【黙祷中止】広島代表校の黙祷を高野連が制止?(2005年の記事が9年後にバズる?)

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2014年8月7日、「広島代表校の黙祷を高野連が制止」という記事がバズりました。しかし、これはよくよく調べてみると、2005年の出来事で、9年前のニュースを2014年のことのように報道した記事でした。

記事にしたのは「芸スポ裏ジャーナル」というブログでした。

最新情報:2016年8月15日の「終戦記念日」では、12時正午に甲子園で黙祷がなかったと話題になりましたが、試合中なので時間をずらすようです。(追記はこちらです

9年ぶりにある記事がバズる


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芸スポ裏ジャーナルというブログで2014年8月7日に「【甲子園】 広島代表校、「みんなで原爆の日に黙祷しよう」 高野連が静止する」という記事が投稿されました。(魚拓

記事は「2005/08/06 16:43」に投稿された「広島代表校の黙祷を高野連が制止」という個人ブログの内容を基にしたものでした。(魚拓

記事によれば
夏の甲子園に出場する広島代表の高陽東高校が、原爆投下時刻に、甲子園球場で集合した他のチームの選手たちに黙祷を提案しようとしたところ、高野連の関係者に止められたとのこと。

高野連の田名部参事は「広島のことも長崎のことも含めて、大会行事として(終戦記念日の)8月15日正午に黙祷しており、原爆の日の黙祷を全体の行事とするわけにはいかない。」とコメントしているという。

要約すると上記のような内容が「2005/08/06 16:43」に投稿されており、それを「芸スポ裏ジャーナル」が2014年8月7日に「【甲子園】 広島代表校、「みんなで原爆の日に黙祷しよう」 高野連が静止する」という記事にして9年ぶりに記事にしたという流れになっています。

なにが問題なのか?


黙祷はあの世界最大の悲劇を繰り返さないという気持ちは素晴らしく、それを制止した高野連は「どないなっとんじゃ!」という話ではあるのですが

引用元の記事の日付が2005年8月6日となっており、かなり古い記事をいまさら扱ったことが、まず問題点としてあります。

そして、もうひとつの問題点は元の毎日新聞の記事が「誤報」であって、後に毎日新聞が謝罪しているという点に触れていないことです。

Twitterなどで釣られて9年ぶりに拡散されてしまった


そのようなこともあり、twitterでも、釣られてtweetされている方もいました。


上のtweetのキャプチャ

上のtweetのキャプチャ

また、2chでは最近の記事だと思ってスレッドが立ち上がっていました。

http://orpheus.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1407375130/
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1407363990/l50

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当然、指摘がはいっていましたが。

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「高野連許すまじ」と拡散されたが、実は誤報だった


こ記事だけを見ると「高野連許すまじ」という話になってしまうのですが

この当初毎日新聞が記事で報じた内容には後日談があるらしくて、毎日新聞社が謝罪したとかいう話も探すと出てきます。

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上の記事:http://www.47news.jp/CN/200508/CN2005080801005978.html

一方、田名部参与は6日付夕刊の一部報道で「原爆は広島だけのこと。みんなを巻き込むのは良くない」との発言が報じられたことに対し、「そんな不適切な発言は断固としてしていない」と語り、抗議したことを明らかにした。

(中略)

全国高校野球選手権大会で6日の広島原爆投下時刻に合わせ全出場校による黙とうが実現しなかった問題をめぐり、毎日新聞大阪本社は8日、日本高校野球連盟参事の発言を報じた6日付夕刊記事の内容に誤りがあり、高野連と参事に謝罪したことを明らかにした。
 同社代表室によると、記事では田名部和裕参事が「原爆は広島だけのこと」などと発言したとしていたが、田名部参事が会見で発言内容を否定したため、関係者に確認、そのような発言はなかったことが分かったという。「取材が甘かった」とし、9日付朝刊でこの発言を削除する「おわび」を掲載する。
 毎日新聞は6日付夕刊で、広島代表の高陽東高が開会式で集まった全校の選手に黙とうを提案しようとしたが、田名部参事が「原爆は広島だけのこと。この場でみんなを巻き込むのは良くない」と制した、と報じた。

毎日新聞の元記事は?


毎日の記事は見つかっていないのですが、それをテキストお越ししたものが存在しています。

<黙祷>甲子園で広島代表校が提案、高野連が制止 8月6日

 第87回全国高校野球選手権大会に出場する広島代表の高陽東が、6日午前8時15分の原爆投下時刻を前に、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で、開会式に備えて集合した他の48チームの選手たちに黙とうを提案しようとしたところ、日本高校野球連盟の関係者に止められ、同校ナインだけで黙とうした。学校側は前日までに大会本部などの了承を得ていたという。
 関係者によると、当初は同校の工藤真司主将(3年)が「被爆地の高校生として、ピカドンで亡くなられた多くの人々の冥福を祈り、二度と過ちを繰り返さないことを誓います」と宣言し、他の選手たちにも黙とうを呼びかける予定だった。
 しかし、メッセージを伝えようとしたところ、高野連の田名部和裕参事が「原爆は広島だけのこと。この場でみんなを巻き込むのは良くない」と制した。同校ナインは列を外れ、広島の方角に向かって自分たちだけで黙とうしたという。選手の一人は「他府県の選手にも被爆の悲惨さなどを知ってもらおうと考えたのに、悲しい」とがっかりしていた。
 田名部参事は「広島のことも長崎のことも含めて、大会行事として(終戦記念日の)8月15日正午に黙とうしており、原爆の日の黙とうを全体の行事とするわけにはいかない。今日の黙とうは1校でやるものと思って許可した。今朝、朝日新聞から全校に黙とうを呼びかけたいとの意向が伝えられたが、私が主将に話して1校で黙とうすることを納得してもらったと考えている」と話した。
 朝日新聞社の松本督(すすむ)・広報宣伝センター長は「高陽東の意向を高野連に伝えたのは本社企画事業部員だ。しかし、本社は高野連が全体行事としての黙とうを認めなかったことについては意見が一致している」と話した。
(毎日新聞) – 8月6日

テキストお越しはこちらからいただきました。
http://shinshiro-gyousei.net/jarnarist/darida/27me.html

また、Wikipediaが顛末をまとめています。若干わかりづらいかもしれません。

以下はWikipediaに掲載された顛末です。

2005年の選手権大会に広島県代表校・高陽東高校が広島市への原子爆弾投下の8月6日午前8時15分に開会式に備えて集合した全チームと共に黙祷をささげようと計画をし、同行していた朝日新聞記者を通じて大会本部にも了承を得ていたにもかかわらず、連盟関係者は「原爆は広島だけのこと。この場でみんなを巻き込むのは良くない」と発言した。さらに、選手を開会式の列から除外させた田名部和裕理事は「落ち着かないだろうと考え、練習場の隅に案内した」と追い出したことを認めた。朝日新聞社は社内の連絡ミスで黙祷の実現ができなかったことを謝罪した。田名部は「広島のことも長崎のことも含めて、大会行事として(終戦記念日の)8月15日正午に黙祷しており、原爆の日の黙祷を全体の行事とするわけにはいかない。」との事であり確かに形式上問題は無かった。しかし、原爆の事を知識としてしか知らず実感のわかない世代が増えるにつれて、こういった黙祷は原爆の事を伝えていく上では行ってもいいのではないかとの反論が上がり、その結果2006年の選手権大会から原爆が投下された8時15分の前後に「静粛な時間」を設け、その間に黙祷を捧げることは任意とすることを高野連が決定した。

Wikipediaキャプチャはこちら

2006年以降、原爆の日も黙祷。記事は明らかに古いもの


なお、例年「終戦の日」には黙とうしていますが、この騒動の後、2006年以降に「広島原爆の日」には8時15分の前後に「静粛な時間」を設けるという措置を行うようになり、「原爆の日」も黙祷するようになっています(ただし任意)。

2016年終戦記念日 甲子園では正午に黙祷せず


2016年8月15日の「終戦記念日」では、12時正午に甲子園で黙祷がなかったと話題になりましたが、試合中なので時間をずらすようです。(実際に12:06頃に行われました)

まとめ


まとめます。

(1)毎日新聞が誤報
(2)黙祷は確かに実現できなかったが、主宰者(朝日新聞)の手違いミスが要因で朝日は高野連に謝罪している
(3)高野連が毎日新聞に抗議
(4)毎日新聞が謝罪
(5)2016年8月15日の黙祷は試合のため時間がずれて黙祷

そして、9年ぶりにバズったという流れです。

いくらなんでも9年前の記事をいまさらって感じなのですが、tweetで拡散されているようです。

2005年の元記事書いた方は驚いているでしょうね。

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