島県檜枝岐村。千二百年の歴史があり、最初は名字がひとつだけ、四百年後に2つに増え、さらに四百年後に3つに。なぜ四百年ごとなのか、そしてなぜそれ以外は増えないのか。謎を解いた先に、意外なものがありました。
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